CoinPostで今最も読まれています

USDTとの逆相関は未だ崩れず、今後のビットコイン価格の方向性は?|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
テザーの価格が要因となり乱高下したビットコイン価格は一時的に落ち着いたものの、未だテザー価格との逆相関関係が見られ、相場の不安視は続いている状況だ。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は16日、テザーの価格が要因となり乱高下したビットコイン価格も、急騰からの反落が一服すると、不安感こそ残るものの、続落する傾向は見受けられなかった。

昨日の下落要因となるテザー価格は、16日早朝に一時1ドルまで値を回復させたが、再度価格が下落、21時時点では0.954USDと再度乖離が4%強まで広がっている。

昨日の価格推移より見られたUSDTとBTCの逆相関関係を見ていくと、USDT価格が1ドルに戻る勢いを見せたことから相関関係こそ崩れた様に見えたが、再度USDT価格が下落したのを確認すると、その後の動きに再度逆相関関係が見られており、USDTからBTCに直接動いているか定かではないが、相関性の面でUSDT価格の推移が仮想通貨取引に置いて意識されたことは間違い無いだろう。

この問題を受け、昨日発表した海外大手取引所OKExだけでなく、Huobiも新たなステーブルコイン取引ペアの追加を発表、各取引所(特にUSDTペアを有し、価格乖離の影響が出ている取引所)が対応に追われている様子が明らかになっている。

ビットコイン価格の方向性は?

BTC価格の方向性でCoinDeskの過去のチャートからの考察が視点として参考になる。

ビットコインは今年度限りで見れば下落相場が続いているものの、2010年の取引所上場当初と比較すると150000%以上の上昇をみせている。

以後、ビットコインは強気トレンドと弱気トレンドを繰り返しながらも、現在70万円台を推移しているが上述の上昇率から見られる通り、一般的なチャートの思考が通じない傾向が見られて来た。

特に度々見られた下降トライアングルもその度に期待を裏切り、上昇をみせている。

ビットコインの200日移動平均線と下降トライアングルとの関係は注目に値する。

下降トライアングルとは

下辺の線はサポートライン、上辺の線が下降している三角形のパターン。通常長期間を経て形成される。

ビットコインのチャートにこのトライアングルを当てはめると継続してビットコインは下降トライアングルが敷け、上値が切り下がることで、さらなる下落が不安視される局面でも、度々上昇をみせていることが明らかになった。

唯一ビットコインが下降トライアングルを抜けられなかったのは2014年だが、この時の弱気相場は1年以上下落が続いていた為、例外的だと言える。

そして今回も弱気相場は続いているものの、Ran Neuner氏が述べるようにファンダメンタル材料が揃えば市場回復が見られるかもしれない。

昨年の同時期、ビットコイン価格は5週間で6691ドル(11月1日)から2万ドル(12月17日)まで急騰した。

昨年の高騰の裏にはビットコイン先物の期待が大きな要因だった。

しかしETFは現物の購入が必要な為、ビットコイン先物よりさらに重要だ。SECの決断と締め切りに注目が必要だ。

ビットコインは現在、半年以上もの間弱気相場を通っており、2月5日に開始した200日移動平均線を下回っている。

このような弱気トレンドと下落のパターンは通常ならさらなる価格の下落を示唆する指標だが、歴史的に見られているように移動平均線と下降トライアングルを抜け出せれば強気市場が再び見られるかもしれない。

XRPのテクニカル分析

XRPのチャートを見ると、上昇か下落か見極めようとする局面に立っていると言える。

レジスタンスラインであった0.45ドルのラインを抜けたのち、現在0.45ドル上で定着すれば、上値の0.62ドルに向けて上昇していく可能性は十分に考えられるだろう。

ラインのギリギリに滞在しているため、下落方向へ向かう場合は、0.37ドル〜0.45ドルの間に落ちる可能性もあり、0.37ラインを抜ければさらに一段下に行く場合もあるため、様子を見る必要もあるだろう。

日足のMACDからは、現在の0.45ライン以上に滞在は前提ながらも、MACDがクロスするタイミングが強気トレンド転換で重要となりそうだ。

また今回のテザーに悩まされた仮想通貨市場の中でも、他の通貨と違う上昇、下落幅が見られたXRPだが、まだBTCの下落時の動きには影響が見られているため、今起こっているテザー問題などは他の仮想通貨と同様に懸念すべき動きであり、急な上昇など、テクニカルが効かずに相場が荒れる可能性が高いので注意したいところだ。

ビットコインキャッシュ(BCH):テクニカル分析

2018年11月15日に予定されているBCHのハードフォークだが、トレンド的には下目線になっており、上昇トレンドになるためには、600ドル以上で定着する必要性がある。

11月に迫るビットコインキャッシュハードフォーク|対応方針を海外取引所CoinexとBitasiaexが発表
2018年11月15日に予定されているBCH(ビットコインキャッシュ)のハードフォークに関して海外2大取引所のCoinexとBitasiaexが相次いで対応方針を発表した。背景には開発チームの主導権争いもあると見える。利用者への影響が見えるのはまだ先になりそう。引き続き注視が必要だ。

MACDでは、停滞した動きをしており、RSIは下がってきている。

この相場のターゲット価格として、上昇した場合、1180ドル付近。下落した場合、415ドルのサポートライン付近が目安となるだろう。

▶️本日の速報をチェック

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

本日の関連銘柄は、昨日ストップ高を付けたグノシー(6047)が、4.77%安と反落。

その一方で、メタップス(6172)は、18年8月期の営業損益が「2.14億円の赤字」に転落したことで低く寄ったものの、5.42%の反発を見せている。

同社は決算資料の中で、「ブロックチェーンや暗号通貨業界を取り巻く環境が著しく変化する中で、業界の先頭に立ち事業展開を積極的に進めてきた」と強調。また、連結子会社である「Metaps Plus Inc.」が開発する新作dAppsゲームについて、以下のように発表した。

出典:DIGSTAR

数多くのユーザーから注目を集めているカジュアルモバイルゲーム「DIG STAR」を2018年11月、全世界154カ国にオープンベータ版で公開決定したことと共に、メタップスグループとしてブロックチェーンを活用したデジタルアセット取引プラットフォーム「TEMX」をリリースした

公式サイト

また、お金コミュニケーションアプリ”pring”では、数少ない専業型の決済アプリとして事業拡大を目指すとしている。

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

CoinPost動画

CoinPostで厳選した、仮想通貨のニュース動画です。良かったらチャンネル登録お願いします。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧