SegWit2xハードフォーク回避/今後の仮想通貨価格予想

Segwit2xのハードフォークが無期限延期
これにより懸念されていたビットコインの分裂は先延ばしになりました。
Segwit2xは危険視されていた
リプレイプロテクションの未実装、コミュニティの意見が分裂など不安要素の多いものでした。
しばらくの間不調だったアルトコインの価格が上昇中
ビットコインから資金が流入したことにより、アルトコイン全体の価格が上昇しています。
目次
  1. SegWit2xとはなにか?
  2. なぜSegWit2xハードフォークは危なかったのか?
    1. SegWit2xを開発している人数
    2. リプレイプロテクションが実装されていない
    3. コミュニティの意見が分裂

  3. 結果的にハードフォークは11月には実行されず
    1. ハードフォークに対するコミュニティのコンセンサスが十分に構築できなかった
    2. リプレイプロテクションが実装されなかった

  4. ビットコインのスケーラビリティ問題はどうなるのか?
  5. ハードフォーク回避による相場への影響は?
    1. ビットコインの相場状況
    2. アルトコインの相場状況

  6. 今後の仮想通貨価格予想
  7. 時価総額ランキングTOP4通貨の価格予想

ビットコインを根本的に破壊してしまう可能性があると言われたSegWit2x計画のフェーズ2『SegWit2xハードフォーク』は、ブロックチェーンセキュリティ会社BitGoのCEOであるMike Belshe氏のメール公開によって一時中止という内容で、世界の仮想通貨メディアによって報じられました。

このMike氏によるメールには、マイニング最大手BITMAINJihan Wu氏やblockchain.comのPeter Smith氏、仮想通貨取引所ShapeShift社ErikVoorhees氏、ビットコイン決済会社XapoのCEOWences Casares氏、大手企業にブロックチェーン導入のサポートをするBloq社Jeff Garzik氏が共同で署名をしていることからも、この計画延期は最終決定であることがわかります。

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SegWit2xとはなにか?

ビットコインの人気や取引量が上昇したことに伴い、現在のビットコインブロックチェーンの仕組みでは全ての取引を円滑に処理することが難しく、取引遅延問題であるスケーラビリティがビットコインの最大の問題となりました。

皮肉なことに、ビットコインの人気が増加するにつれて、この問題はさらに加速することは明白であり、ブロックチェーン自体のアップデートが必要であるとされています。

このビットコインブロックチェーンのアップデート方法としては、多くの開発者が提案を繰り返してきましたが、現在では大きく分けて2つ「ハードフォーク」と「セグウィット」があります。

  • セグウィット:ビットコイン自体の容量を小さくして、ブロックに入るビットコインの量を多くするアップデート方法
  • ハードフォーク:ブロックの大きさを拡大し、その中に入るビットコインの量を多くするアップデート方法

問題があって解決策もあるなら、アップデートすればいいのでは?と思われますが、世界のどの企業にも属さない非集権化の特性を持つビットコインは、それぞれビットコインに携わるコミュニティの意見がある一定数超えた場合でないと基本的には実行できません。

今回SegWit2x計画は、ハードフォークが一番話題となっていましたが、この計画の内容はフェーズ1でのセグウィットとフェーズ2で行われるハードフォークの2段階で成り立っています。

コア派が支持する既存のビットコインと互換性を持たせることができるセグウィットと、ビッグブロック派が支持する既存のビットコインとは互換性がないハードフォークの意見をどちらも取り入れた形になり、 「bit4のシグナルを利用し、80%の閾値によってSegwitを有効」「6ヶ月以内に2MBのハードフォークを有効にする」それをニューヨーク合意で決定した形がSegWit2x計画の始まりです。

なぜSegWit2xハードフォークは危なかったのか?

まずこのSegWit2x計画のセグウィットは、8月に無事行われ、ユーザーや決済サービスの対応がしっかりとされていないのは別として、既存のビットコインとも互換性があることから今まで通り問題なくビットコインには影響がないまま現在に至っています。

問題とされたのは、第2フレーズ目、既存のビットコイン自体のハードフォークでした。

まず問題点が3つあります。

1、SegWit2xを開発している人数

まずこの解決策のコードを開発している開発者が、問題の大きさに対しかなり少ない可能性があります。 初期の頃は一人しかいないと噂されていました。

2、リプレイプロテクションが実装されていない

リプレイアタックの対策であるリプレイプロテクションですが、これが実装されていないとビットコイン送金の際のデータを不正利用や重複送信することによって、本来のビットコインの通貨としての価値が失われる可能性があります。

現在のビットコインチェーンにはこの機能が備わっており、ブロックチェーン上の残高を確実に管理する機能が、ビットコインの価値を支え、この機能を非集権化で保つことができることがビットコインが技術革新と言われる所以でもあります。

3、コミュニティの意見が分裂

SegWit2x計画は初期に合意に至ったものの、ハードフォークによるリスクなどからコミュニティが全員一致してハードフォークに向けて始動できる状況ではなくなっていました。

このコミュニティの意見が分裂したままハードフォークが実行されてしまった場合、ビットコインは2つに分裂してしまう可能性があり、それぞれにマイニングのハッシュが分散されたり、取引所の対応が違う結果を招くことに繋がりかねなかったのです。

BCHやBTGのハードフォークとは違い、単純に新通貨が付与される訳ではないので、先物で10万円の価値が付いていたとしても、今の価格から10万円の通貨がタダでもらえるという単純な話ではありませんでした。

SegWit2xを理解する:どうして次のビットコインのフォークは無料配布イベントではないのか?
今までのハードフォークとは違うSegWit2xとは?どうして次のビットコインのフォークは、無料配布イベントではないのか?意見の相違が引き起こす危険性、そして対立する理由について詳しく解説します。

結果的にハードフォークは、11月には実行されず

冒頭で記載した通り、結果としてハードフォークは延期になりました。

延期と書かれていますが、日程は書かれておらず、実質延期にしてビットコインの問題を解決する新たな方法を模索するという意味となります。

実行されなかった理由は2つです。

1、ハードフォークに対するコミュニティのコンセンサスが十分に構築できなかったこと

ニューヨーク合意で決まったSegWit2x計画も、ハードフォークに関しては十分な意見の一致を構築することができませんでした。

11月に予定されるハードフォークが近づいても未だ状況の改善に至っておらず、ビットコインコミュニティだけでなく仮想通貨業界全体が不安視していました。

2、コンセンサス不十分によるコミュニティの分裂を危惧

ビットコインをアップデートしより良いものにするという目的に反して起こる、ビットコインコミュニティが分裂が引き起こすビットコイン自体の分裂が起こることを危惧し、最終的にビットコインの将来性に悪影響を及ぼす可能性があるという理由です。

ビットコインのスケーラビリティ問題はどうなるのか?

今回のSegWit2xは中止になりましたが、根本的にまだ現状のビットコインスケーラビリティ問題が解決された訳ではありません

今回のBitGo CEOであるMike氏の発表では、今回のSegWit2xは延期する旨を報告した上で、「コミュニティが一致団結した上でビットコインの問題解決できる策が発表されることを祈っている」と言及しています。

将来より多くの取引が行われる可能性があるビットコインを、通貨として利用できる状況で保ち、資産としても通貨としても価値を持たせるためには、絶対に今後代案が必要になることを意味している文章であると捉えました。

暗号通貨として初期からあるビットコインは価値の担保(金のように資産として)、ライトコインなどが決済利用できる通貨として機能すれば一番いいのではないか?という意見も多くありますが、資産としてだけでなく多額の支払いをボーダーレスで行えることが革新的であることからも、問題解決への道は避けて通れないことでしょう。

現状ではハードフォークが延期され、まだ代案の提示はされていないことからも、今後新たな案や、今まで幾度となく行われたハードフォーク案が出され廃案になるというルーティーンが継続するかは見守るしかない状況となっています。

しかしSegWit2x計画フェーズ1であるセグウィットは完了しています。このセグウィットはウォレットや取引所といった企業がセグウィット送金に対応しそれを利用するユーザー側が認知した上で対応する必要があります。

今後このようなBTCセグウィット送金に対応する企業も増えてくるのではないでしょうか?

ハードフォーク回避による相場への影響は?

まずハードフォーク延期報道から半日が経過した現在の動きを見てみようと思います。

ビットコインの相場状況

チャートの動きはとても面白いものとなっています。

これは日本のコインチェックのBTCチャートになりますが、2Xハードフォーク回避ニュースとともに過去最高値まで一気に高騰の後大きく暴落しています。

その後は調整に入ってるように見えますが、ビットコイン高騰後の価格は維持されています。

この動きはbitfinex等他の海外取引所でも同じような動きとなっています。

アルトコインの状況

このようにほぼ上昇しています。

これは大きくBTCから主要アルトコインに流れていることが要因となるでしょう。

これを確認できるのが「マーケットドミナンス」(市場全体の通貨独占率)です。

一時BTC独占率は最高で62.5%ありましたが、今回のハードフォークを経て59%代に減少。その分アルトコインの比率が高くなっています。

この3%ほどのBTCドミナンスの減少は少ないように思えますが、仮想通貨全体の60%を占めるBTCから3%の資金がアルトに流れることは、アルトコイン自体が大きく価格を伸ばすことにもつながります。

今後の仮想通貨価格予想

これはあくまでもCoinPostでの価格予想となり、投資結果を保証するものではありません。

まず時価総額TOP4までの個別通貨に関しては、この下に記載いたします。

全体的にビットコイン一点集中している相場状況は緩和されるのではないかと考えられます。

今までのアルトコインバブルの状況に戻るかはわかりませんが、ドミナンスからもわかるように、本来の利用価値がある主要アルトコインへの資金は戻ってくるのではないか?と考えられます。

ビットコインはCMEやETFでの他市場からの資金流入、またハードフォーク回避からの投資家の心理状況の緩和などで上昇し、 主要アルトコインは、既存のビットをホールドする状況緩和からの資金流入や、仮想通貨市場拡大に伴う価格上昇、通貨によってはブロックチェーンの有用性から、実生活の利用が本格的に開始されることによるビットコインとは違う面での優位性も再度見直されるのではないかと考えます。

国の規制や取引所上場の難易度による、ICO通貨が軒並み上がる状況は終わりを迎えていることからも、 ビットコインと本当に利用価値がるアルトコインが上昇し、詐欺コインや類似点が多い通貨は淘汰される今までのビットコイン独占状態とは違う意味での二極化となるのではないかと予想します。

現状注目される通貨として、 BTCやLTC、BCHやVTCといった通貨価値を持つ仮想通貨やその中でも非集権化の妨げとなるASICへの体制がある通貨が挙げられます。

またマイニングではGPUマイニング通貨が再度見直されてる傾向にあるのではないかと考えています。

時価総額ランキングTOP4通貨の価格予想

時価総額上位通貨の今後の価格を予想します。

ビットコインの価格予想

ビットコインは過去最高値を更新した後、値を下げて安定している状況ですが、今後も価格を伸ばすだろうと予想します。

その理由は2つです。

  1. まず上記のSegWit2xのハードフォークに対する不信感がある状況で、BTCに関するいいニュースが続き価格を大きく伸ばしていること。このハードフォークによるコミュニティ分裂やトークン分割の懸念材料が消えたことが大きな理由となります。
  2. ニュースや発表だけでまだ開始されていないCMEのBTC先物上場やビットコインETF取引の承認の可能性など、今まで仮想通貨業界に投資をしていない他金融市場の機関投資家(大口投資家)からの資金流入が期待できる上に、まだその状況には至っていません。
世界最大級の金融取引所CMEがビットコイン先物取引を今年末までに導入予定
世界最大の金融先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がビットコイン先物取引を今年末までに導入する予定と発表しました。ビットコイン投資の間口が広がり、銀行やヘッジファンドといった大手投資機関からの資金流入が期待できます。
CMEがビットコイン先物に値幅制限を導入?値幅制限とは?
ビットコイン先物取引を今年末までに導入すると発表した世界最大の金融商品先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、ビットコイン先物取引に値幅制限を設定する方針を示しました。また、CME名誉会長がビットコインに対し肯定的な発言をしました。
ビットコインがETFとなる可能性とその影響
まず初めに、今までビットコインを取引していたのは個人投資家であり、機関投資家の存在はほとんどありませんでしたが、ビットコインETFという金融商品になること機関投資家でも取引できるようになり、新しいビットコインの形が誕生するでしょう。

懸念点としてあげるならば、現在多くの人がホールドし続ける環境から、ビットコイン自体の市場流通量が下落している報告があります。

この連鎖は価格上昇にもつながりますが、大きな下落が見られた場合、利確に走る人数の増加などで大きな下落を引き起こす可能性もあるのではないかとも考えられています。

また大手マイナーがビットコインからキャッシュへの移行を検討、またはすでに実行に移している動きも見られ、BTCとしては大きな懸念点であるといえるでしょう。

ビットコインキャッシュの価格予想

ビットコインキャッシュは、ビットコインから派生した通貨ですが、性能はビットコインをはるかに凌駕していると言われ、マイニングのハッシュパワーが数日BTCを超えるなど、マイナーの移行が騒がれています。

ハードフォークが回避された本日、ハッシュレート約20%のViaBTCがNYAS2X シグナルをBitcoin Cashに変更したことも報じられています。

マイニングのハッシュレートは、市場価格にも影響を及ぼすことを主張する分析家も多くおり、通貨価値としても、不安定であったBTCを補う形で再度注目され始めています。

これから1、2ヶ月は目が離せない通貨になるのではないでしょうか?

イーサリアムの価格予想

イーサリアムはかなり価格が読みにくい状況にあると考えます。

今週イーサリアムの有名なウォレットパリティ上で、資金1.5億ドル(約170億円)が凍結状態にあり、取り出せない状況となっています。

この資金を取り出すための解決策をイーサリアムコミュニティで模索している段階であり、その状況次第ではハードフォークも辞さない考えを提唱している方もいます。

The DAO事件再来か?イーサリアムが再度ハードフォークによる分裂危機
イーサリアム史上最大のセキュリティ脆弱性発覚により、テクノロジーコミュニティが危機に陥ろうとしています。この出来事による損失はThe DAOハック事件の損失額の3倍に上るとされ、ユーザーはイーサリアムを使うことができなくなっています。

イーサリアムが万能であるが故に問題が起きることもあると思いますが、今回の問題は根本的にはイーサリアム自体の問題ではないことからも市場はそこまで重く考えてないのではないかとも考えられます。

また下落幅が小さく、今回アルトが上昇した際の上昇率が低いことからも、多少パリティ内に凍結される資金が市場に流れてこないことから、市場供給量の現象(ロックアップ)で価格を保っている可能性もあるのではないでしょうか?

リップルの価格予想

リップルは今年の年末にかけて、また来年からXRPを利用する国際送金の実装や、リップルと深い関係があるSBIバーチャル・カレンシーズが正式オープンすることも価格にいい影響を及ぼすのではないか?と考えています。

先日アメリカ、メキシコ間の送金にXRPが利用され、2018年初旬開始を目指すという発表が韓国の公式リップルミートアップで発表されました。

リップル(XRP)はアメリカメキシコ間の国際送金を2018年初旬に目指す
SWELLが終わり様々なリップル社のプロジェクトが明かされました。また、6日リップル韓国ミートアップにて、リップルがアメリカ、メキシコ間での国際送金を2018年初旬をめどに目指していると発表しました。

もともと多くの金融企業やブロックチェーン関連企業から提携するニュースが豊富なリップルですが、実際XRPの実送金が完了し、本格始動することが最終目的であることからも一番現実的に通貨としての利用価値の付与という点でみても重要なニュースとなります。

SBIバーチャル・カレンシーズに関しては、ビットコインも取り扱う取引所として、SegWit2xハードフォークによる不明確な環境からセキュリティ面や利用投資家の資産保護の観点からもオープンを見合わせているメッセージを配信しており、ハードフォークが落ち着いた今、正式にオープンするのではないか?と噂されています。

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