CoinPostで今最も読まれています

コインチェックの動きから一つの節目を迎える仮想通貨XEM|裏では相次ぐネム財団のパートナーシップ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ネム財団がGeensNPOと提携を締結
GeensNPOとネム財団が拡大するデジタルエコノミーへの安全なアクセスへ向けてパートナーシップを締結。
直近1ヶ月の動向まとめ
コインチェックの新規口座開設などで少し明るいニュースが出た時価総額17位の仮想通貨ネムだが、肝心のプロジェクト自体も大きな提携が相次いで今月発表された。10月にネム財団から発表された大きな動向をまとめた。

時価総額17位の仮想通貨ネムは今年1月26日に発覚したコインチェックのネム不正流出事件以降、価格が右肩下がりのチャートを続いていたが、仮想通貨取引所コインチェックが昨日、新規口座開設、一部アルトコインの取引を再開したことで、一つの節目を迎えたと言えるだろう。

そのような背景の中でも、ネットワークの本質的な価値を測る指標は価格だけではなくプロジェクト自体の使用事例としてネム関連の動きは活発であり、本記事では積極的に国際的な躍動を見せているネム財団の1ヶ月間の大きな動向をまとめた。

GeensNPOとネム財団がパートナーシップ

ネム財団は、ベルギーの非営利団体であるGeensNPOとのパートナーシップ締結したことを発表した。

Geensは、ネムの理念とアプローチに合致するようなプライバシー志向の信頼されたプラットフォームで、ブロックチェーンの利点と個人データの取り扱いへのユニークなアプローチをもって、Geensはネム上で素晴らしいプロジェクトを構築しようと試みている。

両社は拡大するデジタルエコノミーへの安全なアクセスを人々に与えることを目指し、協力に至った。

GeensNPOは、2014年より活動開始しており、プライバシーの保護に努めながら最先端のソリューションを構築し続ける可能性を提示している。

デジタルサービスのエコシステムであるGeensは、タクシーサービスは使用者の居場所を知る必要があるか、何がIoTに接続するかなど様々な選択への決定におけるサポートを担っている。

今回のコラボレーションでは、各パーティーは新たなオープンソースライブラリと開発中のW3C規格(DIDと検証可能請求)に基づいた自己主権型アイデンティティを経由したウェブAPIセットの認証において開発が行われる。

また、データの安全性と正当性の保守、常時のアクセス可能性、承認された利用のみにおける検閲などの保持が期待され、これは、次のステップを踏み出そうとするサービスプロバイダー、ビジネス、ユーザーらにとってwin-winなものとなる。

GeensNPO設立者・代表者Jaak Geens氏は以下のように述べている。

ブロックチェーンは皆の夢を一気に叶えるようなものではない。ただ、その技術は取引、証明、ID、決済に関しては素晴らしい。つまりは、信用を築きあげるものだ。Geensのエコシステムは、効率性とプライバシーの間の橋がけ、ひいてはユーザー所有かつ信頼された場を届けるに至る。非政府的、そして非企業的かつ非営利実体の倫理委員はインターネット上の個人に力を与える。また、信頼のおけるネムとのパートナーシップによりその橋がけはシームレスなものとなっていく。」

ネムのブロックチェーンプラットフォームは、スケールとスピードへのゼロからの取り組みに向けて設計、コードされており、プライベートなブロックチェーンは国際台帳(international ledger)への業界トップの取引評価に値する声も少なくない。

直近1ヶ月のネム財団

GeensIPOとの提携のほかにもネム財団には大きなニュースが今月相次いだ。

オーストラリアでブロックチェーンハブの発足

今月18日、ネムはオーストラリアのメルボルンにてブロックチェーンハブを設立した。

今月新しく開設したハブではネムの代表者らに直接会うことができ、ブロックチェーン技術と仮想通貨における大衆に対してサポートを行っている。

また、今後ブロックチェーンイベントや教育プログラムの開催も予定している

また重要な点は、彼らがネムベースのスタートアップのビジネスインキュベイター、サポートセンターとして活動していることである。

オーストラリアはネム財団への有望性をもっている。

そのプロジェクトは、ここ最近、TravelbyBitのようなスタートアップとのパートナーシップを通じたローカルサポートから利益を生み出した。

この新たな取り組みは、日本のブロックチェーンベースプラットフォーム”Mijin”によってピックアップされた時のように、ネムの価格にポジティブなインパクトを与えることが期待されている。

オーストラリアとニュージーランドで主要であるネム財団のJian Chan氏は以下のように発言している。

「メルボルンでのハブのローンチはそれぞれの国でのイノベーションをサポートするネムのコミットメントが明確な証拠である。」

ネム財団は既に、Stone $chalk、Blockchain Centre、LaunchVic、など、多くのオーストラリアのスタートアップとのコラボレーションをしている。

また、ネムは、さらなるパートナーシップをオーストラリア内で締結中であり、いくつかのネムベースのICOが近々計画されていることを公表している。

Portal Networkとのパートナーシップ

今月初旬、ネムは、Portal Networkとのパートナーシップ契約後に約17%の価格上昇を記録した。

このパートナーシップの目指すところは、ネムブロックチェーンのトップでオペレートされる分散型ドメイン名サービスのNem Name Service(NNS)の構築である。

Portal NetworkはBlockchain Name Service(BNS)のプロジェクト、プロトコルを提供する分散型プラットフォーム。

また、ユーザーの分散型ウェブサイト(dWeb)の構築、展開を可能とするプロダクトも所有している。

Potal Networkの創設者兼CEOのChristopher Shen氏はこのパートナーシップに期待を寄せ、以下のように述べている。

「我々は、NEMと共に仕事をすること、素晴らしいNEMコミュニティに分散型ドメインネームを持ち込めること嬉しく思っている。それは、NEN Name Service、ネムとの関わりにより、より成し遂げやすくなるだろう。」

アラブ首長国連邦でのパートナーシップ

また今月20日にはアラブ首長国連邦の地方自治開発省(MOCD)とネムチーム間の協力協定が締結された

この了解覚書(MoU)は、将来的に行われるブロックチェーンプロジェクトにおけるMOCDへの様々な顧問サービスを提供するもの。

アラブ首長国連邦は、2019年に達成が望まれる全デジタル化政策の一環としてのブロックチェーンの採用に前向きな姿勢を示している。

また財団のこれらの発表の他、仮想通貨ネムは、ネムと仮想通貨、法定通貨ペアの両方を提供するウクライナ拠点のKuna exchangeやBitpandaといったいくつかの取引所に上場もしている。

これらの要因から、コミュニティから今後のネムの価格上昇に期待が寄せられている。

CoinPostの関連記事

仮想通貨ネム(XEM)速報:マレーシアの副大臣が訪問、ウクライナの人気取引所へ上場
マレーシアの経済産業省の副大臣である Datuk Seri Shamsul Iskandar Md. Akin氏が、ネムブロックチェーンセンターを訪問したことが判明。さらにウクライナの人気取引所へ上場したことが明らかに。
ネム財団がUAEと協力協定を締結|地方コミュニティのニーズに対応
ネム財団は、アラブ首長国連邦(UAE)の地方自治開発省(MOCD)が地方コミュニティからのブロックチェーンに対する需要を満たすために、『協力協定』を締結し、顧問サービスを提供する。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
08:30
Web3のMMORPGゲーム「EFAS」、ソラナ上で経済圏構築へ
EFASはソラナラボが提供する「GameShift」を用いる。「GameShift」とは、ソラナラボが2023年11月にベータ版をリリースした、ゲーム開発者がソラナ上でブロックチェーンを活用した体験をより簡単に作成できるように設計されたプラットフォームだ。
07:30
ソラナ混雑原因のOreマイニング、v2に向けて採掘活動を停止
仮想通貨OREマイニングの停止は永久的なものでなく、システムを最適するためのバージョン2をリリースするために一時的に休止するものだ。
06:50
14年動かなかったビットコイン、4.8億円相当が移動
3日後に半減期を迎える中、2010年4月から動いていなかったビットコイン4.8億円相当が送金された。送金先は仮想通貨取引所コインベースだと指摘されている。
06:30
10万円のイーサリアムOS搭載スマホ「ethOS」、一般販売開始 
ブロックチェーン基盤のethOSフォンは、グーグル「Pixel 7a」機種にイーサリアムのOSがプレインストールされた端末で、分散型のメッセージ機能や決済機能の利用が可能だ。
06:00
a16zが新ファンドで1.1兆円調達、Web3ゲームにも投資か
調達した資金がどのように投資されるかは不明だが、同社のゲーム・ベンチャーは以前、Web3・ブロックチェーンゲーム分野に関心を示したことから、関連の仮想通貨銘柄にも投資すると期待されているようだ。
04/16 火曜日
17:08
暗号資産取引関連の損益計算、約15%が「今回が初めて」と回答|Gtaxアンケート
株式会社Aerial Partnersが実施した「Gtax」利用者向けの2024年暗号資産(仮想通貨)確定申告アンケート結果。取引用途が多岐にわたり、計算処理が複雑化する中で、損益計算の計算ツールへの切り替え需要が高まっていることが示された。
16:23
テレ朝グループのBCGアクセラレータープログラム、競走馬育成ゲームを発表
株式会社テレビ朝日と株式会社テレビ朝日ミュージック、extra mileがブロックチェーンゲームアクセラレーター「tv asahi Blockchain Games」を立ち上げ。インキュベーションからパブリッシングまでのサポート。初のゲームタイトル「NEOBRED」も注目。
14:25
リップル裁判、23日の公判前にSECと和解する可能性は
米証券取引委員会対リップル社の公判が4月23日に迫る中、16日に公判前会議が予定されていることから、両者が和解するのではないかとの憶測が広まっている。
12:12
ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる
イランとイスラエルを巡る中東情勢は予断を許さず、仮想通貨相場は米株指数の下落に伴いリスクオフに傾いた。ビットコインの反発も限定的で、アルト市場にも強い下押し圧力が掛かっている。
11:30
アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ
仮想通貨イーサリアムL2アービトラムの開発企業であるOffchain Labsは、テストネットで不正防御プロトコルBOLDを立ち上げたと発表した。
11:10
不動産RWAプロトコル「Parcl」、エアドロップ確認を開始
仮想通貨PRCLエアドロップに関しては現在Parclの公式ページからユーザーへの付与額を確認することができる。取得はまだ始まっておらず、同16日21時59分より始まる予定だ。
09:45
ドイツ最大の州立銀行が仮想通貨取引提供へ、LBBWとBitpanda提携 
仮想通貨取引プラットフォームBitpandaはドイツ最大の連邦州立銀行LBBWとの提携を発表した。法人顧客にビットコインなどの取引・保管を提供する。
08:45
ソラナブロックチェーン、混雑軽減のパッチを導入
今回正式にリリースされた「v1.17.31」は複数のアップデートにおける最初のものとなる。このパッチには、データパケットの処理方法と最適化の改善、特定のノードをその利害関係に基づいて分類する方法の変更、システムのローカルテスト環境におけるデフォルト設定の更新などが含まれている。
07:45
香港の仮想通貨現物ETF、アナリストが影響を分析
香港における仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの流入額は、最大5億ドルだとブルームバーグアナリストは分析。米国のETF市場と規模を比較している。
07:00
ビットコイン半減期まであと4日、コインベースが動画で価値の変遷辿る
米仮想通貨取引所大手コインベースは1週間を切った半減期カウントダウンに合わせて、ビットコイン関連のソーシャルメディアCMを公開した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア