仮想通貨収支が含み損でも「年末の税金確定時期」には注意が必要|情報提供『Cryptact(クリプタクト)』

実現利益を賢く調整して税金を最小限に
下落が続いた2018年の仮想通貨市場も残すところ1ヶ月になり、仮想通貨損益計算の対象となる取引が確定しつつある。残り1ヶ月でできる確定申告に向けた行動や投資戦略を元ヘッジファンド運用担当者も務め、損益計算サービスでも有名な株式会社Cryptact(クリプタクト)に情報提供いただいた。
株式会社Cryptact(クリプタクト)とは
2018年1月、Cryptact創業メンバー3人は元ゴールドマン・サックスで前職ではヘッジファンドと呼ばれる絶対収益型のファンドで運用を担当しており、そのシステム開発を行うエンジニアと共に設立。

創業メンバー自身が行っていた仮想通貨取引の損益計算を簡単にするために、2017年に自用目的で開発したのがtax@cryptactの始まりで、機関投資家が利用するような高度なシステムを個人でも使用できるサービスとなっています。先月には、reports@cryptactと称して、元ヘッジファンド運用担当者による仮想通貨マーケットの分析レポートの配信も開始した。

▶️公式ホームページ:株式会社Cryptact

▶️Twitter:クリプタクト(@Cryptact)

目次
  1. 元ヘッジファンド運用担当が考える今年の相場観
  2. 年末までにできる税金対策
  3. イベント紹介

元ヘッジファンド運用担当が考える今年の相場観

2017年は仮想通貨バブルと呼ばれ、投機目的で個人投資家からの多額の資金が仮想通貨市場へ流入してきた。

しかし、2018年に入り、コインチェックハッキング事件を始まりにバブル相場は収束、弱気相場を迎え、多くの投資家は底打ちのタイミングを模索している状況となっている。

今年の相場をどう見ているか、また年末年始に向けたアクションについてどのように考えているのかを創業メンバーが元ヘッジファンド運用担当者でもあり、仮想通貨税金計算ツールで有名な株式会社Cryptact(クリプタクト)に伺った。

株式会社Cryptact

Cryptactは、bitFlyerと業務提携したことでも有名な仮想通貨の実現損益計算サービスtax@cryptact及びポートフォリオ管理ツールportfolio@cryptactをサービス提供している企業。

今年の相場をどうみていますか?

2018年は、コインチェック事件から始まり、価格だけ見ると下落の年となりました。2017年末のピークにかけてボラティリティも急上昇していましたが、一般的にボラが急上昇しているなかで価格が上下ともに一方向に動いている場合、その動きが持続可能な動きとは言い難いケースが多いです。

2017年の年初からこれまでのBTC価格とそのボラティリティを表したグラフ

そういう意味で、昨年末の価格の上昇は、ボラの急上昇を伴っており、持続可能とは言えない指標が出ていました。

その一方で、足元起きているマーケットの下落については、ボラの急上昇を伴った下落となっているため、今度は昨年末とは逆に下落相場の持続がそう長く続かない、つまり底値が近いという指標が出ているとも考えられます。

(詳細はレポート参照:ヘッジファンド運用担当者による仮想通貨市場分析

年末年始の投資戦略はどうか?

今年の相場観を踏まえた上で、これからの投資戦略としては、目先の値動きに一喜一憂せず、足元のボラが落ち着くタイミングまで待ち、その上で投資判断するのがベターと考えております。

これまで私たちが属していた業界では、ボラが急上昇している中で、高値もしくは底値を当てにいくのは非常に困難であり、むしろ「頭と尻尾はくれてやれ」の言葉通り、ボラの落ち着きとともに市場の反転を狙いに行くのが一般的です。

なお、ビットコイン以外の全ての仮想通貨に当てはまる話ですが、需給面に着目した場合に気を付けるべき点として下記3つを考えております。

1:年末にかけて含み損を実現化させるための売り圧力増加

2:マイナーの廃業に伴う保有通貨の処分

3:ICO規制が厳しくなっている現状で、調達した通貨の売却がいつ終わりを迎えるか

以上、クリプタクトにマーケット状況について伺った。

この中で、需給面で気を付けることとして「年末にかけて含み損を実現化させるための売り圧力増加」という指摘があったが、これは投資家にとっては、税金面で見ると、所得を減らすことのできる有効な手段の1つと言えるだろう。

年末までにできる税金対策

下落相場が続いているため、今年の税金計算を重要視していない方も多いのではないだろうか。

2018年は、下落相場が続いたが、下落前に売却を行なって利益を実現させた方は来年3月の確定申告が必要になる場合もある。

上記の気を付けるべき点でも記載した「年末にかけての含み損の実現による売り圧力」は、投資面では注意点になる可能性もあるが、一方で税金面からは反対の見方もできる場合もある。

どのような投資家が対象となっているのか、その確認方法を税理士の見解と合わせて詳細に解説していく。

「税理士法人GLADZ 野口 集平」先生からのコメント

含み損を実現化させるというのは具体的にどういった考えや狙いがあってのことなのか、税理士法人GLADZの野口税理士に話を伺った。

税理士法人GLADZ

税理士法人GLADZ(大阪市・梅田)は、1案件につき、常に3名の税理士有資格者により、”依頼者に喜んでもらえる積極提案”を行っている。関連会社コインタックス株式会社と協力し、仮想通貨税務にも力を入れている。

野口 集平 税理士

2019年3月の確定申告における仮想通貨取引にかかる所得(以下「仮想通貨損益」という)は、2018年1月から12月にかけての取引が対象です。つまり、2018年12月31日末をもって2018年仮想通貨損益は確定することになります。

今年は、年末にかけての下落により、通貨によって含み損を抱えている方も多いかもしれませんが、年初の高騰や下落前のタイミングで売却をされている方は、実現利益は発生している可能性があります。

もし実現利益がすでに発生している一方で、現在保有している通貨で含み損がある場合、その含み損をいったん実現させることで、2018年の仮想通貨の取引における所得を減らすことが可能となります。

このように、すでに発生している実現利益に対して含み損を確定させることで年内の所得を減らす、ということが可能とのことだ。

また、納税資金を準備する観点から、2018年仮想通貨損益を年内にある程度把握しておくことが望ましいと考えられ、本年は残り1か月を切っているため、年内に行う仮想通貨の取引が本年の実現損益にどのような影響を与えるか見当をつけて取引を行うことが重要となる。

例えば、これから年内に通貨の売却を行い、その売却により利益が発生する場合は、2018年の所得となるため(注:2018年通算で損失の場合は課税されない)、それらを認識しながら賢く取引したほうがいいだろう。

では、どうすれば実現利益を把握し、含み損の有無を調べることができるのか、次で説明したい。

確定申告に向けての行動

上記の野口税理士のコメントでポイントとなるのは、以下の3点をリアルタイムに知ることである。

  • ①現在の実現損益がいくらか
  • ②現在保有している通貨ごとの含み損益がいくらか
  • ③予定している取引を行った場合に、①と②がどのように変化するのか

この①から③を可能とするツールとして、野口税理士も利用されているのが、Cryptactが展開するtax@cryptact及びportfolio@cryptactのサービスとなる。

これらのサービスは、既に30,000以上のユーザーが利用しており、個人利用向けには無料で利用出来るサービスとなっている。

公式ページはこちら

出典:Cryptact

使い方はこれまで行った過去全ての取引履歴(取引所の取引履歴や自身で作成したカスタムファイルなど)をtax@cryptactのサービスにアップロードすることで、自動的に①tax@crpytact上で(実現損益)と②portfolio@cryptact上で(保有通貨毎の含み損益)が算出される。

出典:Cryptact

アップロード後にUI上で自由に取引を追加することができ、そこで予定している取引、例えばBTCの売却など、を入力すると、その取引を反映させた結果が表示される。

出典:Cryptact

この機能を使うことで、取引を行う前に、2018年の実現損益がいくらになるか、事前にシミュレーションすることが可能となる。

出典:Cryptact

含み損を実現させたい場合は、porfolio@cryptactのタブから詳細ページに飛び、そこで通貨ごとに含み損益やtax@cryptactで計算される簿価が記載されているので、含み損となっている通貨について売却を行うと含み損が実現されることになる。

この含み損の実現についても、UI上で自由に取引を追加することができるため、事前にシミュレーションすることができる。

出典:Cryptact

充実のサポートページ及びサポート体制

詳細なヘルプページを用意。各取引所における取引履歴のダウンロード方法や、計算方法の詳細、その他データ不足に伴う計算不能状態の解消「未分類取引の解消」などを掲載。

メールでのトータルサポートもあり、平均3営業日以内には回答。

Cryptactサポートページはこちら

イベント紹介

今回の記事でご紹介した内容を含め、より簡単に損益計算を完了できるノウハウを直接聞くことができるイベントを12月13日に開催します。

当イベントでは、仮想通貨に関する税務を得意とされ、国際的な仮想通貨の課税動向にも見識をもつ税理士にお話いただくと同時に、クリプタクトからも今回ご紹介したtax@cryptact及びportfolio@cryptactの使い方について説明する予定です。

懇親会の時間も設けておりますので、使い方のご質問やサービスを作ったメンバーとも交流できるような会となっております。

定員がございますので、ご興味のある方は、お早めに登録をお願い致します。

イベントの詳細はこちら

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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