CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの長期トレンド指標がプラスに転換 仮想通貨市場観測

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの長期トレンド指標が転換
ビットコインのトレンドを見るテクニカル指標であるMACDが、2週間足でプラスに転換。2018年2月以来のプラス域に浮上した。トレンドが明確にでる仮想通貨市場の重要指標に。

ビットコインの長期トレンド指標が転換

ビットコインのトレンドを見るテクニカル指標であるMACDが、2週間足でプラスに転じたことがわかった。

2週間足のMACDが転換したのはバブル崩壊後の2018年2月以来で、中長期のトレンドにも転換の兆しが確認された。

MACDは移動平均線により精度を高めた指標として利用されるトレンド指標で、2本の移動平均線と2本線の距離を図るヒストグラムの構成で市場の方向性を示している。

2週間のMACDの転換であることから、プラス域への転換が直近の上昇水準に直結する動きに繋がるとは限らないが、他の金融資産と比較すると上昇と下落でトレンドが明確に見られるビットコイン価格推移において、中長期のトレンド指標は重要になる。

ビットコインの値動きで再現性が注目されている2014年のチャートを取りあげると、トレンド転換時のMACDが2週間でプラスに転じた時点(2015年6月)より上昇トレンドに移行していることが確認されている。

その後の推移では2016年に75日移動平均線の水平0ライン(ヒストグラムの中間ライン)が意識され2番底をつけたのち、2018年の暴騰相場へ移行している。2016年の損値ポイントを見ても、ビットコインの中長期トレンドで注目されてきた指標の一つであることが見えてくる。

BTC市場のアキュミュレーションも良シグナルか

またもう一つ仮想通貨市場において頻繁に着目されるのが市場のアキュミュレーション(Accumulation)だ。

これは一般的に市場が停滞していて、多くの投資家が失望した売り方から再び買い集めている時期を指す用語で、強気相場の最初の局面とされている。

仮想通貨市場は今月2日にビットコイン価格が5000ドルを突破した際に投資家から2017年を彷彿させる20%の上昇を記録した。1時間足らずでBTC価格が急騰したことなど、市場からは上昇相場へのトレンド転換が注目された対ミグでもある。

このアキュミレーションについて、仮想通貨ファンドに務めるJosh Rager氏は、ビットコインのアキュミュレーション期間がまだ短いと冷静に分析している。トレンド転換を明確に見るにはまだ早いとする見方だ。

Rager氏が2015年の長期に及んだアキュミュレーション期間を引き合いに出して説明している内容を取りあげる。

2015年にビットコイン市場が買い集めの時期にあった際は216日の間、170ドルから300ドルのレンジを推移した後、11月以降450ドルまで上昇を見せた。

しかし4月2日に上昇した際は買い集めの時期がまだ半分の108日時点で起きたため、Rager氏はBTC価格が現在の横ばいの動きが7月19日頃まで続くと踏んでいる。

このアキュミレーションの状況から見た相場停滞は、上述したMACDが2015年に転換したタイミングでも見られていた動きである。要するにトレンド指標の転換が見られたあとも、一時的には本格的な上昇タームに入る前の停滞時期があったことを意味している。

アキュミレーションとディストリビューションは、鋭い選球眼をもつヘッジファンドや投資銀行などの大口トレーダーの戦略をみるトレード手法だが、市場への参加者が異なりつつある今より注目したい動きとなるだろう。

米仮想通貨投資ファンドのAdamant Capital社のTuur Demeester氏も同様に「ビットコインがアキュミュレーションの真っ只中」とするレポートを公開。市場分析家の中で注目度が高まっている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧