はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン11万ドル回復、SEC委員長アトキンズ氏の発言で市場急騰|仮想NISHI

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート

クリプト市場マーケットレポート(6/10日AM8時執筆)

ビットコインは急騰し、約2週間ぶりに11万ドルの大台を回復した。円ベースでは24時間比で約70万円の上昇となっており、市場全体に再び強い上昇ムードが広がっている。

今回の価格上昇の主因は、米証券取引委員会(SEC)委員長であるポール・アトキンズ氏の発言にある。

同氏は、仮想通貨における「自己保管権」を擁護する立場を表明し、従来の規制一辺倒の姿勢とは一線を画す姿勢を示した。この好意的な発言が、仮想通貨市場にポジティブなインパクトを与えた。加えて、米国の長期金利が低下傾向にあることも、相場を下支えする要因として作用した。

6月9日~6月10日相場状況

デリバティブ市場を見ると、アクティブOIとファンディングレートのいずれもが増加・上昇しており(下画像赤枠・青枠)、やや過熱気味であると評価される。このことから、超短期的には相場のボラティリティが一段と高まる可能性がある。

一方で、オプション市場に目を向けると、プット・コールレシオ(PCR)は低下しており(下画像黄線)、リスク選好が強まっている状況にある。特筆すべきは、最大建玉の価格が14万ドルとなっている点(下画像赤枠)であり、これは市場参加者が短中期的にかなり強気の目線を持っていることを示唆している。

現状分析(6/10日AM8時)

米中の貿易交渉に一定の進展が期待されている中、仮想通貨業界に対して全体的に批判的な態度を示してきたゲーリー・ゲンスラー前SEC長官に比べ、より柔軟なスタンスを持つとされるポール・アトキンズ氏の発言が、投資家心理に明確な転換をもたらしている。

市場全体としては、短期的に高いボラティリティが継続する可能性は否定できないが、オプション市場に表れる参加者の姿勢は非常に前向きであり、今後の史上最高値更新も視野に入る展開となっている。

今後の重要な日程

  • 6/11日  米CPI
  • 6/13日  消費者信頼指数
  • 6/17日  米小売売上高

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:15
6月22日までに知事署名がなければ自動成立か、テキサス州のビットコイン準備金法案
テキサス州のアボット知事によるビットコイン準備金法案SB21の署名期限が今週日曜日に到来。署名しなければ自動的に法律として成立し、全米3番目のビットコイン保有州が実現。
06:02
トゥルース・ソーシャル、ビットコインとイーサリアムの混合型ETFを申請
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ運営のTruth Socialが、仮想通貨ビットコインとイーサリアムを組み合わせたETFをSECに申請。資産の4分の3をビットコインに配分予定。
05:45
10週連続でビットコイン追加購入、今回は1520億円相当 ストラテジー社
セイラーのストラテジー社は16日夜、6月9日から6月15日の間に総額1520億円を投じて、10100 BTCを購入したことを報告した。
05:30
XRP価格8%上昇、現物ETFがカナダで18日に上場予定 北米初に
Purpose InvestmentsがカナダでXRP現物ETF「XRPP」の上場承認を取得。6月18日からトロント証券取引所で取引開始予定で、北米初の仮想通貨XRP現物ファンドとなる。
06/16 月曜日
16:12
マイナンバーカード×Web3認証 コインチェック、マイナウォレットと協業へ
コインチェックは、マイナンバーカードを活用したWeb3ウォレットを開発するマイナウォレットと協業。本人認証の新たなインフラ構築を目指す。
14:09
トランプ陣営顧問「米大統領選の鍵となったのは仮想通貨票だった」
2024年米大統領選でトランプ大統領のキャンペーン上級顧問を務めたクリス・ラチヴィタ氏は、仮想通貨関連問題を争点とした選挙戦略の採用が、トランプ氏の再選に大いに貢献したと主張した。
12:53
メタプラネットがビットコイン追加購入|保有1万BTC突破
メタプラネットがBTC保有1万枚を達成。時価総額は1兆円を突破。最終目標は21万BTCとしており、資金調達戦略と今後の展望を解説する。
12:27
SECが承認 トランプ・メディアがビットコイン財務戦略開始
トランプ・メディアが米証券取引委員会の承認を受けて、仮想通貨ビットコインの財務戦略を開始予定だ。すでに機関投資家から3,000億円超を資金調達している。
11:57
中東情勢緊迫化の中ビットコインに底堅さ、機関投資家の資金流入が下支えに
マクロ経済と金融市場 イスラエルとイランの軍事衝突をめぐり、両国の攻撃対象がエネルギーインフラに拡大したことで、世界の金融市場にも影響が広がっている。 イスラエルは前週末、イラ…
10:56
経済学者らが需給モデルからビットコイン強気予想「2027年初頭までに100万ドルの可能性」
経済学者らが仮想通貨ビットコインの将来価格を分析した。供給制約と需要増加により強気シナリオで2027年初頭に100万ドル到達の可能性があると予想している。
06/15 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米SEC委員長のDeFi支持発言でETH上昇やXRPL採用事例増加など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン中東リスクで調整、FOMC通過後の買い戻し予想|bitbankアナリスト寄稿
bitbank長谷川アナリストによる仮想通貨ビットコイン(BTC)週次分析。中東情勢緊迫化で1600万円から1490万円に下落するも、過去の地政学リスク時と同様に一時的調整と分析。FOMC通過とトランプ減税法案への期待で反発予想。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|アーサー・ヘイズのBTC急騰分析に高い関心
今週は、参政党の神谷代表による仮想通貨政策提案、米コネチカット州による反戦略的ビットコイン準備金法可決、アーサー・ヘイズ氏によるビットコイン急騰分析に関するニュースが最も関心を集めた。
06/14 土曜日
13:55
相次ぐ小規模企業による大規模な仮想通貨投資発表、VanEck専門家は株価操作の可能性を指摘
時価総額数億ドルの小規模上場企業が数百億ドル規模の仮想通貨アルトコイン購入計画を発表する事例が相次いでいる。VanEck専門家は一部を株価操作目的と分析し、投資家に注意を促している。
13:10
ビットコイン保有企業の増加でシステミックリスク上昇=コインベース分析
米コインベースが最新レポートで、現在228社が仮想通貨ビットコインを82万枚保有していると指摘し、こうした財務戦略でシステミックリスクも上昇していると説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧