はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「米国政府によるビットコインの追加購入は考えにくい」アーサー・ヘイズが見解示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン購入の可能性は?

暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは、米国政府が戦略的準備金のためにビットコイン(BTC)を購入することは考えにくいと意見した。2日に公開されたインタビュー動画における発言である。

ヘイズ氏は、準備金の動向には「あまり興味がない」としつつ、米国は財政赤字国であるため、戦略的準備金を保有する唯一の方法は、押収したビットコインを売却しないことだと述べた。

一般選挙で選ばれた政治家が、ビットコインを買うためにお金を印刷するなどと宣言するのは、政治的にも良い方法とは思えないと続けている。

背景としては、世間一般的に、ビットコイン愛好家にはナイトクラブで高価なシャンパンを買うなど派手な生活をしているイメージがあり、有権者の支持を得られないのではとの見解を示した。

米国のドナルド・トランプ大統領は3月6日に、戦略的ビットコイン準備金の創設を定める大統領令に署名している。

これは、刑事訴訟または民事訴訟の一環として連邦政府がすでに押収していた約20万BTCから、犯罪被害者への返還分などを差し引いたもので準備金を構築するものだ。

同時に、ビットコインを税金を使わない「予算中立的」な方法で追加取得することについても可能性を残すものだった。このことを背景にして、今回ヘイズ氏は準備金について発言した形だ。

大統領令においては、署名から60日以内に、スコット・ベセント財務長官が準備金に関する法的および投資上の考慮事項の評価を提出すると規定されていた。ビットコイン追加取得の方法についても検討結果が発表されるのではないかとも期待されている。

5日でこの期限を迎えることになるため、詳細発表が注目されるところだ。

関連:米下院議員、トランプ氏のビットコイン準備金大統領令を法律化する法案を提出 政権交代後も継続狙う

ビットコインやアルトコイン市場の見通し

ヘイズ氏は、ビットコインやアルトコインの見通しについても意見した。

機関投資家の中では、ビットコインはアメリカ覇権の崩壊に対するヘッジとしていくらか保有すべきかもしれないという物語ができており、ETF(上場投資信託)の登場により投資しやすくなっているとの見解を述べた。

また、イーサリアム(ETH)については、「現在、一番嫌われているレイヤー1だと思う」と発言。しかし、イーサリアムは、最も安全なプルーフ・オブ・ステーク(PoS)プロトコルであり、開発者が多く、時価総額が大きく、安全性が高いと指摘している。

総合的に考慮すると、今後もっと評価されるようになる可能性があると意見した。

PoSとは

保有(ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。大量の電力消費を伴うコンセンサスアルゴリズム「Proof of Work(PoW)」の代替手段として生まれた。

またヘイズ氏は、ビットコインのドミナンスが2021年以前の70%近くの水準に戻り、ビットコインの急騰とそれに続くアルトコインの上昇というサイクルへ回帰するのではないかとも推測した。

関連:イーサリアムが開発でソラナに追い越されないための3つの戦略とは

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
17:58
GMOコイン、ネムやモナコインなど6種類の仮想通貨を取扱廃止へ
GMOコインが6種類の暗号資産(仮想通貨)の取扱い廃止を発表。対象は、ネムやベーシックアテンショントークンなど(XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONA)流動性不足を理由に8月2日までに段階的終了する。
15:19
バイナンス、3種類の現物取引ペアを停止へ 5月23日実施
バイナンス(国際版)が2025年5月23日に3種類の現物取引ペア(ACA/BTC、MASK/BNB、TRU/BTC)の取扱いを中止すると発表。トークン自体の上場廃止ではなく、別の取引ペアでの売買は継続可能だ。
14:41
NAC保有でNOT A HOTEL宿泊権がもらえる「THE DOOR」 6月リリースへ
NOT A HOTEL DAO株式会社が新サービス「THE DOOR」を2025年6月に開始。NAC保有者は毎月抽選で高級別荘の宿泊権を獲得可能。Web3技術と実物資産を融合した新たな宿泊体験を提供。
13:40
イーサリアムDEXトレーダー70%超急増、Uniswapが市場独占するも特許訴訟に
イーサリアムのDEX取引が活性化し、アクティブユーザー数が73%増の64,000人に到達した。イーサリアムの取引市場シェア86%を占めるUniswapが3兆ドルの累計取引量を達成する一方で、Bancorによる特許侵害訴訟に直面している。
12:30
ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン価格が10万ドルを突破し、金価格が調整する中、投資資金の流れに変化が。フィデリティやゴールドマン・サックスなど大手金融機関の分析から、金とビットコインの関係性と今後の見通しを解説。
11:35
「NFTの多くは有価証券ではない」米SECパース委員が見解
米SEC委員のパース氏がNFTの証券性を否定する見解を示した。クリエイターロイヤリティを伴うNFTも証券に該当せず、ミームコインや多くの仮想通貨も除外対象と意見している。
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧