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『ステーブルコインはインターネット決済で使用できる”切り札”になる』GMO社長インタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GMO 熊谷正寿社長に独占インタビュー
ステーブルコイン「GMO Japanese Yen(GJY)」を発表したGMOグループの熊谷正寿社長に対し、CoinPost編集部がインタビューを実施。その狙いについて伺った。
ステーブルコインとは
フィアット(法定通貨)を担保にして発行することで、その通貨と同等の価値を維持する仕組みをもった仮想通貨のこと。基本的に対応したフィアットの価格に連動する。代表的な例はUSDTで、1USD=1USDTで価格が安定する仕様となる。

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GMO社が日本円連動型ステーブルコイン『GMO Japanese YEN』の発行を10月10日に発表。2019年を目処にアジア地域へ向けて「GMO Japanese Yen(ティッカーシンボル:GJY)」の発行を開始する予定を明らかにした。

今回は、発表直後に行なったCoinPostインタビューの内容を掲載する。

GMO社長 熊谷正寿氏がステーブルコインについて語る

―まずは、今回のステーブルコイン発表についてお聞かせ下さい

仮想通貨が『金か、通貨か』というテーマは、歴史のみぞ知るとされています。

財産(投資商品)の保存手段としてはゴールドと一緒なので、金であることはほぼ証明されており、エクスチェンジ(仮想通貨取引所)とマイニングについては、すでに参入していました。

仮想通貨が通貨になるのかということですが、これは待っていても仕方ない。仮想通貨を通貨にするための最大の障壁は、テクノロジーの問題よりも、価格変動の問題。

金は価格変動があって然るべきですが、通貨になるにはこれはあってはならず、ある意味相反するものです。

ステーブルコインがこれを解決します。通貨の歴史は、「貝→石→金→紙幣→プラスチック(クレジットカード)」になったわけじゃないですか。

これが、今後スマートフォンの中になるのは説明するまでもありません。スマホの中に仮想通貨のネットワークがあるのに、これを使用しない手はない。

ステーブルコインを出せば、瞬く間に「決済ネットワーク」に変わるのです。

ステーブルコインは全ての解だと考えています。仮想通貨というよりも、ブロックチェーンなどインターネット決済で使用できる”切り札”ですね。

出典:CoinPost撮影

―今後他の企業もステーブルコイン出してくる可能性について

私たちの最大の強みは、「信用力」なんです。実績もあるし、技術も備えています。

証券業、世界ナンバー1のFX業、仮想通貨取引所も運用しています。そして何より我々は、銀行も持っていますので、(不安視されることもある)テザーのような懸念要素がない。

私たちの場合は、預かったお金を銀行に預けておけば良いし、信託免許もあるので、信託しておけばいいのです。

他企業がステーブルコインを作った場合、法定通貨とペッグして「資産保全」するという証明をどのように行うのでしょうか。

信用力と技術力は全く異なりますから、「資産保全」において、我々以上に証明できる会社さんはないと考えています。

ステーブルコインを出すのは、我々が最も金融機関としての信用と実績があるし、技術も備えていると考えています。GMOがやるから安心して頂けるのではないか。

最初はアジアから始まり、今後日本でも展開予定でしょうか。

ステーブルコインを発行すること自体は出来ますが、日本のエクスチェンジ(仮想通貨取引所)に出すためには、許可が必要になります。

アジア地域でも国ごとにルールがあるため、どの国で出すかは今後調整します。

―ステーブルコインの主な利用目的は、決済なのでしょうか

(様々な使途が考えられるため)基本的には、お客様にお任せします。決済や送金に使用されると思いますし、(投資の)箸休めにも使われる可能性もあります。

ステーブルコインを決済や送金手段として使用するにしても、私たちは年間3兆円の決済事業などを手掛けており、銀行もあるので「安心感」があるのではないかと考えています。

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