CoinPostで今最も読まれています

世界3大ブロックチェーンコミュニティの内2つ、HyperledgerとEEAが提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界で最も影響力のあるコミュニティの2つの提携
10月1日、世界で最も影響力のあるコミュニティとされるHyperledgerおよび、Enterprise Ethereum Alliance(EEA)が、”ブロックチェーン技術のさらなる普及”に向けて共同で取り組んでいく事を発表した。この発表により、両機関のネットワーク間における相互運用性の大幅上昇が期待されている。

HyperledgerとEEAの提携

10月1日に、“ブロックチェーン技術の幅広い普及”という共通の目標を掲げ、世界で最も影響力のある3つのブロックチェーンコミュニティのうちの2つ、HyperledgerとEnterprise Ethereum Alliance(EEA)が、手を組むことが明らかになりました。

Hyperledgerは、Linux Foundationによって開始されたオープンソースの企業向けブロックチェーンプラットフォームであり、intelやIBMを始めとする200以上の団体が会員となっています。

EEAは、2017年に設立され、企業向けのブロックチェーンプラットフォームを提供している企業連合で、マイクロソフトやJPモルガンなどの500以上の団体が会員となっています。

イーサリアム基盤での企業向けブロックチェーンネットワークにおける設計開発や標準化を進めるEEAと企業向けブロックチェーンネットワークの接続、運営などに焦点を当てたHyperledgerは、同様の目標を持っていながら、お互いを補完することができるとHyperledger社の公式ブログに記述されました。

そして、今回の提携によって、どちらの組織の会員もリファレンス実装を行うことができるようになると記述され、Hyperledgerの開発者がEEA仕様のコードを書き、2019年後半に実装されるEEA認証テストプログラムへの認証も可能になるとされました。

さらに、数百〜数千規模の開発者を有するどちらの組織の会員も、両コミュニティのSpecial Interest Group(SIG)や、作業グループ(WG)、ミートアップや会議などで協力していくことができると記述されています。

一方で、Hyperledger、EEAと肩を並べる規模のブロックチェーンコミュニティであったR3も、Resnick氏によって今回の提携に誘われたとされています。しかし、実際R3は、完全なオープンソースではないため、参加が難しく、今回の提携によって劣勢になってしまうのではないかと考えられています。

各機関代表者のコメント

Hyperledgerの最高責任者Brian Behendorf氏(以下、Behendorf氏)は、今回の発表に対し以下のようにコメントしました。

最高基準での標準化は、最高基準のソースコードに依存するため、この提携は、両組織にとって自然な流れである。標準化や、仕様、認証は、顧客企業のブロックチェーン採用を後押しし、互換性の確保や選択肢の提示も可能にした。

今まで、イーサリアムとHyperledgerの間に”VS(バーサス)”という文字を入れていた人々も存在したが、今回の提携によって、”イーサリアムAND Hyperledger”になった。

さらに、EEAの最高責任者Ron Resnick氏(以下、Resnick氏)も以下のように、言及しています。

今回の提携は、チャンスを大幅に高めた。複数の会員と共同で作業を進めていくことにより、両組織が今後さらに密接に手を取り合って事を進めていくことが可能になる。

以前にも、イーサリアムパブリックブロックチェーン上で機能するスマートコントラクトをインテルが発展させたHyperledger Sawtooth上のネットワークで実装する取り組みも行われてきましたが、Behendorf氏は、

お互いの台帳間での相互運用性は、現在人々が考えているよりも遥かに高いレベルで実現するだろう

と述べており、今後のさらなる発展が期待されていると言えるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧