CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの弱気相場、あとひと月で過去最長期間に 2つの注目イベントも開幕|仮想通貨朝市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの弱気相場が最長期間目前に
直近で見られた相場急落から1日経ち、下落の勢いは一服したものの、これまで高騰と急落を定期的に繰り返すことで描いたシンプソンチャートは年末からすでに5回あり、相場急変動の警戒感は薄れない。またビットコイン歴史史上最長の弱気相場まで1ヶ月をきった本日、トレンド転換に関する専門家の意見も掲載する。

マーケット情報

1月22日の仮想通貨マーケット情報

ビットコイン

8時時点のデータは以下の通り。

BTC価格(22日8時)
価格 前日比
現在値 388,139円 -0.72%
24h高値 390,836円
24h安値 383,690円
出来高 5467億円 -4.7%

22日の仮想通貨市場は、ここ数日で乱高下した後、大幅下落したビットコインが一時的に落ち着きを取り戻し、39万円水準で推移している。

2018年末からみると、高騰と急落を定期的に繰り返し、シンプソンチャートを描いて、急騰または急落分を帳消しにする動きはすでに5回ほど見られている。

現時点で相場の値動きが一服しても、安心できない状況は続いている形だ。

過去最長期間の弱気相場まで1ヶ月

現在、仮想通貨市場で長く続いてる弱気相場が今後も続くと予想する専門家が複数見られているが、仮想通貨のトレンド転換が明確にないまま1年以上経過した現在、あとひと月で過去最長の弱気相場期間に突入することがわかった。

仮想通貨情報番組「Crypto Trader」の司会者であるRan NeuNer氏は現在の弱気相場期間と、今後の状況について以下のように言及した。

この弱気相場が後1ヶ月続けば、仮想通貨の誕生以来、最も長い弱気相場となる。

過去最長が2014年〜2015年から続いた「420日」

2018年〜2019年の現時点で「390日」

トレンド転換に関する意見

Galaxy氏

また、仮想通貨市場の分析に定評のあるGalaxy氏は、現在のような同水準での横ばいに推移する時期が継続はするが、過去のパターンからも、2019年の夏期頃にトレンド転換の時期が到来するのではないかと予想している。

トレンド転換時期に関する詳細はこちらから。

海外取引所でセキュリティ被害発生、次に意識されやすいビットコイン価格と海外アナリストの相場分析|仮想通貨市況
4時間足の確定タイミング前後で「シンプソン」が再び出現するなど、激しく乱高下する仮想通貨ビットコイン価格。次に意識されやすい価格帯と海外アナリストの相場分析を掲載。

CivicCEOであるVinny Lingham氏

その他にも、「ビットコインの預言者」とも称されるCivicのCEOであるVinny Lingham氏は、11月の仮想通貨市場急落後、「ビットコインの価格幅は今後3〜6ヶ月の間は3000ドルから5000ドル台にとどまるであろう」と見解を米経済番組CNBCの「Fast Money」に対して語って た。Lingham氏のインタビューから本稿執筆現在、今のところ同氏の予想は的中している。

まだ3000ドル台のサポートレベルは抜けきれていない(現在3500ドル)。短期的にはその付近で買いが多く入るだろう。今後3〜6ヶ月でこの弱気相場を抜け出せなかった場合、3000ドルのサポートはなくなる可能性も見えてくる。

このようにLingham氏は弱気相場が2月末から5月末頃まで長引くシナリオを危惧している。

政府にサンドボックス制度の認定を受けたCrypto Garage社が詳細を公開

株式会社デジタルガレージの子会社でブロックチェーン金融サービス事業を展開する株式会社Crypto Garageは21日、日本政府から認定を受けた金融分野第1号となる「新技術等実証制度:規制のサンドボックス制度」に関する公式文書を公開、詳細が明らかになった。

規制のサンドボックス制度は、内閣府の革新的事業活動評価委員会が、国内外の企業を対象に、新しい技術やビジネスモデルを用いた事業活動の促進を目的とした制度だ。認定を受けることにより、企業は対象技術の実証を既存の規制の適用を受けることなく行うことができるが、今回実証実験の対象になった株式会社Crypto Garageの技術「SETTLENET」が、仮想通貨と現金の決済を即時に信頼性を保って行うシステムであることから、大きな話題を呼んだ。

今回わかった点をいかに簡潔にまとめる。

  • 実証実験では、賛同する参加事業者は国内登録済み仮想通貨交換業者数社
  • 実証実験の期間:1年間
  • サイドチェーン決済ネットワーク「Liquid Network」上に、BTC裏付けのトークン(L-BTC)と交換可能な円建てトークン(JPY-Token)を発行できるサービスを提供
  • アトミックスワップを用いてリアルタイムで同時決済を実現
  • 資金洗浄に代表される不正取引の捕捉等、規制当局が取引内容を必要に応じて検証できる仕組みも提供

また、仮想通貨市場の課題「仮想通貨交換業者等の事業者間の取引市場」の問題点として、交換業者のカバーマーケットが確立しておらず、流動性・価格面等において不安定な状況が発生する状況などを改善することが期待されており、仮想通貨市場の健全な発展に貢献すると見られているという。

スイス銀行、フィアット出金可能なウォレットを発表

スイスの銀行、Falcon Private Bankが仮想通貨から法定通貨へ出金が可能なウォレットを提供することを発表した。

ファルコン・プライベート銀行は2017年7月にスイスの金融規制機関、FINMAから初めてブロックチェーン上の資産を取り扱うライセンスを取得しており、法定通貨への直接的な換金が可能なウォレットにまず対応するのは以下の4銘柄である。

  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • イーサリアム(ETH)
  • ライトコイン(LTC)

同行の提供するファルコンウォレットでは、一般投資家と機関投資家、双方がウォレット間の直接的な仮想通貨の送金やフィアットへの換金が可能となる。

またAMLやKYC規制に基づくほか、独自のカストディサービスも提供する予定で、第三者機関からの監査済みであると述べている。

詳細はこちらから

スイス銀行、法定通貨に換金可能な独自ウォレットを発表:ビットコインやイーサリアム含む4通貨対応
スイスのファルコン・プライベート・バンクが、独自ウォレットから仮想通貨を法定通貨に直接換金する機能追加を発表した。同銀行は、スイス金融当局からブロックチェーン資産を取り扱うライセンスを早期に取得している。

注目カンファレンスが2つ開催

また、本日より注目カンファレンスが2つ開催する。

1つ目が、1月22〜25日 各国首脳がスイスに集まる、「ダボス会議」が開催。

仮想通貨市場から注目されているのは、関連する「ブロックチェーン経済フォーラム」で、米Ripple社のガーリングハウスCEOが登壇するラウンドテーブル、「2020年の決済システム」に関する議論が行われる。

より詳しい内容は以下の記事にて

リップル社CEOが24日の「ダボス会議」関連で登壇|分散型決済システムの新時代は到来するか?
スイスの「ダボス会議(年次総会)」に関連するブロックチェーン経済フォーラムにて、リップル社CEOとポーランド金融大手ペカオ銀行の代表が「2020年の決済システム」について議論する予定。

2つ目が、1月19日〜22日 大手仮想通貨取引所Binanceがシンガポールで開催する「Binance Blockchain Week」。

BNBトークンのバーンを始め、最近では英国へのフィアット建取引所の進出も発表しており、仮想通貨市場の中心的存在が、初の自社開催カンファレンスでなにを発表するか、注目が集まっている。

より詳しい内容は以下の記事にて

大手仮想通貨取引所CEOのCZ氏「今の仮想通貨市場は過小評価されている」|開発者による将来性を重要視
仮想通貨取引所Binance初のカンファレンス【Binance Blockchain Week】上で、CZ氏は、現在の市場に関して、ブロックチェーン業界は今までに無い活気を見せつつも、低迷を続ける相場は過小評価されていると指摘。
▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ハッシュレートから考察したビットコインの重要価格帯、BitMEXで「約5000BTC」の売り板出現|仮想通貨市況
ダークネットへのビットコイン流入量が1年で約2倍に|仮想通貨分析企業が調査報告書を公開
仮想通貨市場が全面的に下落した2018年でも、ダークネット市場へのビットコインの送金量は2017年に比べ2018年は約2倍の取引量を記録していたことがChainalysis社の調査で判明した。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。
18:00
ライフカードVプリカ 仮想通貨で購入可能に
ライフカードが暗号資産(仮想通貨)決済サービス事業者Slash Fintechと提携。2024年5月15日から「Slash Vプリカ SHOP」でステーブルコイン等を使ったVプリカギフトの販売を開始する。インターネットショッピングやオンラインゲーム等、デジタルサービスでのプリペイド決済が拡大する見込み。
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧