CoinPostで今最も読まれています

福岡G20、仮想通貨に係る「顧客保護・流出防止策」で手引書を策定 国際共通規制案は設けず

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

G20で仮想通貨流出防止策の手引書を策定
福岡開催のG20財務相・中央銀行総裁会議で、仮想通貨流出防止策や顧客保護策に係る各国の規制に活用する手引書が策定されることがわかった。注目点は、流出防止策などでは国際共通規制案が設けられない点だ。

G20で仮想通貨流出防止策の手引書を策定

仮想通貨に関する国際的な新規制案が合意される見通しであるとされた福岡開催のG20財務相・中央銀行総裁会議で、仮想通貨流出防止策や顧客保護策に係る各国の規制に活用する手引書が策定される議論が行われ、年内にも取りまとめる方針であることがわかった。産経BIZなどが報じた。

今回の内容はサイバー攻撃などを含めた流出防止策や顧客保護を主軸にしたもので、2度の流出事件が起こった日本が経験を共有する。仮想通貨の技術革新を推す国もある中で、厳しい規制基準を設けることが困難だと判断したという。

手引書で例示する法規制の手引きで内容として盛り込まれることがわかっているのは以下の3点。

  • 顧客資産保護で必要な対応方法
  • サイバー攻撃の対策
  • 情報提供のあり方

今回の発表の重要点は、仮想通貨に関する議論がアンチマネーロンダリング(AML)やテロ資金供与対策(CFT)に関するものだけではなかった点。また、仮想通貨の流出防止策などに係る規制案を国際的(国際規制案)に設けず、あくまでも手引書として各国に規制基準を促す形式が取られた点だ。日本では流出事件を経て自主規制団体を新設、新たに金商法にも適応範囲を設けるなど仮想通貨規制を大幅強化してきたが、今回のG20では(流出防止策などでは)G20加盟国で最低基準を設ける動きには至らないことになる。

一方で、4月4日には共同通信が仮想通貨のアンチマネーロンダリング(AML)やテロ資金供与対策(CFT)を定める新規制をG20で合意する見通しであると発表している。詳細な状況は明らかではないが、流出防止策や顧客保護は手引書を策定の上で各国に規制策定に取り組んでもらうことを促す一方で、北朝鮮の経済制裁逃れ阻止などを含め仮想通貨の不正利用防止に関する内容は、規制案(ルール)の策定に動く可能性もある。

日程はG20財務相・中央銀行総裁会議が2019年6月8・9日に福岡で開催、G20サミット首脳会議を6月28・29日大阪で開催する。仮想通貨に関する議論は主に福岡で開催されるG20で議論が主導される予定だが、過去数回に渡りG20の議題に盛り込まれてきた仮想通貨の規制も、今回のG20でなにかしらの具体的な方針が示されそうだ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧