CoinPostで今最も読まれています

【仮想通貨取引革命】アトミックスワップとは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

取引所の仲介なしで仮想通貨取引を行う事が可能になる仕組み、「アトミックスワップ」
第三者の仲介を省く事で取引速度が向上し、不正な取引のリスクも減ります。

アトミックスワップとは、取引所などの第三者の監視と仲介が必要なくなり、種類が違う仮想通貨の取引でもユーザー間だけで可能にする仕組みです。

特徴

  • 異なる仮想通貨同士で取引が可能
  • 第三者の仲介を省ける
  • 取引速度が向上
  • 不正な取引のリスクが減る

簡単な仕組み説明

例として、Aさんが保有しているビットコインとBさんが保有しているライトコインを交換する場合で解説します。

パターン1の場合

通常の場合、持ち逃げされるリスクがあります。

パターン2の場合

パターン1を防ぐために第三者(仲介者)を立てる場合はリスクが減りますが、手数料と時間がかかります。

アトミックスワップの場合

アトミックスワップを活用すると、第三者(仲介者)なしに、また持ち逃げされるリスクなしで取引が可能で、また異種通貨の取引も取引所などを介す事もありません。

同じく例を挙げて説明します。

まず先にA子ちゃんがビットコインを送ります。

A子ちゃんはビットコインを送金するために秘密の情報が入ったボックスを作ります。そのボックスの中にはこのボックスを開けるためのB太郎くんの署名と秘密の情報を内蔵させます。

同様にB太郎くんもライトコインを送金するために秘密の情報が入ったボックスを作ります。その際の情報はA子ちゃんがビットコインを送る際に作成した秘密の情報と同じものを利用します。そのボックスの中にはこのボックスを開けるためのA子ちゃんの署名と秘密の情報を内蔵させます。

そして、A子ちゃんがボックスを開けライトコインを取り出したときにB太郎くんに秘密の情報が送られ、B太郎くんもボックスを開けることができ、ビットコインを取り出せます。

両側での取引が一瞬で起こるため、片方が責任を果たさないということは不可能です。そしてたとえ片方の取引が半分進んだ段階で中止するようなことがあっても、一定期間後には両者に全額返金されるので、持ち逃げのようなリスクはありません

このアトミックスワップによって誰が相手でも世界中どこにいてもわざわざ取引所や第三者を介さなくても仮想通貨の取引をできるようになります。その結果、仮想通貨の取引量は増加し、支払いに仮想通貨が使われるようになるでしょう。

現在アトミックスワップに参加できる通貨は限られています。最近Litecoin創設者Charlie Lee(リー氏)が自らDecred開発チームとアトミックスワップを行ったことでLitecoin及びDecredがメディアによって大きく取り上げられました。アトミックスワップを成功させた通貨にはBitcoinLitecoinDecredVertcoin及びViacoinの5つです。

しかしアトミックスワップのコードは誰でも挑戦できるように公開されてるので、他の通貨が加わることが期待されます。

アトミックスワップを元にした取引によってユーザーは自身の資金を常に自分で管理が可能で、匿名であり続けることができるからです。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/16 水曜日
07:00
リップル、独自ステーブルコイン「RLUSD」の上場取引所を発表
米ブロックチェーン企業リップルは、独自の米ドルステーブルコイン「RLUSD」の立ち上げに先立ち、提携取引所とマーケットメーカーを発表した
06:25
米テスラ、2年ぶりにビットコインを移動 1000億円以上
イーロン・マスク氏率いる米テスラは、2年ぶりに仮想通貨ビットコインを大量に移動したことが確認された。
06:05
米国初のライトコイン現物ETF、Canary CapitalがSECへ申請
オーストラリアの暗号資産(仮想通貨)投資企業Canary Capitalは15日、ライトコインの現物ETFの申請書を米証券取引委員会に提出した。
10/15 火曜日
17:00
米大統領候補ハリス氏が暗号資産規制に言及 枠組みの支持と投資家保護を明言
米民主党大統領候補ハリス氏が仮想通貨投資家保護を表明。黒人男性有権者の支持獲得を狙う政策の一環として提唱された。
16:30
メタプラネット、10億円のビットコイン追加購入
本日ストップ高を付けたメタプラネットは、10億円分のビットコインを買い増し、保有量855 BTCに達したことを発表した。米国ETFへの資金流入や大統領選などの影響でビットコイン価格が上昇している。
16:01
米ビットコインETFに5億ドル超の資金流入 、6月以来の高水準
米国ビットコイン現物ETFに6月以来最大となる、5.5億ドルの純流入額を記録した。2024年第1四半期の平均ペースに迫る勢い。フィデリティがけん引した。
15:44
テザー社、コモディティ取引と伝統型金融に進出検討 新たな融資サービス構想も
ステーブルコインUSDT提供元テザー社が、コモディティ取引と伝統型金融分野への事業拡大を模索。新たな融資サービスの可能性も。
15:36
米国選挙情勢の政治的変化により、仮想通貨投資商品に600億円超の資金流入=コインシェアーズ
大手資産運用会社コインシェアーズは、最新週次レポートで、仮想通貨投資商品への流入が先週、608億円に急増したと報告。金融政策の見通しよりも、投資家が米国選挙の影響をより強く受けている可能性が高いと指摘した。
13:17
イーサリアムのステーキング要件緩和とバリデータ分散化を提案 ヴィタリック氏
ヴィタリック・ブテリン氏が提案するイーサリアムのステーキング革新案を解説。最低要件を32ETHから1ETHに大幅に引き下げ、取引確定時間を12秒に短縮する「SSF」が含まれる。
12:53
ビットコイン上昇で一時66500ドルに、ポリマーケット大統領選予想のトランプ優勢も追い風か
NYダウが過去最高値を更新する中、暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが力強く上昇した。分散型予測市場ポリマーケットでは、大統領選予想でハリス氏をトランプ氏が逆転リードしている。
10:57
上場企業Samara、ビットコインの買い増しを計画
仮想通貨ビットコインの買い増しなどを行うために、上場企業Samaraは社債を発行して最大49億円を調達する計画であると発表。同社のビットコイン所有量や買い増しの目標数量も明らかになっている。
10:37
BTC価格データ、グーグル検索で表示されない現象が発生
グーグル検索のプラットフォームで、ビットコインと一部の仮想通貨の価格やチャートが表示されなくなったことが関心を集めている。グーグルに理由を確認しているメディアもあるようだ。
10/14 月曜日
14:52
ヴィタリック・ブテリン、自身のウォレットに送られてきた大量のミームコインを売却
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が再びミームコインを大量売却。慈善団体への寄付が予想されている。
14:41
アバランチ基盤のWeb3ゲーム「Off The Grid」、Epicストアで一位に
アバランチのサブネット基盤のWeb3ゲーム「Off The Grid」がEpicストアで一時首位になった。Gunzilla Gamesが開発している。
10:00
ビットコインと金価格上昇のシナリオ、大統領選と『通貨価値切り下げ取引』を紐解く
JPモルガンが通貨価値下落取引の継続を予測。ビットコインと金への影響、米大統領選の結果次第で強まる可能性。地政学リスクへの反応の違いも分析する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア