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Bittrexに関する疑惑と一連のアカウント凍結についての公式声明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bittrex取引所によって多数のユーザーアカウントが凍結されている
過去のマウントゴックス事件もあり、多くのユーザーを不安にしています。
Bittrex公式が今回の一連の状況について声明を発表
アカウント凍結の理由はコンプライアンスのためであり、凍結されているアカウントの資産は安全であると発表しました。

最近Cointelegraph宛にBittrex取引所が明白な理由なしにユーザーのアカウントを凍結したことに対する苦情が届きはじめました。

その苦情の一貫としたテーマの一つは、ユーザーがチケットを送ろうと取引所のSlackに助けを求めても無視される上、banされてしまうということです。

ある一人のユーザーが自身のBittrexアカウントに6ビットコインを所持していたがアカウントにアクセスできなくなった上、サポートチケットに対する返答が全くない状況がありました。

別のユーザーはこのようにコメントしました:

「私のBittrexアカウントは警告もなく三日以上も凍結されています。そしてサポートからは返事をもらえていません」

別のユーザーが以下のように書きました:

「この件についてサポートチームにチケットを送ったにもかかわらず、無礼にも無視されました」

また別のユーザーはアカウントの凍結が国籍や国に関係しているのではないかと提案しました。彼はこのように書きました:

「イランでは3000ものアカウントが理由もなく凍結されました」

また別のBittrexユーザーがcointelegraphにメールで以下のことを送りました:

「私はTelegramグループの多くのユーザーと話し、最も被害を受けている国がシリア、インド、イラン、ロシア、パキスタン、トルコであることを知りました」

cointelegraphにメールを送った多くの人は認証済みのアカウントを利用しているため、KYC(本人確認)/AMLの問題ではないと考えられます。

すでにこの件について少なくとも二つのスレッドがBitcointalkフォーラム上で作られました。

影響を受けたユーザーはログインしようとすると全員同じメッセージが送られてきています。

奇妙な出来事の報告

取引所が急に警告もなく数千ものアカウントを凍結させた上、サポートチケットに対して返答をしないことは普通ではありません。

さらにおかしいことにBittrexはサポートSlackにて助けを求めている人をbanしているようです。しかしこれらはBittrexで起きている奇妙なことの一部にしかすぎません。

先週の「The CryptoSyndicate」ブログの記事にはBittrexの内部的なミスによって取引所全体を巻き込むアルトコインの売り払いが引き起こされ、その結果他のメジャーな取引所全てが衰微してしまったと提案されました。

The CryptoSyndicateはこのように書きました:

「基本的にBittrexがリストしている全ての暗号通貨は非常に似たパターンに入りました。暗号通貨全てではないですが、Bittrexがリストしているもの全てです。2017年10月8日12時と9時の間に多数のアルトコインが数分の間に大規模な暴落をしました。これは偶然でしょうか?」

彼は取引手数料のエラーによる結果だと予想しました。つまりBittrexが集めた手数料を間違えて全ての取引ペアに送ってしまい、それらをビットコインに変化し、アルトコインの価値を下げてしまったということです。

憤激と恐怖

数年前のマウントゴックスの崩壊により取引所を使用する際、人々はすぐに心配するようになりました。

自分の資金へのプライベートキーを実際にコントロールできているわけではないため(取引所が管理している)、保護ができているとは言えません。

問題が起これば、それがハッキング、窃盗、または単なるデータベースのエラーであっても全てを失う危険があります。マウントゴックスのユーザーはそれを実際に経験しました。

2014年前半にマウントゴックスが崩壊したとき、ユーザーはそのサイトが管理していた850,000ものビットコインへのアクセスを失いました。

そのうち200,000ものビットコインはその後「見つかった」が、全体のマイナスはそれでも650,000ビットコインでした。それは本日10/16の値段では約400億円にも及びます。

例え支払い能力を維持した取引所であってもユーザーの忍耐力を試すことなんてできません。

Cointelegraphは以前、Poloniexでのサポートチケットの処理速度の遅さについて報告しました。

それはいくつかのユーザーが1ヶ月以上も返答を待たされるほどの遅さであり、同様にPoloniexの利用規約の急な変化はユーザーの不安とひどい驚きを引き起こしました。

最近のBitfinexは銀行業の損害、特定の取引者(もしくは取引者たち)による市場の操作及び姉妹会社Tether token周りでのおかしな状況を理由に目をつけられています。

しかしこれは驚くことではありません。なぜならその取引所はつい昨年ハッキングされたばかりだからです。

格言が言うように「一度噛まれると二度目には臆病になる」

以上のことと他の不幸な出来事があったため、1000ものアカウントが警告なしに凍結され、Bittrexのサポートチームがチケットに反応しない中、ユーザーの心配が増えても驚きではありません。

しかし、ようやくBittrexが公式に声明を発表しました。

Bittrexが声明を発表

公式声明によると凍結したアカウントは全体の0.1%未満にすぎず、99%のアカウントは今まで通りのようです。

また凍結理由として、顧客を守るためにもコンプライアンスの見直しと調査をしているため、一時的に一定のアカウントを凍結しているとのことです。

Bittrexは「凍結されているユーザーのアカウントにある資産は紛失することなく、安全であることを強調し、この一連の見直しが終わるまでもう少しお待ちください」と発表しています。

いずれにしても、アカウントが凍結されているユーザーは自身の資産が紛失していないことを確認できるまで心配だと思いますが、凍結が解除されることを待つしかありません。

もし、Bittrexに直接問い合わせをしたい場合はこちらでトラブル時の問い合わせ時に使用できる英文があるので、参考にしてみてください。

海外取引所でのトラブル発生時に使える英文メール集
仮想通貨の取引所やウォレットなどでトラブルが起きた時に使える英文メール集です。英語がわからない方でも簡単に英文でトラブル対応メールが送れます。

Bitcoin, Altcoin Exchange Bittrex Eyed With Suspicion Due to Thousands of Mysterious Account Closings

Oct. 16, 2017 by David Dinkins

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

Bittrexは世界的に大きな仮想通貨取引所の一つで取引量も多いです。

そのため、例え0.1%のユーザーのアカウントが凍結されたと言ってもその数は多く、大勢のユーザーが不安に陥っています。

公式の発表によると、資産は安全のようですが、早く状況が改善することを願います。

また、公式から、どのような基準で凍結されたアカウントが選ばれたのか発表はありませんが、アカウントのレベルをBasic以上にあげておくこともおすすします。その方法はこちら↓

Bittrex(ビットトレックス)登録/口座開設の方法
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