CoinPostで今最も読まれています

Binance CEO、仮想通貨取引所の顧客データ流出疑惑を否定 懸念材料一部解消で投資家に一定の安堵感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所バイナンス、顧客データ流出疑惑を否定
大手仮想通貨取引所バイナンスが、海外メディアの報じたダークネット市場における顧客データ流出の疑惑を否定した。現状、双方の論点を確証する決定的なエビデンスは出ていない状況である。
FUDとは
Fear(恐怖)、Uncertainty(不安)、Doubt(疑念)の略。根拠のない悪い噂などを指し、市場に蔓延すると、人々が疑心暗鬼になってしまい、論理的な投資が困難になるネガティブキャンペーンのようなもの。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

バイナンス、顧客データ流出報道は「無責任なジャーナリズム」

今週、BittrexやPoloniex、Bitfinex、Binace等の大手仮想通貨取引所を利用する顧客のKYCデータが流出し、ダークネット上で売買されている疑いが浮上した事がに対して、バイナンスのCZ氏が報道を否定する発言を行ったことがわかった。

顧客データが実際に流出されている事は未だに事実として確認されておらず、事実であれば相場の重しになり得る内容のため、FUDとの批判を含めた業界の懸念材料になっている。

大手仮想通貨取引所バイナンスのCEO CZ氏は、本件に関して、同社の内容を否定、不安を煽る(FUD)記事を報道したとして、複数の仮想通貨メディアを批判する姿勢を示した。

また、今週前半に投稿された記事に対して、反対意見や反論する立場をとる記事(こちらも確証を取った内容ではない)も出てきており、CZ氏はその記事をユーザーへ共有、以下のようにコメントを行った。

CCNがこのようなFUD記事を公開した事は信じられない。元々のReddit投稿にはそもそもバイナンスが含まれていなかった。またCCNはこの情報を検証しなかった事を認めている。

無責任な業界内のジャーナリズムには、大変残念に思える。

顧客情報流出を否定する記事の内容は?

否定記事も、確証を明確化した内容は記載されていないが、取引所の内容などが掲載されているため、内容を掲載する。

このような騒動を受け、新たに公開された流出を否定する記事の内容の中で、バイナンスのグローバルPRマネージャーであるLeah Li氏が、以下のように顧客データ流出の可能性を否定した内容が記載されている。

このような主張は我々も把握しており、質問の写真の調査を行った。しかし、バイナンスからリークされた証拠は見つかりませんでした。

またLi氏は、フォトショップで加工・偽装されたKYC写真が出回っている事も、調査の中で確認できている。としており、正確な流出調査の確証がないまま、記事が公開されたことに疑問を呈している。

上述の点以外にも、反対記事は以下の主張を挙げている。

画像がフィッシングサイトから来た可能性

CCNの引用した画像の元投稿は、過去6ヶ月間0いいね 0コメントの状況であった点

画像の投稿者が、過去にも誇張表現を繰り返している点

不安を煽る記事に関して

またCZ氏は今回の様な恐怖心や不安を煽るFUD記事について、根本となる問題はそもそものインターネットの収入モデルにあると指摘した。

つい先日、カンファレンスでこのトピックについて話したばかりだ。今日のインターネットはこのような(広告収入に基づいた)モデルを採用しており、サービス提供側が広告企業に顧客データを売っている。

マイクロ決済トークンを利用した経済モデルの方が健康的だ。利用するモノのために支払い、データが保護された方がいいだろう。

CZ氏の述べる通り、仮想通貨の内容に限らず、インターネットの収益モデルをブロックチェーン技術を通じてメディアの運営モデルに変革をもたらそうとするプロジェクトは複数ある。

仮想通貨の送受を駆使してニュースの新たなトークン・エコノミーを築いているプロジェクトにはSteemitや日本の仮想通貨プロジェクトであるAlisのほか、リップル社元CTOが創設したCoilが挙げられる。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPostの関連記事

2019年仮想通貨・ビットコインの展望|バイナンスのCZ氏や米名門大教授など専門家が見解を語る
低迷期が続いている仮想通貨だが、2019年の仮想通貨業界において様々な予想が飛び交っており、強気予想から懐疑的な意見まで数多く存在する。そこで2019年業界の動向がどうなっていくのか、複数の専門家のコメントをこの記事でまとめている。
仮想通貨取引所バイナンス、新通貨のエアドロップ対応決定 TRX(トロン)も一時12%の逆行高記録
仮想通貨取引所Binanceは、同取引所のみでトークンセールが行われる予定のBitTorrentトークン(BTT)のエアドロップに対応すると、公式ブログにてその詳細を明らかにした。昨日からTRXはBTTに関連する好材料で逆行高。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
18:00
TON、Telegramのユーザーに照準 トンコイン奨励金を提供
Telegramのウォレットがサポートするブロックチェーン「TON」の手数料削減と、1,100万TONのインセンティブプログラムを開始。特に500万単位の暗号資産(仮想通貨)TONがTelegramユーザーに報酬として付与される。
16:30
日銀、CBDC戦略の中間報告を公表 想定モデルと5つの課題
日本銀行が公表したCBDC中間整理報告書の主要論点や影響について解説。CBDCの導入方針やデジタル通貨の未来についての展望を探る。
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧