CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資に再度集まる需要と関心|米株式投資家への調査アンケートが公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

The Daily Hodlの調査
9月21日から25日にかけて仮想通貨メディアThe Daily Hodlは、LendEDUとともに、証券会社を通して取引を行うアメリカ人投資家1000人に対し、仮想通貨に関するアンケートを行った。そのアンケートでは、アメリカ人投資家の過半数を超える人々が、仮想通貨投資に関心を持っていることが明らかになった。
確かに存在する需要
仮想通貨投資への関心は、もはや一般投資家だけでなく、機関投資家まで広がっている。先日アメリカ有名大学のエンダウメントも仮想通貨関連の投資を行なっていることが明らかにされ、今後も年金ファンドなども進出してくると予想された。

株式投資かの仮想通貨への見方

10月16日に海外仮想通貨メディアThe Daily Hodlは、LendEDUと共に、9月21日から25日にかけて行なった仮想通貨アンケート結果を公表した。

その調査は、株式や債券のような資産に既に投資しており、仮想通貨投資を行なっていない1000人のアメリカ人を対象に行われた。彼らは、FidelityやEtrade、TD Ameritradeなど仮想通貨取引を提供していない証券会社を通して投資を行なっている。

調査結果

「もしある証券会社が、株式などの既存投資商品に加え、仮想通貨投資の提供を開始したら、自身のポートフォリオを移行させるか」という質問がなされ、その結果、21%が移行する、27%がおそらく移行する、30%が不明、18%がおそらく移行しない、4%が移行しないに投票している。つまり、全体の過半数に近い、48%の人々が、仮想通貨取引を可能にする証券会社へのポートフォリオの移行を検討していることが明らかになったのである。 そして、回答者の過半数を超える56%の人々が、仮想通貨投資が既存のポートフォリオを多様化させることに同意し、彼らの仮想通貨投資への意欲を示唆した。

出典:DailyHODL

最も注目されたのは、その52%もの人々が、既に使用している証券会社口座で仮想通貨取引が可能になった場合、仮想通貨投資にも踏み切りたいと考えている事だ。

出典:DailyHODL

そして、現在彼らが使用している証券会社で仮想通貨投資が提供されていないことを残念に思っている回答者が全体の32%ほど存在しており、仮想通貨取引における信頼性でも仮想通貨取引所Coinbaseよりも既存証券会社の方が未だ信用できると考えられていることが明らかになった。

ICEが母体となって数多くの有名企業と共に開発されている仮想通貨取引所Bakktや、世界最大級の金融サービス提供会社Fidelity Investmentsが仮想通貨関連会社Fidelity Digital Asset Servicesの開設、大手証券取引企業TD Ameritradeが新興仮想通貨取引所ErisXに出資するなど、既存の金融サービス提供業者が続々と仮想通貨業界に参入してきていることから、この既存証券口座での仮想通貨取引も着実に実現性が高まってきていると言えるだろう。

そして、複数の既存仲介会社が仮想通貨業界に参入し、競争性が高まってきている中、最も早く市場に参入することに成功した企業が先行者利益を得られることがアンケート結果により示唆された。

確かに存在する需要

さらに、仮想通貨業界に対し、一般投資家だけでなく、機関投資家からの関心も高まってきている。

先日仮想通貨業界に参入することを発表したFidelity InvestmentsのTom Jessop氏(以下、Jessop氏)は、仮想通貨業界は、既にアーリーアダプターだけでなく、多額の資産を運用するファミリーオフィスなどの機関も参入してきており、その後、普及サイクルは、より一般的なファンドなどメインストリームにも進出して行くことを示唆した。

実際、アメリカ最大の大学基金(エンダウメント)の2つであるハーバード大学やイェール大学の大学基金や、アメリカの他有名大学が仮想通貨関連の投資を始めたこともその普及を裏付けていると言える。

さらに、Fidelity Investmentsが新規開設した仮想通貨関連会社のアルファ顧客となっているGalaxy Digital CEOのMike Novogratz氏は、2019年の第一四半期終わり、または、第二四半期始め頃に、年金ファンドも仮想通貨業界に進出すると予想している。

これは、株式市場において巨大なクジラであり、重要な機関投資家のひとつとなるため、大変重要な予想となる。

Jessop氏は、その仮想通貨業界の高まりについて以下のようにコメントしている。

「仮想通貨市場は、数年前まで何の関心も持たれていなかったが、現在の関心は非常に高いと言える。この業界は、劇的に変化してきており、一般投資家だけでなく、機関投資家への門出も大きく開かれてきているのだ。」

このように、一般投資家だけでなく、機関投資家の関心も高まってきていることから、適切なインフラが整い次第、多額の資金流入が見込めるのではないかと期待されている。

また、以下の2記事は機関投資家関連の動きで重要となるため、目を通しておきたい記事です。

CoinPostの関連記事

ウォール街大手Fidelityが「仮想通貨関連会社の設立」を発表|機関投資家参入の窓口へ
Fidelityが機関投資家向けの仮想通貨サービス提供へ 世界最大級の金融サービスプロバイダ...
ハーバード、MITなどの大学基金が新たに仮想通貨投資に参入|機関投資家参入につながるか
新たにハーバード、スタンフォードなど5つの名門校の大学基金が仮想通貨ファンドに投資を行っていることが判明。先週同様な発表をしたイェール大学と合わせ、名門大学6校が仮想通貨に特化した投資ファンドに参入してきたこととなった。
▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/16 火曜日
17:08
暗号資産取引関連の損益計算、約15%が「今回が初めて」と回答|Gtaxアンケート
株式会社Aerial Partnersが実施した「Gtax」利用者向けの2024年暗号資産(仮想通貨)確定申告アンケート結果。取引用途が多岐にわたり、計算処理が複雑化する中で、損益計算の計算ツールへの切り替え需要が高まっていることが示された。
16:23
テレ朝グループのBCGアクセラレータープログラム、競走馬育成ゲームを発表
株式会社テレビ朝日と株式会社テレビ朝日ミュージック、extra mileがブロックチェーンゲームアクセラレーター「tv asahi Blockchain Games」を立ち上げ。インキュベーションからパブリッシングまでのサポート。初のゲームタイトル「NEOBRED」も注目。
14:25
リップル裁判、23日の公判前にSECと和解する可能性は
米証券取引委員会対リップル社の公判が4月23日に迫る中、16日に公判前会議が予定されていることから、両者が和解するのではないかとの憶測が広まっている。
12:12
ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる
イランとイスラエルを巡る中東情勢は予断を許さず、仮想通貨相場は米株指数の下落に伴いリスクオフに傾いた。ビットコインの反発も限定的で、アルト市場にも強い下押し圧力が掛かっている。
11:30
アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ
仮想通貨イーサリアムL2アービトラムの開発企業であるOffchain Labsは、テストネットで不正防御プロトコルBOLDを立ち上げたと発表した。
11:10
不動産RWAプロトコル「Parcl」、エアドロップ確認を開始
仮想通貨PRCLエアドロップに関しては現在Parclの公式ページからユーザーへの付与額を確認することができる。取得はまだ始まっておらず、同16日21時59分より始まる予定だ。
09:45
ドイツ最大の州立銀行が仮想通貨取引提供へ、LBBWとBitpanda提携 
仮想通貨取引プラットフォームBitpandaはドイツ最大の連邦州立銀行LBBWとの提携を発表した。法人顧客にビットコインなどの取引・保管を提供する。
08:45
ソラナブロックチェーン、混雑軽減のパッチを導入
今回正式にリリースされた「v1.17.31」は複数のアップデートにおける最初のものとなる。このパッチには、データパケットの処理方法と最適化の改善、特定のノードをその利害関係に基づいて分類する方法の変更、システムのローカルテスト環境におけるデフォルト設定の更新などが含まれている。
07:45
香港の仮想通貨現物ETF、アナリストが影響を分析
香港における仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの流入額は、最大5億ドルだとブルームバーグアナリストは分析。米国のETF市場と規模を比較している。
07:00
ビットコイン半減期まであと4日、コインベースが動画で価値の変遷辿る
米仮想通貨取引所大手コインベースは1週間を切った半減期カウントダウンに合わせて、ビットコイン関連のソーシャルメディアCMを公開した。
06:20
OKX、ソラナミームコイン2銘柄新規上場
これらの仮想通貨銘柄はこれまで価格が大きく上昇してきてソラナの代表的なミームコインとなった。MEWは前日比で25.7%値上がりしている。
05:50
STEPNとアディダス提携、NFTスニーカーリリースへ
NFTの第一段階ラッフルミントは、日本時間4月17日9時よりアローリストのメンバーのみを対象とする。このコラボNFTを保有しているユーザーには、特典が今後付与される予定だ。
04/15 月曜日
16:12
香港当局、ビットコインとイーサリアムの「現物ETF」を上場承認
香港当局は15日、アジア初となるビットコインETFとイーサリアムETFの上場承認を行なった。中国マネーの流入や米SEC(証券取引委員会)におけるイーサリアム現物ETFへの影響が注視される。
13:52
オーストラリア当局、無認可の仮想通貨マイニング企業3社を提訴 
豪当局は仮想通貨マイニング企業3社を提訴した。金融ライセンスを取得せずに、年金ファンドで仮想通貨関連商品に出資するよう勧誘していたとされる。
11:52
ビットコイン急落後の週明け相場、2400億円相当の大規模ロスカットも
イスラエルとイランの対立先鋭化および中東情勢悪化に伴いビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)相場が暴落して迎えた前週末。先物市場では2400億円相当の大規模ロスカットが発生した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア