CoinPostで今最も読まれています

BakktとErisX、正確な開始時期は未だ目処立たず 両CEOが仮想通貨市場への目標を語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BakktとErisX、それぞれ代表が語る
ビットコインの先物市場参入を目指すBakktとErisXのそれぞれ代表が、それぞれ二社の違いなどについて語った。

BakktとErisX、それぞれ代表が語る

BakktとErisX、共にビットコインの先物市場参入を目指しているが、これら二社間には鍵となる違いが存在すると、それぞれの代表が語った。一般投資家において、重要な事例になるとの認識はあるが、明確な違いについて触れたのは珍しく、今後の仮想通貨市場を見る上で把握しておきたい。

まずは、簡単に出資企業と提供商品を羅列する。

Bakkt:NY証券取引所の親会社ICE(インターコンチネンタル取引所)が運営を手がける仮想通貨取引所で、現物決済ビットコイン先物取引の提供も予定している。出資企業には米スターバックスなど、名だたる企業が名を連ねている今後の重要ファンダメンタルズ要因の一つ。

ErisX:規制に準拠した仮想通貨商品として、現物取引と先物商品提供を予定している。 出資企業には、ナスダックやフィデリティといった伝統的な金融機関の名が並び、機関投資家参入の窓口になることが期待されている。

「仮想通貨市場の成熟」と題したパネルディスカッションのステージ上で、ErisXのCEOであるThomas Chippas氏とBakktのCOO、Adam White氏が討論を交わした。

BakktのCOOであるWhite氏は、Bakktのことについて、以下のように語った。

私としては、(Bakktが提供する)市場インフラに大量の資金を投資し、「他の誰かが仮想通貨のユースケースを見出してください」というスタンスでは不十分だと考えている。

それでは将来、取引量も減少し、価格もゼロに向かうだろう。(ファンダメンタルバリューの欠如により)

将来的にはパブリックなブロックチェーンがより効率的になり、安くなり、早くなり、と人々は大きな期待を寄せているが、そのためには、まず企業がユースケースやアプリケーションを築く必要がある。

Bakktでは、そうした(ユースケース構築の)部分にも関わることで、(Bakktの)企業顧客に、より一層の取引を促したい。

このように、White氏は機関投資家向けのインフラを提供するだけではなく、仮想通貨のアダプション(採用事例)を促進することにも注力をする点がBakktの特徴であると結論づけた。

Bakktは、米スターバックス社と協業しており、特別なプラットフォームで間接的な仮想通貨決済の導入を計画しているとされており、取引の提供だけでなく、決済分野を第二フェーズに定めていることが発表されている。

一方で、ErisXのCEO、Chippas氏は以下のように語っている。

コモディティ商品や先物が取引されるマーケットプレイスを提供することで、間接的に発展を促したい。

ErisXは、2018年10月にアメリカ大手ブローカー企業TD AmeritradeやCBOEを始めとする複数企業からの投資を受けたことを発表し、新興仮想通貨取引所として市場への参入が明らかとなった。また2018年12月始めには、シリーズBの投資ラウンドを完了した事を発表し、総額27.5億ドル(約31億円)相当の資金を大手企業21社から調達している。

ErisXの場合は、金融機関をはじめとした投資機関に、仮想通貨のマーケットプレイスを提供するという役割を重要視して考えているようだ。

立ち上げはいつ頃か

また、最もきになるのが立ち上げや正式ローンチの時期だ。

今回の討論でも、「ErisXとBakktの立ち上げはいつなのか。」との問いが出たが、両社ともに、正確な日付は明らかではないと断言した。

BakktのCOOであるWhite氏は、「規制当局が承認するかどうかは、経験からも予想がつかない。」と、現在登録申請で揺れる米規制機関CFTCとの協議に目処が立っていない状況を示した。

また、Chippas氏は、ErisXも同様に、CFTCからデリバティブ清算機関(DCO)ライセンスが付与されるのを待っている状態だとし、その承認は第1四半期(1月から4月)と見ている。

その上で、以下のように発言を行なっている。

承認時期が、数年にもわたり遅れると問題ではあるが、数ヶ月ほどであれば、おそらく問題はない。

問題は、規制当局がどのタイミングで準備が整い、要求事項を満たしていると感じるかだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米商業銀行CEO「3月から機関投資家が参入するだろう」|Bakktのビットコイン先物とフィデリティ仮想通貨カストディの日程に言及
米商業銀行のGalaxy Digital社CEO、マイケル・ノボグラッツ氏が仮想通貨市場に機関投資家が今後6ヶ月から1年をかけて参入すると予想した。またビットコインがアルトコインと差別化した「デジタル・ゴールド」となる理由も説明。
NY証券取引所の親会社CEO「仮想通貨取引所Bakktへの投資は壮大な賭け」 将来性に大きな期待
仮想通貨取引所Bakktの親会社ICEが2018年Q4決算説明会にて、純売上高が過去最高と発表した際、今後もBakktへ財政的支援を継続すると明らかにし、大きな期待を寄せている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。
12:00
RWA分散型金融Centrifuge、23億円調達
Centrifugeは新たな資金を利用し、Baseチェーン上に構築され、Coinbase Verificationと統合されたRWA向けの機関投資家グレードの融資市場の構築に取り組んでいく。
10:50
分散型決済Slash Payment、エアドロップ第一弾の詳細発表
仮想通貨決済サービス「Slash Payments」は、独自トークンSVLエアドロップ第一弾の詳細を発表した.。SlashのNFT保有者などが対象となる。
08:15
Roninチェーンが初のWeb2ゲームIP導入、韓国の「Ragnarok」
「Ragnarok: Monster World」は、Ragnarokが出すWeb3戦略ゲームで、タワーディフェンスとモンスター収集の要素を組み合わせたこのゲームだ。プレイヤーは「Ragmons」を集めたり、PvPモードで戦ったり、ギルドを作ったりできる。
07:15
「4月末までにブラックロックのビットコインETFがGBTCを追い抜く可能性」アナリスト予想
仮想通貨ビットコインのETFについて、4月末までにはブラックロックのIBITがGBTCを追い抜くとブルームバーグのアナリストが予想。両ETFの差は確実に狭まってきている。
06:30
ワールドコイン、独自のレイヤー2「World Chain」発表
ワールドIDを持ち人間であることが確認されたユーザーは、ボットよりも優先的に仮想通貨のブロックスペースを利用でき、無料のガスも利用できる。
06:00
TikTok関連企業BytePlus、Suiブロックチェーンを採用
BytePlusとの提携のほか、Sui財団がリアル・ワールド・アート・トークン化(RWArt)の先駆である「Artfi」に投資を行ったことも発表された。
04/17 水曜日
17:30
Polyhedra Networkがグーグル・クラウドと提携 ゼロ知識インフラ「Proof Cloud」を発表
Polyhedra NetworkがGoogle Cloudと提携し、ZK-as-a-service「Proof Cloud」を発表。ゼロ知識証明の生成を簡略化し、個別要件に最適なインフラストラクチャを提供する。Google Cloudは、AIの品質管理に関する機械学習機能を強化するため、ゼロ知識技術を活用するためにPolyhedraと協力する方針だ。
17:29
HashPalette『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画発表
メタバース型ファーミングブロックチェーンゲーム『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画が2024年4月24日に開始。特別な釣りイベントで万博チケットを獲得するチャンス!NFT関連事業を手掛けるHashPaletteが開催。
16:16
コインチェックTVCMを5月に放映開始、稲垣吾郎と鈴木もぐら出演
コインチェックが新CM「コインチェッくん篇」を、半減期後となる2024年5月から放映開始。稲垣吾郎と鈴木もぐらが出演。暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン買うならコインチェック」と訴求する。過去のCMからの一貫性にも注目だ。
12:18
ビットコイン推移は正念場、足元のETF需要は伸び悩む
イランとイスラエルを巡る中東情勢不安が株やビットコイン市場に重くのし掛かる中、6万ドルのサポートライン上で際どく推移するBTC価格。ビットコインETFへの資金流入は、過去4週間にわたって減少傾向にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧