CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン価格は一進一退の攻防、米中貿易戦争の悪影響が仮想通貨マイニングにも波及か|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
BTC価格の上抜けトライが行われたものの、レジスタンスラインに跳ね返される形でやや売り優勢の局面。米中貿易戦争が株式市場だけでなくマイニング事業に悪影響を及ぼしている可能性も明らかに。

仮想通貨市場

18日の仮想通貨市場は、日中にBTC価格の上抜けトライが行われたものの、レジスタンスラインに跳ね返される形で売りがやや優勢になるが、大局には変化なし。

また、Cboeのビットコイン先物が日本時間早朝4時45分に決済時間を迎えたが、大きな動きは見られず、今回は無風で終わった。

また、同じくビットコイン先物を導入している米CMEが、第3四半期のデータを公開、前期比で41%増、2期前からは172%増と、出来高が顕著に増加傾向にあることが明らかになった。

出典:CME

出来高の増加によって決済日の重要性が増すと共に、良い傾向が見られたと言えるだろう。

また、ビットコインチャートはbitFlyer上の日足で、MACDがゴールデンクロス目前まできている。

しかし、4時間足でみると、黄色枠に非常に強いレジスタンスラインがあり、そのラインの上抜けに苦戦している状況だ。

日足が確定する明日9時までのビットコインの値動きが耐えることができれば、状況が変化する可能性もあるため、これからの動きに注目したいところだ。

また、金融庁は明日10月19日、仮想通貨に関する喫緊の課題を議論する「仮想通貨交換業等に関する研究会(第7回)」開催の予定をしている。

ここで注目されているのは以下の3点だ。

1. 産経新聞の報道で明らかになった「仮想通貨の納税簡素化」

2. 認可済み登録所のZaifがハッキングされた件で、金融庁の審査が遅れている「仮想通貨交換事業者の認可登録」の件

3. 自主規制の進展発表

また、デリバティブ取引に関する規制、金商法関連の議論の可能性も浮上しているなど、Zaifのハッキングから注目される日本の動き次第では、相場への影響が出る情報が出る可能性はあるだろう。

(CoinPostでも研究会に参加するため、速報内容があれば、記事やライン@等で速報情報を予定。)

米中貿易戦争が仮想通貨市場にも影響か

一方、直近数ヶ月では、米中両国、互いに輸入品に追加関税を課す措置を発動し、厳しい貿易戦争が起こっている。

今回この影響が、仮想通貨のPOWマイニングを支えるマイニング業者へ大きく影響している事が明らかになった。

LuTech社共同設立者のBen Gagnon氏も、中国国内におけるマイニングメーカーに影響が出ていることを言及、米国でのマイニング活動の活発化と合わせて、危機感を示した。

実際に北米は現在、大手マイニングファームを中心に拠点を置いている場所も多く、関税政策の影響を大きく受けているのは間違い無いだろう。

特に先日正式にIPOの目論見書を提出したマイニング機器最大手のBitmainは、同目論見書ないで、海外の売上高シェア(16年、17年)が50%を超えていることから大きな打撃となっているだろう。

しかし、これによって他のマイニング企業が勢力図を塗り替えるチャンスではあるものの、中国のマイニング企業の巨大さから、そう単純話ではなく、問題が影響するのは業界全体に波及する可能性も十分にあるだろう。

その一つの懸念が、マイニングの収益率と損益分岐点だ。

現在、年初から下落期にある仮想通貨市場の価格下落の影響で、マイニングの損益危機が危惧されている状況にあるが、単純に、今まで調達できたマイニング機器の動きが変化することで、マイニング収益率に直結する「電力代、土地代、機械代」の内の機械代に影響がでる可能性は指摘されている。

この動きを見て、コインポストでは、Bitcoin.comのマイニング事業責任者Shaun Chong氏への取材の中で、マイニング事業者の損益分岐点としての大まかな目安を伺った。

Chong氏は、この内容に関して、以下のように語った。

(マイニングディフィカルティなど条件が一定であると過程した場合)現在のビットコイン価格から33%下落した時に、多くのマイナーは大変な局面に遭遇するだろう。

その場合、多くのデータセンター(マイニング拠点)は収益がコストに見合わなくなり、運営停止を余儀なくされる可能性がある。

しかし、その後多くのマイニングプールがマイニングマシンを停止した影響でマイニング難易度が低下し、収益率は再び上昇する。

と言及、まだ完全に問題視される状況ではないことを示唆している。

CoinPostの関連記事

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

CoinPost動画

CoinPostで厳選した、仮想通貨のニュース動画はこちら。

もし良かったら「チャンネル登録」お願いします。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧