CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨IOTAで進むプロジェクトの躍進|欧州銀行会議にも参加表明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

carVerticalでの活用
自動車のIoT化を目指しているスタートアップcarVerticalが、OBD、GPS、IOTA Tangleを組み合わせた先駆的プラットフォームcarVertical.CITYを発表し、その一部としてIOTAが利用される。
IOTA財団の代表がEBCへ参加
IOTA財団の会長Schiener氏が、ヨーロッパの金融、銀行分野で最も重要な会議であるとされるフランクフルト欧州銀行会議に参加することが判明した。

IoT特化型仮想通貨IOTAに新たな使用事例

仮想通貨アイオタ(MIOTA)は、近年着々と注目度が高まってきているIoT(モノのインターネット)に特化した仮想通貨であり、その基盤としてTangleと呼ばれる独自の分散型台帳技術を使用している。

またIOTAの取引は、迅速で、手数料が無料であることもIoTへの活用に向いているとされ、世界有数のテクノロジー企業マイクロソフトや、富士通、フォルクスワーゲンなどと提携を結ぶなど、その普及に向けた取り組みが表面化してきている。

そのようなIOTAで新たな活用事例が先週発表されている。

自動車のIoT化を目指しているリトアニアのスタートアップcarVerticalも公式アカウントを通じて、仮想通貨IOTAを使用したプラットフォームを構築することを発表した。

私たちは、OBD(on-board diagnostics、自動車の自己診断機能)とGPS、IOTA Tangleを組み合わせたcarVertical.CITYと呼ばれる魅力的なプラットフォームを構築した。

このプラットフォームでは、IoTの実用化に焦点を当てており、まず駐車プロセスの自動化を進めて行く。

現存の駐車アプリでは、駐車の際に、マニュアルでそのアプリ操作を行なって駐車料金を払わなければならないため、しばしばその駐車タイマーを止めるのを忘れたまま走り出してしまい、後で気づいて高額な駐車料金を払わなければならない可能性がある。

しかし、このcarVertical社は、Carvertical ODB端末と呼ばれるハードウェアを自動車に取り付け、carVertical.CITYのアプリをダウンロードすることで、GPSや車の自己診断を元に、IOTA Tangleを利用して自動で駐車料金の決済が行うことが可能になる。

支払いは、今年の初めに同社がICOで発行したcV Tokenで行うことが可能だが、その基盤としてIOTA Tangleを利用していることから、将来的には、仮想通貨IOTA(MIOTA)での支払いも開始すると示唆した。

さらに、Carvertical ODB端末はあらゆる自動車に装着可能であることから、世界中での普及も期待されており、将来的には駐車料金の支払いだけでなく、電気自動車の充電スタンドなどでの活用事例等の応用方法も考えられている。

IOTA財団の代表が欧州銀行会議へ参加

また、11月16日に開催されるThe Frankfurt European Banking Congress(フランクフルト欧州銀行会議、以下、フランクフルトEBC)にIOTA財団の会長を務めるDominik Schiener氏(以下、Schiener氏)が参加することが、フランクフルトEBCの公式サイトより明らかになっている。

出典:frankfurt-ebc.com

フランクフルトEBCは、ヨーロッパの銀行業、金融分野において最も重要な議会であるとされており、参加者には、欧州中央銀行(ECB)のフランクフルト支部の責任者Mario Draghi氏や、国際通貨基金(IMF)の金融資本市場部門ディレクターを務めるTobias Adrian氏、ドイツの財務大臣であるOlaf Scholz氏、欧州証券市場監督局(ESMA)の会長を務めるSteven Maijoor氏など、錚々たるメンバーが参加する予定だ。

他にもCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を考案したBythe Master氏も名を連ねるなど、大きな影響力を持つ数々のメンバーの正装の写真が公開されている中で、Schiener氏のみが、公式サイトではTシャツというラフな格好で写っているのが印象的だ。

このように、IOTAが、carVerticalのようなスタートアップに使用され、実用性を高めていき、フランクフルトEBCのような重要な議会でも認知度を高めていくことで、今後IOTAエコシステムがさらに発展していくことが期待されている。

CoinPostの関連記事

富士通:IoT向け仮想通貨技術「IOTA」を新たな標準プロトコルに採用
IOTA財団は24日、公式ツイッターで「富士通はIOTAを新たな標準プロトコルにする準備が整った」と発表。仮想通貨のIOTAは、様々な分野でプロジェクトを推し進めている。
フォルクスワーゲン×IOTA(MIOTA)プロジェクト「Digital CarPass」まもなく公開
フォルクスワーゲンと仮想通貨IOTA(MIOTA)が取り組んでいるプロジェクト「Digital CarPass」は、完成間近となり、まもなく一般向けに公開される予定である様だ。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧