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仮想通貨取引所Poloniexがビットコインキャッシュ分裂通貨2種類の先物取引を公開|最新情報まとめ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手仮想通貨取引所Poloniex、BCH SVとBCH ABCの先物取引開始へ
時価総額4位のビットコインキャッシュは、今月に入ってから一時+50%以上の上昇を記録しており、背景には15日のハードフォークが控えている。そのような中、分裂する可能性のある2通貨が大手仮想通貨取引所Poloniexで、先物取引商品として取り扱われることが発表された。
ビットコインキャッシュのハードフォーク|第3の選択肢
現在ビットコインキャッシュは、Bitcoin ABCとBitcoin SVの対立するアップデート内容が話題となっているが、新たな選択肢としてBitcoin UnlimitedグループがBUIP908を提案した。

仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)は、11月に入ってから一時+50%以上の大幅な上昇を遂げている。この値上がりの中核と思われる11月15日(日本時間16日1時40分頃)に予定されている、ビットコインキャッシュのハードフォークの現状をまとめた。

Poloniex、BCHSVとBCHABCの先物取引をいち早く開始

大手仮想通貨取引所のPoloniexは、ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークを日本時間11月16日1時40分頃に控える中、プレフォーク取引(先物取引)を開始したことを発表した。

ユーザーはビットコインキャッシュを同等のBCHABCとBCHSVに、またBCHABCとBCHSVをBCHに交換することが可能。

なお、ハードフォーク前にBCHABCとBCHSVの引き出しはできない。

Poloniexは、ビットコインキャッシュABC(BCHABC)と、ビットコインキャッシュSV(BCHSV)、両方の取引をサポートする予定と公表している。

出典:Poloniex

なお、BCHSVの価格は、13:00頃の価格で200 USDC、15:00時点での価格は104 USDC。

またBCHABCの価格は、13:00頃の価格で400 USDC、15:00時点での価格は、499 USDCとなっている。

出典:Poloniex

なお、BCHSVは、一時29ドル近くまで下落していた。

主要仮想通貨取引所の対応まとめ

Poloniexからの先物取引の情報は本日公開された情報だが、CoinbaseやBinanceなど、その他の主要仮想通貨取引所の対応は、どのようなサポートを出すか発表済みだ。

大手取引所の対応内容は以下の通りだ。

バイナンス

  1. 日本時間16日午前1時40分にスナップショット
  2. 入出金は日本時間16日0:00から停止
  3. スナップショット終了後、入出金再開する時間は別途発表する

Coinbase

  1. Coinbaseのセキュリティ標準に見合うまでハードフォークのプロセスを見守る
  2. Coinbaseウォレットを利用してのBCHの送受はハードフォークの約一時間前(日本時間16日午前1時)に停止する
  3. アップデート完了後、今後の方針を明確化する

Huobi

  1. 日本時間01:40にスナップショット
  2. 入出金は日本時間16日0:00から停止

その他の仮想通貨取引所の対応は以下の記事を参考にどうぞ。

BCH(ビットコインキャッシュ)ハードフォーク:新通貨付与に関する「仮想通貨取引所」対応一覧表
11月16日未明に決行した仮想通貨ビットコインキャッシュのハードフォークでBitcoin ABCとBitcoin SV、2つのチェーンに分裂が生じた。国内外の取引所とウォレットサービスの対応方針を一覧表にまとめた。(随時更新予定)

ビットコインキャッシュのハードフォーク

今回のフォークは元々、新たなアップグレードを行う目的で予定されていたが、アップグレードに反対する人々が台頭してきたことから、以前ビットコインからビットコインキャッシュが分離したのと同様に、今回もハードフォークによる分離が行われ、新たな仮想通貨が誕生するのではないかという噂も出てきている。

元々はBitcoin ABCがサポートするアップデートで大方合意が固まっていたようだが、8月にCraig Wright氏を筆頭としたnChain社が新しいBitcoin SV(Satoshi Vision)が対なるアップデートを考案した。

BitcoinABC側は、複数ブロックチェーン上の資産交換を可能にする「DSV」と呼ばれる機能を実装する予定であった。

しかし、nChain社を率いるCraig Wright氏や開発者、マイナーを含むBitcoin SVが、そのアップグレードは、ビットコイン(キャッシュ)が当初掲げていたビジョンに背くと主張、さらなるブロック容量の拡張などを代替案として掲げ、対立しているのが現状だ。

双方の主なアップデート内容は以下の通り。

Bitcoin ABC

  • CTORの導入
  • opコード「OP_CHECKDATASIG」と「OP_CHECKDATASIGVERIFY」の施行
  • 最低限トランザクションサイズの施行
  • 「push only」ルールの施行
  • 「Clean stack」ルールの施行

Bitcoin SV

対するBitcoin SVは8月に以下のアップデート内容を更新した。

  • ブロック容量を32MBから128MBへ4倍増
  • 以前禁止されていた4つのopコードの解禁
  • opコードのスクリプトを201から500に増加

この対立は約2ヶ月間に渡って続いており、仮想通貨取引所やウォレットサービス提供者が着々とハードフォークへの対応の是非を表明してはいるが、、未だ根本的な解決策は見つかっていない。

第三の選択肢|BUIP908

そんな中、仮想通貨ビットコインキャッシュのコミュニティ内で大きな影響力を持つ、「Bitcoin Unlimited」がBUIP908という第三の選択肢を提唱している。

この提案では、そのBitcoin ABCおよび、Bitcoin SVの対立を無くし、マイナーがBitcoin Unlimitedの顧客となることが必要となるものの、Bitcoin ABC、および、Bitcoin SVの双方からの提案を効率よく組み込む。

Bitcoin Unlimitedの開発チームは、10月17日時点でフルノード顧客向けのBitcoin Cash edition version 1.5.0を公開しており、11月15日に行われるBitcoin ABC側のアップグレードを全て採用することを明らかにしていた。

一方で、BUのリードプログラマーを務めるAndrew Stone氏は、Bitcoin ABCに対立するBitcoin SVチームの仕様への対応を一時停止し、BIP(Bitcoin Improvement Order)135において、マイナー達に「Bitcoin ABCやBitcoin SVのどの仕様を採用していくべきか」投票してほしいと語っていた。

そのような中で、Bitcoin Unlimitedが、Bitcoin ABCだけでなくBitcoin SVの仕様も含めたBitcoin Cash edition 1.5.0.1をリリースし、以下のように説明した。

Bitcoin Cash edition 1.5.0.1は、もう一方の仕様であるBitcoin SVのアップデート内容も取り入れる。

そのような仕様は、デフォルトでは設定されていないが、デフォルトポリシーはBitcoincash.orgに定義された仕様の変更を承認する。

つまり、Bitcoin SVやBitcoin ABCのフォークが設定され、マイナーが顧客に対しABCノード、または、SVノードの選択を与え、彼らがどちらのどの仕様を好んでいるかを投票が可能となるのだ。

依然としてビットコインキャッシュのハードフォークにおける議論は今後も白熱していくと考えられており、先日CoinPostでも報道したBitMEXのFork Monitorというネットワークの状態を監視するサイトなどで注意深く見守っていく必要があると言えるだろう。

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