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米政府機関閉鎖が「ビットコインETF」と「Cboe先物決済SQ」に悪影響か、価格変動に警戒感|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●JPモルガンも警鐘を鳴らす米政府閉鎖の影響

●イーサリアムの急落に伴うBTC推移と意識されやすいポイント

●バイナンスコインが好調に推移

ほか

金融市場と仮想通貨

本日の日経平均株価は、前日比112円安の20,442円で引けた。直近2営業日の反騰を受け、利益確定売りが先行した形だ。

英議会がメイ首相の「EU離脱協定案」を否決したが、市場はこれを織り込んでおり、ほぼ無風となった。

ただし、今後も野党が提出した内閣不信任案で紛糾する英議会は予断を許さない。3月末までにコンセンサスが得られない場合、先行き不透明な「合意なき離脱」へと突き進むことになり、世界経済が混乱することは必至な情勢と言える。

JPモルガンCEO、トランプ政策の重要性を強調

JPモルガンのCEO「Jamie Dimon」氏は、米経済番組のCNBCに対して、トランプ政権の政策が重要であると述べ、12月末から継続している政府閉鎖(Government Shutdown)が「3月末まで続けば、経済成長はゼロになり得る」と言及し、警鐘を鳴らした。

トランプ大統領は自身の掲げる重要政策の柱の一つとして隣国メキシコとの国境側の壁建設を挙げており、米議会と予算の不一致が引き金となり、2018年12月27日から政府の閉鎖を発令、早25日が経過している。

米政府機関の閉鎖が仮想通貨市場に影響する可能性

政府の閉鎖が長引く場合、仮想通貨市場にも悪影響が出る恐れがある。

まず一つ目に、「ビットコインETF」の申請の最終判断をSECや、CFTCのBakktビットコイン先物に関する申請登録が、政府機関の閉鎖によって間接的な影響を強いられる可能性があり、目先材料として控えるこれらの内容の延期は、相場に悪く捉えられかねない。

二つ目は、実際に直近で影響が懸念されている「Cboeのビットコイン先物限月」だ。

1月16日(日本時間 1/17 5時45分)に控える、Cboeの「ビットコイン先物限月」は、相場が乱高下する可能性もある注意すべきタイミングであるが、今回Cboeに関連する先物レポートが、米国政府機関閉鎖の影響で閲覧できない状態になっており、普段以上にイレギュラーな状況を作り出している。

Cboe公式

仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。

仮想通貨関連銘柄

個別銘柄では、1月15日大引け後に決算を発表したマネーフォワード(3994)が12.72%高。

資本調達からの積極投資で赤字幅拡大するも、売上高の急進や将来性が評価された模様だ。

2019年春の仮想通貨交換サービス提供を目指す同社は、元金融庁検査局統括検査官の山根氏が、内部管理統括部長に就任するなど、準備を整えている。

一方で、前日上昇を見せたメタップス(6172)は、売上高23億3900万円(前年同期比18.3%減)が嫌気されたか、12.28%安で引けた。

ビットコインテクニカル分析

日本時間5:00頃、時価総額2位にある仮想通貨イーサリアム(ETH)の大幅アップデート「コンスタンティノープル」におけるリエントリー攻撃への脆弱性が監査機関ChainSecurity社の指摘で発覚したことで、現在の相場を先導するイーサリアムが急落、これに伴いビットコインも約1万円幅下落した。

4時間足で見ると、昨晩時点で下降チャネルのちょうどセンターラインで一時的な反発が跳ね返され、そのままイーサリアムの悪材料で続落しているような状況だが、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%にあたる約40万円、23.6%ラインにあたる約38万円も意識されやすいポイントだと言える。

しかし、その後マイナス乖離を拡大させて38.4万円まで下落後、じわじわと戻しており、方向感の乏しい状態が続いている。

bitFlyerでは、0.5%前後のマイナス乖離が続いており、新規でショートポジションも取りにくい状態であるとともに、bitfinexのオーダーブックを確認すると、3700ドル(40.2万円)付近で含み損になっているロングポジションが清算されておらず、上値の重さも気がかりだ。

バイナンスコインが右肩上がりに上昇

940万ドル分(約10億円)、通算6度目となるバーンを発表した「バイナンスコイン(BNB)」が、好調に推移している。

バーンとは、通貨の何割かを「焼却(バーン)」させることで流通量が減少、希少性が増すため、好材料の影響を受けやすくなるとされている。

また本日、世界最大手取引所バイナンスが、英ポンドとユーロ建の法定通貨取引を提供する「バイナンス・ジャージー」発足を発表した。金融庁に警告を受け、日本市場から撤退した経緯のあるバイナンスだが、サポート地域に「日本」を表記している点も注目される。

コイン発行以来の騰落率である”オールタイムハイ”を比較すると、時価総額上位のメジャーアルトが軒並み90%以上下落する中、バイナンスコインが-75%に留まっており、安定している。

約10億円相当の仮想通貨BNBをバーン 大手仮想通貨取引所バイナンスが報告
大手仮想通貨取引所バイナンスが約10億円分の独自トークンであるバイナンスコイン(BNB)をバーンし、通算6度目の通貨消滅イベントとなった。
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04/25 木曜日
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
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米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
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香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
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ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
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ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。

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2024/04/25 ~ 2024/04/26
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東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
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