CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインの冬」で心境に変化 仮想通貨取引所ShapeShiftの新ブランド戦略と揺るぎない信念

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ShapeShiftが新たなブランド戦略を展開
ShapeShiftが、正真正銘の非カストディ型仮想通貨プラットフォームを提供するための新ブランド戦略を公開した。「仮想通貨の冬」から学んだ教訓を生かし、新たな一方を踏み出した。

ShapeShiftが新たなブランド戦略を展開

スイスに拠点を置き、手数料無料で仮想通貨間の高速両替を提供するShapeShiftが、よりシンプルで使い勝手の良いプラットフォームに生まれ変わろうとしている。

新しいShapeShiftは今、ベータの段階。

世界に、簡単で美しくまとめられた、正真正銘の非カストディ型仮想通貨プラットフォームを提供するために、作り上げた。これが経済的主権のための基礎を築くこととなる。

このようにShapeShift最高経営責任者のErik Voorhees氏は、自身のツイッターで発表した。

新しいプラットフォームは、ShapeShift社のハードウェアウォレット KeepKeyを軸に、仮想通貨価格データサイトCoinCapを含む、複数の異なるサービスを統合し、相互運用性を高めたものとなるようだ。

その目指すところは、「製品同士の流動性を作り出すこと」で、よりシンプルで快適なユーザー体験を提供することだと、マーケティング最高責任者のEmily Coleman氏は言う。

非カストディ型取引所に

新たなプラットフォームでは、ある仮想通貨から別の仮想通貨へ交換するだけではなく、同一の非カストディ型取引所で、ユーザー自身が資産を保管し管理することができるような機能が加えられることになるようだ。

さらに、ShapeShiftは、今回発表されたプラットフォーム機能の大幅なアップグレードに止まらず、ロゴやフォントのデザインを一新し、新たに生まれ変わった企業として、ブランドイメージの刷新を図ろうとしている。

市街地での広告も行なっているようだ。

ShapeShiftのブログでは、デザイン刷新にあたり、改めて「オープンかつ分散化されたプロトコル上に構築された、境界のない金融システムを持った世界」を同社のビジョンとして掲げている。そして、企業としての方向性をより簡潔に、明確に表現することにより人々の理解を助けることが、変化の激しい仮想通貨業界の中では重要との認識を示した。

ShapeShift社は再生の鍵として、仮想通貨を通して、個人が自分自身の金融主権(コントロール)を取り戻す手助けをすることを掲げている。

「私の願い、そして目標は、金融の主権が最も重要な進歩の一つとして、21世紀の文明の柱となることだ。 そして、この非カストディという原則が、ShapeShiftの創設を鼓舞したように、それは今、我が社の再生を鼓舞している。」

辛い仮想通貨の冬

Voorhees氏がブログでも明らかにしたように、2018年は、企業としてのShapeShiftにとって、「辛い冬」だったようだ。

1月9日、同社は総従業員の3分の1にあたる37名の解雇を発表した。

Voorhees氏は、暴騰した仮想通貨相場がもたらした急激すぎる成長に加え、製品の多角化を急ぎすぎたことにより、同社本来のビジョンが拡散してしまったことが失敗に繋がったと分析している。

また、個人間決済における自由とプライバシーを何よりも尊重してきたVoorhees氏にとって、2018年の企業経営における決断で、もっとも困難を極めたのは、顧客にKYC(身元確認)を行うことにしたことだったと言う。

「会社の存続のために、道徳的に間違ったことをしなくてはならないように感じた。 とても辛い立場に立たされていた。」

Voorhees氏は、人々が自由に会話できるのは社会的に許容されているのに対し、金銭のやりとりにおいて同じ自由が与えられていないことは、「大きな不正」だと述べている。

そして、仮想通貨の大きな強みの一つとして、この矛盾を解決する力、つまり個人が自分自身で価値を保存し、直接、第三者へ移転できる機能を持っていると主張している。

Voorhees氏が「仮想通貨の冬」から学んだ教訓は、自分自身がもっとも大切にしている信念に立ち返ること、そしてその信念にフォーカスすることで、新たな一歩を踏み出すことだったようだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

(URL)&from=in_article
(URL)&from=in_article
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧