米Coinbaseが2通貨目のステーブルコインを上場 USDT問題は一旦保留か

米CoinbaseがDaiを新規取り扱い
米Coinbaseが、USDCに続く2通貨目のステーブルコインとしてDAIの上場を発表した。未だUSDTの上場は保留とする同社の動きは、市場で巨大需要を有するUSDTシェアに変化をもたらしうる動きとなった。

米CoinbaseがDaiを上場

米Coinbaseは24日、イーサリアムに裏付けられるステーブルコイン Dai (DAI)の取り扱いをCoinbase.comとアプリケーション上の取引で開始した。

今回の上場で、Coinbaseへ追加されるステーブルコインはUSDCに続き2通貨目。問題が未だ残るUSDT以外のステーブルコインの上場は行なっていない。米Coinbaseではドル建ての取引ペアがあるため、ステーブルコインに需要が集まるかはわからないが、世界展開も進める同社の他国からの需要拡大に対応する上場となった。

Daiはイーサリアムブロックチェーン上で稼働するステーブルコインで、1USDとしての価値を維持するために担保専用トークンとスマートコントラクトが応用されている。USDTのようなドルに紐づいたステーブルコインとは異なり、分散型の仕組みを維持しながら価格を担保することを実現する通貨として、極めて複雑な仕組みを取っている。

仮想通貨市場のステーブルコイン比率と上場の重要性

USDTの問題点から新たに誕生したステーブルコインではあるが、未だUSDTの取引需要は世界的に見ても巨大なシェアを維持している状況にある。仮想通貨データを取り扱うCryptoCompareの最新報告書によると、世界のステーブルコイン取引ペアの出来高はUSDTが98%を維持。2位がPAX、3位がUSDCで、今回上場したDAIはその出来高比率は1%を下回っている。

CryptoCompare

USDTの取引需要の背景には、市場規模の小さい市場の中で最も重要な流動性(出来高)でUSDTが高い基準を確立している点が挙げられるほか、中国など取引禁止国などでOTC取引を仲介とした取引がUSDTで行われている点などが挙げられる。

要するに、投資家の取引需要に最も適しているのがUSDTである現状が、このステーブルコイン比率を依然維持する状況を作り出している。ただ、USDTはその裏付け資金などの問題が度々市場の下落要因に繋がっている通貨であり、各取引所で取り扱いステーブルコインの多様化が進むことは、長期的な市場にもプラスの要因になり得る事例となるだろう。

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