CoinPostで今最も読まれています

ハッキング攻撃もポジティブに 大手仮想通貨取引所バイナンスのCEOが語る「成功の秘訣」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスCEO、CZ氏が語るFUDへの対処法
最大手仮想通貨取引所バイナンスCEOのCZ氏が、これまでの経験からのFUDへの対処法を語った。捉え方によっては競合する取引所などからの「攻撃」はPRになり得ると述べ、ポジティブな姿勢が成功には欠かせないと説明している。
FUDとは
Fear(恐怖)、Uncertainty(不透明性)、Doubt(疑念)の略。根拠のない悪い噂などを指し、市場に蔓延すると、人々が疑心暗鬼になってしまい、論理的な投資が困難になる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

CZ氏が語る、バイナンス流「FUD」対処法

2017年の創業以来、爆発的に登録者数を伸ばし、今や仮想通貨取引量で世界最大の取引所となったバイナンス(Binance) 。そのバイナンスを牽引してきたCEO のChangpeng Zhao (CZ) 氏の率直な発言は、同氏のカリスマ性とも相まって仮想通貨業界、並びに広く一般トレーダーからも常に注目されている。

そのCZ氏がビジネス特化型のSNS「LinkedIn」上で2月12日に公開した、「我々はどのようにFUDに対処するか」と題した投稿も例外ではなく、ツイッター上でも多くの賞賛や支持を集めている。

CZ氏は、仮想通貨取引所の大御所となったバイナンスが、その成長の過程で、業界内の複数グループから数々の「攻撃」を受けてきたこと、そして、その「攻撃」をどのように同社の成長の糧として利用し、今日の成功に結びつけたかについて述べた。

まず、CZ氏は攻撃の理由として次のような点を挙げた。

  • バイナンスの急成長に対する恐れ 
  • 名声を得るため
  • バイナンスに上場が拒否されたことに対する仕返し
  • 単なる嫉妬や愚かさ

しかし、このような不当な理由から行われたバイナンスに対する攻撃は、同社を利することはあっても、害することはできなかったと実際の例を挙げている。

ある大手取引所からの匿名で行われた攻撃も、まだ規模も小さく認知度も低かったバイナンスの良い宣伝となり、かえって同取引所が成長するのを助けることになったと語った。

CZ氏は、業界大手が新参者を攻撃する理由は、後者が何らかの脅威を与えることとその信頼性を恐れているためであり、より広範囲のユーザー到達度を持つ大手が、バイナンスの社名を広めることに一役買ってくれたことに感謝していると述べた。

悪いニュースを広める時でさえ、その対象の名前を使わないわけにはいかないため、結果的にバイナンスの認知度を高めることになり、その過程で、ネガティブキャンペーンを行なった当事者自身の評判を貶めることになる、とCZ氏は持論を語った。

自分自身が倫理に則って行動している限り、悪いPRというのは存在しない。

さらに、根拠に乏しい非難を受けたことは、賢明な新しいメンバーを惹きつけるとともに、バイナンスを支持する既存のコミュニティの結束を強め、今日の強固な基盤作りに繋がったと付け加えた。

また、バイナンスは詐欺であるとか、違法であるとの主張も、バイナンスへの上場申請が却下された仮想通貨プロジェクトや、KYC関連書類不備のため、法人口座の開設を拒否された取引所などから、度々行われたとCZ氏は言及したが、その論理性の欠如を一笑に付しているCZ氏は以下のように述べている。

他人に文句ばかり言って、自分のやるべきことに集中しない人間にとって、人生は面白くないものだろう。我々のやり方はいつもこうだ。そんな連中は無視して、自分たちがより大きな成功を収めるように、ひたすら努力を重ねること、これこそが最高の対応だ。

バイナンスは、ここ4ヶ月の間に法定通貨建取引が可能な取引所を、イギリス王室属領Jerseyとアフリカのウガンダで開設、さらに、先月末には、クレジットカード決済対応を開始し、法定通貨による仮想通貨取引のアクセスを拡大している。そして、先日12日、同取引所のバイナンスコイン(BNB)がBTC建の最高値を記録するなど、バイナンスの勢いは衰えることを知らないようだ。 

しかし、CZ氏の発言から、その裏には、常に市場の先を読み、地道な努力を重ねることで、着実に布石を打ってきたバイナンスの経営戦略と、それを支える理念があることが推察できる。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨取引所バイナンス、クレジットカードでビットコインやXRPなど仮想通貨4銘柄購入可能へ
世界取引高No.1の仮想通貨取引所バイナンスは31日、クレジットカードおよびデビットカードによるビットコインやXRPなど仮想通貨4銘柄の購入が可能となったことを発表。同取引所は法定通貨の需要対応と仮想通貨の普及に注力している。
バイナンスが新設した英取引所の「口座開設」に圧倒的需要|ビットコイン弱気相場も欧州仮想市場に大きな可能性
世界最大手の仮想通貨取引所バイナンス代表CZ氏は「新設した英仮想通貨取引所の登録需要に圧倒されている」と述べた。全大陸進出を目指すバイナンスは、”ブレグジット”で揺れる英国を中心に、ビットコインなどの市場拡大を加速させる考えだ。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧