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世界最大級の会計事務所PwCが価格安定仮想通貨に着手 「透明性と資金の裏付け」の提供へ

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PwCがCredの価格安定通貨(ステーブルコイン)をサポート
10月8日に、世界最大級の会計事務所PwCが、仮想通貨関連スタートアップCredと提携したことを発表した。両社は、米ドルに裏付けられた新しいステーブルコインの開発を進めていくことが明らかになった。
ステーブルコインの高まる競争
ステーブルコインへの注目はここ数ヶ月で大幅に高まり、VC企業のAndreessen Horowitzや、IBMなどの有名企業もこの分野に参入し、競争性が高まってきていると言える。
ステーブルコインとは
フィアット(法定通貨)を担保にして発行することで、その通貨と同等の価値を維持する仕組みをもった仮想通貨のこと。基本的に対応したフィアットの価格に連動する。代表的な例はUSDTで、1USD=1USDTで価格が安定する仕様だ。

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PwCがCredの安定通貨をサポート

10月8日に、世界有数の会計事務所であるPwCが、米ドルに裏付けられた新規安定通貨の発行を計画している仮想通貨関連スタートアップCredと提携を行なったことを発表した。

Credは、分散型国際貸付プラットフォームを運営し、いつでもどこからでもクレジットを利用できる体制を整えている。また同社は、PayPalのフィンテック部門のベテラン達によって創業され、サンフランシスコ、上海、ミュンヘンを始め、世界各地にオフィスを有している。

今回公式プレスリリースにて、Credが開発している安定通貨に対し、PwCは会計的知見を始めとするリスク、管理、セキュリティ、運営も含む専門性で”100%の透明性と価値の裏付け”を提供すると記述し、台頭する安定通貨への関与に言及した。

Credの共同創業者で代表取締役を務めるDan Schatt氏は、今回のPwCの仮想通貨業界への参入に対し以下のようにコメントしている。

「PwCの仮想通貨コミュニティへの大々的な取り組みは、一般投資家、メインストリームの金融サービス提供業者、仮想通貨ファンに対し、世界が、信頼できる第三者機関の必要性を超えた、分散型、透明性、説明責任といった所に向かっているという非常に強いメッセージを示唆している。」

さらに、PwCは、公式サイトで、この取り組みによって仮想通貨業界に自信と信頼、安心をもたらすことで、次なる1億人の仮想資産ユーザーの指針になると力強いメッセージを記述し、その信頼できる米ドルが裏付けられた安定通貨の欠如こそが多くの潜在投資家を仮想通貨から遠ざけていることを示唆した。

安定通貨の高まる競争

法定通貨に裏付けられている安定通貨(Stable Coin)は、ここ数ヶ月で急激に注目されるようになってきており、PwC以外にも多くの企業が進出してきている。

過去にUberやAirBnBなど数多くのプロジェクトを成功させてきたアメリカのベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz社は、米ドルに裏付けられた安定通貨DAIの価値や信頼性を保証する仮想通貨Maker(MKR) に約17億円の出資を行った。

そして、その発行元であるMaker Foundationとも提携を行い、プロジェクト成功に必要な専門知識などのサポートを受けると記述された。

さらに、仮想通貨スタートアップStrongholdが開発している安定通貨Stronghold USD に対しても、世界有数のテクノロジー企業IBMが支援することを発表している。

同様に米ドルに裏付けられた仮想通貨テザー(USDT)も仮想通貨取引で人気を誇っているが、実際その通貨が米ドルに裏付けられていないのではないかという疑惑もコミュニティ内から挙がっている背景からも、このような大手金融機関の参入は仮想通貨業界にとって喜ばしい状況であると言える。

仮想通貨取引所BinanceのCEOを務めるCZ氏も「仮想通貨市場へのさらなる資金流入には、法定通貨に裏付けられているStable Coin(安定通貨)も重要な役割を果たす」と言及するなど、安定通貨の重要性は今後も高まっていき、仮想通貨業界の今後を支えていく存在になるのではないだろうか。

参考記事:pwc公式プレスリリース

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