はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ドル円とビットコイン・株式市場の関係性、アーサー・ヘイズ氏見解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドル円と株式・仮想通貨市場

暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXの創業者で前CEOのアーサー・ヘイズ氏は6日、円高と株式や仮想通貨市場との関係、日本円キャリートレードの解消についての独自見解を述べた。

背景としては、日本円を使った巨額のキャリートレードが巻き戻された(円に戻された)ことが、5日に株式や仮想通貨などリスク資産市場が暴落したことの一因になったと指摘されていることがある。

関連: 「円キャリートレードの巻き戻しが仮想通貨下落の一因に」識者が見解

キャリートレードとは

低金利通貨で資金を借り、高金利通貨などに投資して利ざやを得る取引手法。例えば、低金利の日本円を借りて高金利通貨に投資する方法がある。為替レートや各国の金利政策の影響を受けるリスクがある。円によるキャリートレードは、円売り・円安につながるとの見方もあるところだ。

▶️仮想通貨用語集

巨額の円キャリートレードの影響

アーサー氏は、ドル円が160から142になった時、次のことが起こったと述べた。

ドル円は10%上昇、ナスダック100は10%下落、日経平均株価は13%下落した。

円の上昇率と株価指数の下落率の比率はおよそ1:1だ。このことから考えると、ドル円が100に達した場合(38%上昇)、ナスダックは約12,600に、日経平均株価は約25,365に下落するだろう。

円高の背景としては、円キャリートレードにより買われていたリスク資産が、日銀の政策金利引き上げを受けて売却され、日本円に戻されたことを念頭に置いている。

アーサー氏は、日本の年金基金GPIFや日本銀行、民間銀行、ヘッジファンドなどの機関も、これまで円安下で、米国債や米国株などに投資する大規模な円キャリートレードを行ってきたと指摘。

これらの機関が日本の国債を購入する資金を確保するためにこうしたポジションを巻き戻すことが考えられるとも続けた。さらに、その他世界の様々な投資家が行っている円キャリートレードの規模は計り知れないとも述べている。

もし仮に、ドル円が100円に向けて下がっていった場合、市場は9月から11月にかけて荒れるだろうとも意見した。

関連: 暴落直後のビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI

ドル円とビットコイン価格の関係性

ヘイズ氏は、ビットコインがドル円とどのように相関するかには二通り考えられると述べた。一つは、コンベックス型で、もう一つは相関型だ。

もし、ドル円ペアが上がる時と下がる時の両方でビットコインが上昇するパターン(コンベックス型)が観測される場合は、投資家は、円が強くなりすぎた場合に米財務省による救済措置があると期待しているという。

一方で、円が強くなるとビットコインが下がり、円が弱くなるとビットコインが上がるようなパターンが見られる場合には、ビットコインは伝統的な金融市場と足並みを揃えて(相関して)取引されるだろうと述べた。

ただし、前提としては日銀が預金金利を0%に戻し、無制限の国債購入を再開することだとも付け足している。もし、日銀が前回の会合で示した計画を堅持する場合には、円キャリートレードの解消は今後も継続すると意見した。

関連: 仮想通貨パニック売りから一夜明け大幅反発 昨日のロスカット規模は10億ドル水準に

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/24 木曜日
14:00
メルカリ、XRPを三つ目の取り扱い銘柄に 仮想通貨取引サービスで
メルカリ子会社のメルコインがXRP取引サービスを4月24日より開始。メルペイ残高やポイントで1円から購入可能。既存のBTC・ETH取引に加え第三の選択肢も提供。
13:47
バイナンス、ALPACAなど4銘柄を5月2日に上場廃止へ 価格急落
バイナンス(国際版)がALPACA、VIB、PDA、WINGの上場廃止を決定。対象銘柄は最大28%下落し、市場に影響を与えている。廃止理由や各通貨の概要も解説。
13:15
東電関連企業GGGとDEAが共創、Web3×地域観光×市民参加型ゲームでインフラ保守の未来を切り拓く
ゲーム関連のDEAと東電らの関連会社であるGGGが合弁会社「Growth Ring Grid」を設立。「インフラの民主化」をテーマに、ゲーミフィケーションとWeb3技術を活用した参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」の社会実装を拡大。
12:45
ライオット、コインベースとビットコイン担保で142億円の融資契約を締結
マイニング大手ライオット・プラットフォームズがコインベースと1億ドル上限のBTC担保融資契約を締結した。また、ビットコイン購入戦略も取っており、19,223BTCを保有している。
12:09
ビットコインETFに過去最大級の資金流入、純資産総額1000億ドルの大台に
トランプ関税ショックの懸念後退に伴い、ビットコイン現物ETFに過去最大級となる9.3億ドル/日が流入。純資産総額は1000億ドルの大台を突破した。コインベース幹部は『個人投資家が撤退する中、政府系ファンドや機関投資家がインフレヘッジとして積極採用』と市場構造の変化を指摘する。
11:20
ビットコインの比較的低ボラティリティが企業採用を促進=ブルームバーグ・インテリジェンス
ブルームバーグ・インテリジェンスは、株式市場より低いビットコインのボラティリティが企業によるBTC採用を促進する可能性を指摘。現在Strategyが53万以上のBTCを保有し企業保有量トップ。新会計ルール導入を前に企業の姿勢に注目が集まる。
10:05
ステーブルコインの普及狙い、ペイパルがPYUSDで年率3.7%の利回りサービス開始予定
決済大手ペイパルが、ステーブルコインPYUSDで年率3.7%(予定)の利回りプログラムを米国ユーザー向けに提供開始予定だ。PYUSDは加盟店での決済などにも使用できる。
09:35
Web3サッカーゲーム「FIFA Rivals」、6月に正式にローンチへ
Mythical Gamesは、Web3サッカーゲーム「FIFA Rivals」のローンチスケジュールを発表。5月に地域を限定してプレリリースを行い、6月に世界規模でローンチするとしている。
08:50
ビットコイン急反発、トランプの手のひら返しに反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、トランプ米大統領がFRBパウエル議長の解任発言を撤回したことや、対中関税に対しても緩和姿勢を示したことが市場に好感され、米株価指数と連動するかたちで上昇した。
08:25
イーサリアムの価格動向分析 潜在的売り圧水準やETF資金流入反転などに注目
仮想通貨イーサリアムの価格動向についてグラスノードが次の売り圧(供給壁)の可能性を指摘。機関投資家のETF資金流入再開と大口投資家の大量購入、さらにヴィタリックによる最大100倍の性能向上をもたらす「RISC-V」提案が注目を集めている。
07:45
イーロン、業績低迷でDOGE省の関与時間を大幅縮小 テスラはビットコイン保有を継続 
テスラは25年3月末時点で仮想通貨ビットコインを11,509BTC保有しており、これは1,550億円に相当する。同社のビットコイン保有戦略も投資家からの注目度が高い。
07:20
ロシア中央銀行、『高度な適格投資家限定』の仮想通貨取引所を開設へ
ロシアの中央銀行と財務省が「高度な適格投資家」限定の仮想通貨取引所を開設予定。1億ルーブル以上の投資資産または年収5,000万ルーブル以上の富裕層のみが利用可能。プーチン大統領指示による実験的法的制度の一環である。
06:55
コインベース株に30%上昇余地か、ベンチマークが規制環境改善を背景に強気見通し
投資銀行ベンチマークがコインベース株のカバレッジを開始し、252ドルの目標株価を設定。ステーブルコイン法案の成立見込みなど規制環境の改善が仮想通貨最大手の成長を後押しするとの見方を示す。
06:10
42000BTCのビットコイン保有予定、ソフトバンクら出資の「21キャピタル」が世界3位の保有規模で設立へ
ソフトバンクグループとテザーの支援を受ける新会社「Twenty One(二十一)」は4.2万ビットコインを保有して設立へ。ジャック・マラーズCEO率いる同社は1株あたりのビットコイン保有量最大化を使命に、SPAC経由で上場を目指す。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧