CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン価格の乱高下に2つの要因、価格が変動しないUSDTに大きな乖離|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
仮想通貨市場は4日、SWELL閉幕後に全面安となった昨日の相場から一夜明け、ビットコインの値動きを中心に、相場が乱高下する場面が目立った。乱高下した原因として2つの要因が可能性として浮上した。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は4日、SWELL閉幕後に全面安となった昨日の相場から一夜明け、ビットコインの値動きを中心とした価格推移をするも前日比プラスで推移する通貨が目立つ相場に。

特に昨日から2日間はビットコインが複数の要因を元に乱高下し、慌ただしい相場が続いた。

ビットコインに影響が出た要因は以下の2点。

1.USDTが5%の乖離を記録

2.bitfinexのメンテナンス

USDTが5%の乖離を記録

まず、出来高が高い取引所のランキングでもわかるように、主要な取引所でのメイン通貨ペアはUSDTペアとなっているのが今の仮想通貨市場だ。

出典:CoinMarketCap

出典:CoinMarketCap

価格が変動しないステーブルコインは続々と発表されているが、未だUSDTは多くの取引所でメインの通貨ペアとして機能しており、USDT関連の動きは、それだけ市場にとって重要な意味を持つ。

基本的にUSDが準備金として担保されている仕組み上、1USDT=1USDの価値を保つコインとして成り立っているUSDTだが、3日午前7時にUSDT価格がUSDに対して5%乖離したことが明らかになった。

出典:Kraken

USDT/USDペアを提供する米クラーケンのチャートでその状況が確認できるが、2%以上の乖離が記録されたのは、この1回を除いて今年1月以降一度もない以上な状況であり、この当時大量のUSDTが売りに出された可能性がある。

また5%USDTが下落したことで、最も人気の通貨ペアとなるUSDT建で取引する投資家、または通貨ペアの価格にも影響が出た可能性があり、USDTが通常より安い価格となることで、BTCからUSDTへの売りが先行した可能性が考えられる。

特に現在ではBOTによる取引が多いことから、USDTの下落に反応した取引BOTは多く存在したのではないかと思われる。

実際に、BTC価格もその時刻から1万3000円幅の下落を記録、昨日の下落相場から続落を記録している。

4日7時からの急騰とbitfinexのメンテナンス

下落相場にあったビットコインは、日本時間3日21時すぎにbitfinexから2時間のメンテナンスが告知されたことで、メンテナンスへの仕掛けが警戒され、一つのファンダメンタルズ要因として注目された可能性がある。

ビットコイン出来高が多い仮想通貨取引所に関する不定期のメンテナンス告知と実施は、強制ロスカット狙いなど、大口による仕掛けに利用されやすく、注目を集めた格好だ。

8月22日の「BitMEXのメンテナンス時の暴騰」が記憶に新しく、当時はメンテ開始からわずか1分足らずで3万円幅以上急騰を記録していた。

このように、急騰によるロスカットが警戒される状況となり、メンテナンス告知からbitfinexのショートポジションが徐々に減少する傾向が見られている。

4日早朝の急騰も、かなり高い比率となっていたショートポジションを決済したことによって、起きた可能性も高いだろう。

その後メンテナンス30分前にもショートポジションの解消による価格の上昇が見られている。

結果的に、FX勢を中心に注目されたメンテナンス時間後には、出来高が急増、価格も乱高下するも、メンテ開始10分あたりで仕掛けがないことが確認されると、相場は落ち着きを取り戻した。

ビットコインの出来高に不安視

CCNの報道ないで、オンラインネーム「Rampage」のトレーダーが、ボリューム減少と上値を切り下げているヨコヨコに推移する相場が、今後のビットコイン価格を下落方向に導いていると分析している内容が掲載 された。

Rampageしは、ボリュームが減少、反発が弱くなり、さらに上値が低くなっている現在の状況を危惧。

需要は激減しており、今年のサポートされてきた底値を割るまでは時間の問題であり、このチャートについて強気なことは何もない、と言及した。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

仮想通貨取引所Zaifへの大型金融支援を検討している「フィスコ(3807)」が、さらに3.75%続伸。基本合意に向けた検討の発表を行ってから、約1.5倍に。

なお、フィスコが独自に発行する仮想通貨(トークン)も、先日の発表後に一時2倍の高騰を記録するなど材料視されおり、正式合意が決定した場合の値動きも注目されている。

また本日、SBIホールディングス(8473)と米Ripple社のジョイントベンチャー「SBI Ripple Asia」が、xCurrent技術を搭載したスマートフォン支払いアプリ『マネータップ』の一般サービスを10/4に開始。iOSとAndroid版でインストール可能になっている。

出典:SBI Rippel Asia公式資料

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。
12:00
RWA分散型金融Centrifuge、23億円調達
Centrifugeは新たな資金を利用し、Baseチェーン上に構築され、Coinbase Verificationと統合されたRWA向けの機関投資家グレードの融資市場の構築に取り組んでいく。
10:50
分散型決済Slash Payment、エアドロップ第一弾の詳細発表
仮想通貨決済サービス「Slash Payments」は、独自トークンSVLエアドロップ第一弾の詳細を発表した.。SlashのNFT保有者などが対象となる。
08:15
Roninチェーンが初のWeb2ゲームIP導入、韓国の「Ragnarok」
「Ragnarok: Monster World」は、Ragnarokが出すWeb3戦略ゲームで、タワーディフェンスとモンスター収集の要素を組み合わせたこのゲームだ。プレイヤーは「Ragmons」を集めたり、PvPモードで戦ったり、ギルドを作ったりできる。
07:15
「4月末までにブラックロックのビットコインETFがGBTCを追い抜く可能性」アナリスト予想
仮想通貨ビットコインのETFについて、4月末までにはブラックロックのIBITがGBTCを追い抜くとブルームバーグのアナリストが予想。両ETFの差は確実に狭まってきている。
06:30
ワールドコイン、独自のレイヤー2「World Chain」発表
ワールドIDを持ち人間であることが確認されたユーザーは、ボットよりも優先的に仮想通貨のブロックスペースを利用でき、無料のガスも利用できる。
06:00
TikTok関連企業BytePlus、Suiブロックチェーンを採用
BytePlusとの提携のほか、Sui財団がリアル・ワールド・アート・トークン化(RWArt)の先駆である「Artfi」に投資を行ったことも発表された。
04/17 水曜日
17:30
Polyhedra Networkがグーグル・クラウドと提携 ゼロ知識インフラ「Proof Cloud」を発表
Polyhedra NetworkがGoogle Cloudと提携し、ZK-as-a-service「Proof Cloud」を発表。ゼロ知識証明の生成を簡略化し、個別要件に最適なインフラストラクチャを提供する。Google Cloudは、AIの品質管理に関する機械学習機能を強化するため、ゼロ知識技術を活用するためにPolyhedraと協力する方針だ。
17:29
HashPalette『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画発表
メタバース型ファーミングブロックチェーンゲーム『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画が2024年4月24日に開始。特別な釣りイベントで万博チケットを獲得するチャンス!NFT関連事業を手掛けるHashPaletteが開催。
16:16
コインチェックTVCMを5月に放映開始、稲垣吾郎と鈴木もぐら出演
コインチェックが新CM「コインチェッくん篇」を、半減期後となる2024年5月から放映開始。稲垣吾郎と鈴木もぐらが出演。暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン買うならコインチェック」と訴求する。過去のCMからの一貫性にも注目だ。
12:18
ビットコイン推移は正念場、足元のETF需要は伸び悩む
イランとイスラエルを巡る中東情勢不安が株やビットコイン市場に重くのし掛かる中、6万ドルのサポートライン上で際どく推移するBTC価格。ビットコインETFへの資金流入は、過去4週間にわたって減少傾向にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧