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ビットコインは一時調整するもトレンドライン維持、DASHは不調な他アルトに逆行して過去最多のマスターノード|仮想通貨市況

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仮想通貨市場
仮想通貨市場は8日、数日続いた相場に調整が入り全面安相場となったが、肝心のビットコインチャートはトレンドラインを維持、大きく不安視される状況には至らなかった。一方で相場の上昇を支えたビットコインキャッシュ付与通貨に関する動きが見られた他、不調続くアルトコインマイニングやマスターノードの中でDASHが過去最高値を更新、価格もプラスを維持する強さを見せている。

仮想通貨市場

ビットコイン価格は11月8日、直近高値圏で逆三尊を形成し、青色の抵抗線を超えていくかと思われたが、73万円付近の黄色枠まで下落した。

米中間選挙の結果を受け、米国株(ダウ平均)は前日比545ドル高、日経平均先物も約400円高と大幅上昇し、金融マーケット全体は好調な推移を見せたが、仮想通貨は連日続いた上昇による短期的な過熱感から一時的な調整が入った。

しかし、短期的に下落方向へ動いたものの、ビットコインは未だ水色のトレンドライン上に沿った推移していることが確認できるため、下落トレンドへ転じた訳ではない。ここを耐えて上への勢いを強めるか、ライン割れによる下落が見られるか、まだしばらく時間はかかりそうだ。

今後の動きとして、注目点としては以下の通りだ。

下落に転じた場合:黄色枠(72万8000円付近)の抵抗帯抜け後は、緑の抵抗帯(71万7000円付近)

上昇に転じた場合:水色のライン

ビットコインキャッシュアップデート:ハードフォークに関する動き

現在のビットコインキャッシュは、Bitcoin ABCとBitcoin SVの対立するアップデート内容が話題になる中で、新たな選択肢としてBitcoin UnlimitedグループがBUIP908を提案、ビットコインキャッシュのアップデートハードフォークは15日まで投資家の中で注目を集めている。

コミュニティの分裂による懸念点もあるものの、投資家の中ではビットコインキャッシュの分裂通貨付与がファンダメンタルズ要因として価格上昇を後押ししている。

分裂通貨の価格としての一指標としては、大手仮想通貨取引所のPoloniexが、分裂通貨に関するプレフォーク取引(先物取引)を公開したことも注目だ。

公開時点ではBitcoinABCが400ドル、BitcoinSVが200ドルとある程度均衡した価格を保っていたものの、既存の取引所がBitcoinABCのソフトウェアを採用している点や、コミュニティの動向を見てか、BitcoinSVの価格は公開から価格が乱高下し、一時20ドル台まで急落して落ち込んだ。

その後の価格として、執筆時点での21時では、130ドル付近で推移している。

出典:Poloniex

DASHのハッシュレートとマスターノードが過去最多

また、下落相場の中で唯一好調な相場を維持したDASHは、他の通貨では不調なマイニングハッシュレートの推移とマスターノードの増加数で最高値を更新した。

マスターノードでは、一定額のDASHの保有が条件に入っているため、通貨保有の恩恵から価格上昇のファンダメンタルズ要因として昨年から注目されたが、今回の下落を受け、報酬以上に下落の影響が見られる通貨も多く、ROIの低下が嘆かれており、多くの通貨で実際にマスターノード数の低下は見られている。

下図チャートのように、ハッシュレートにおいても最高値を達しているDASHだが、こちらも相場下落の影響を受けマイニング収益の低下による影響は業界全体に及んでおり、DASH関連のこのような動きは注目すべきポイントと言えるだろう。

直近では、クラウドマイニング大手のジェネシスマイニングが、DASHのマイニング投資を進める傾向が見られており、直近での収益性上昇が業界内においても注目されていることがわかる。

低下するビットコインのボラティリティ、テック系株へ移る投資家

10月期のビットコインのボラティリティは、過去最低水準を記録した。

実際、ビットコイン先物を昨年12月から提供しているCboe(シカゴオプション取引所)のシニア・ディレクターを務めるKevin Davitt氏は以下のように言及するように、仮想通貨先物市場にも大きな影響がでている。

「10月の第4週は、約1年前にビットコイン先物取引の開始以来、最低のボラティリティを記録した。また10月の週間平均変動率は6.6%でこれは全体の平均率の約40%にまで低下している。」

テック系株

このような仮想通貨市場の状況を受け、より価格変動がある環境(テック系株)へ一時的に投資家が移っている状況を指摘する分析が相次いでいる。

Davitt氏は、ビットコインの低下するボラティリティはテック系企業の株の変動率の上昇や中国、インド、イギリス株の第3四半期における価格変動の上昇にも深い関連性がある可能性を示唆した。

Facebook、Google、Alibaba、AppleやNetflixなどのテック企業系株では、10月に高い変動率が見られた為、bloombergはそれらの株を「新しいビットコイン」と称した程である。

CoinfiのCEOであるTimothy Tam氏も以下のように述べている。

「ボラティリティは一般の金融市場に入り込んでいて、今後テック系のような優秀株が一番変動率が高くなるだろう。」

これらを踏まえ、ビットコインのボラティリティ低下の原因の一つとして仮想通貨メディアのBTCManagerは昨年末の投機熱が収束し、新たな投資対象としての事例が明確にあったことで、利益が信頼できるテック系に資金が流入している可能性を指摘している。

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