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ブロックチェーンETF提供の投資顧問企業、米SECにビットコイン先物を含む新たなETF商品の申請を提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインを「世界通貨の一つ」とみなすETF商品
CboeやCMEが提供するビットコイン先物取引を一部に組み込むETF商品がReality Shares社などから米SECに申請された。同社は既にナスダックと2018年1月からブロックチェーン関連のETF商品を提供している。

ビットコイン先物含むETF商品の新たな申請

米時間11日、アメリカのSEC(証券取引委員会)にビットコイン先物を含む複数の債務証券を基にしたETF商品が申請された事が明らかとなった。

今回提出された「Reality Shares Blockforce Global Currency Strategy ETF」は法定通貨と仮想通貨を含む世界的に(価値の保存、国際送金、FX取引などで)活用されている通貨へのエクスポージャーを可能にするものと説明されており、ビットコインなど、一つの通貨の動きのみと連動するものではないと記述されている。

NYSE Arcaを通じて提出されたETF商品は以下のような商品から構成される。

  • 米ドル建の短期債権
  • 英ポンド建の短期債権
  • 日本円建の短期債権
  • スイスフラン建の短期債権
  • ビットコイン先物
  • MMF(マネー・マーケット・ファンド)

ビットコイン先物は現在シカゴオプション取引所(Cboe)やシカゴマーカンタイル取引所(CME)などで取引されているような現金決済の先物商品を、ポートフォリオに最大で総資産の25%分を組み込むことが可能であると文書には記述されており、そのためビットコインには直接は投資しない方針が明記されている。

なお現段階ではCboeとCME、どちらの先物取引が利用されるかは決定されていない。

今回の申請を提出したReality Shares Advisors社は既に、昨年1月からブロックチェーン企業にのみ出資したETFをナスダックと共に提供している。

ブロックチェーン業界に関する規制は未だに不明確な部分が多く残っているものの、ブロックチェーン企業への投資を含んだETF商品は仮想通貨市場の熱狂が続いていた際に認可されていた。

Reality Shares Advisors社などが新たに提出したETFはビットコインに限定された商品ではないが、ビットコインを米ドルや日本円と共に「世界通貨(Global Currency)」と評価し、先物商品とはいえポートフォリオの一部として組み込まれている事は注目点だといえるだろう。

また「Reality Shares Blockforce Global Currency Strategy ETF」は米時間月曜日に申請されたばかりであるため、米政府の発表する連邦官報に掲載された後、240日に及ぶETF申請のカウントダウンが始まることとなりそうだ。

SECの判断を待っている最中のビットコイン関連のETF申請は、先月末再提出されたVanEck社のビットコインETF申請とBitWise社の2種類がある。

VanEck社のビットコインETFの申請は難航していても、仮想通貨・ブロックチェーン関連のETFは今後も増えていくと期待していきたい。

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