CoinPostで今最も読まれています

世界経済は転換期に差し掛かる=世界最大ヘッジファンド創業者 仮想通貨ビットコインが置かれる状況とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

高まるゴールドの需要、ビットコインへの影響は
世界最大のヘッジファンドの創業者は、持続不可能な成長から世界経済は転換期を迎えていると主張、ゴールドへの投資を推奨した。その見解と仮想通貨が置かれる状況とは。

高まるゴールドの需要

世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者であるレイ・ダリオ氏は、金(ゴールド)への投資を推奨している。「パラダイムシフト」とのタイトルで、現在の金融マーケットが大きな転換期を迎えていることをLinkedInへの投稿で説明した。

現在の市場のパラダイム(その時代におけるもの見方)を継続して推し進めていく事は「不可能」なものであると、ダリオ氏は主張する。「パラダイム自体は、明らかに終わりを遂げるものであるが、人々は持続するものであると信じこんでしまっている」と形容した。

現実的に持続不可能な国の債務増加率に伴う資産価格の上昇や、それら資産に投資をする事業者の収入に対する債務返済コストの増加は、過熱の末にパラダイムシフトを起こすことに繋がると見ている。

また、連邦準備理事会(FRB)が7月中に利下げをするとみられているなど、金融緩和へ踏み切る中で、ゴールドへの投資は適した選択であると同氏は強調した。「ポートフォリオにゴールドを追加することは、リスクの軽減とリターンの向上の両方につながるだろう」と述べている。

ビットコインへの需要は

上述されたゴールドは、先週末に6年来の最高値を更新した。

業界内から注目されるトピックとしては、地政学的リスクに伴う経済不確実性や法定通貨の切り下げで逃避先価値が見込まれるゴールドと類似し、価値の保存として注目されるビットコインの行先だ。

実際にビットコインも、ブレグジットに対する混乱が4月の価格上昇につながった例や、米中貿易関係が悪化している最中での需要増が顕著になったことから、ゴールドとの相関性が一時高まった。

しかし、 金の価格高騰に続く形で高騰相場が確認された「銀」価格には、ビットコインの相関性が見られなかった。

ヘッジファンドのTJM Institutional Servicesでマネージングディレクターを務めるJim Iuorio氏などは、ビットコインが高いボラティリティや出来高の減少によって、資産逃避先のリストから外れてしまった可能性を指摘。ヘッジ手段の乏しいビットコインの価格不安定性には、未だ一定の安定水準が求められているとの見解を示した。

Bakktの現物先渡し先物取引の誕生やそれに伴うカストディアンの機能など、新たなデリバティブの需要は、巨額資産を扱う機関や取引所などから見られ、それが市場の価格安定性に繋がっていく可能性が見込まれている。そういった意味で、一般利用者にターゲットを置かない仮想通貨関連金融商品の誕生は、複合的にニューマネーを呼び込む市場の受け皿となる可能性を秘めている。

CoinPostの関連記事

米艦艇がイランの無人機撃墜:地政学リスクでゴールドが一時急騰、仮想通貨ビットコインも
トランプ米大統領は18日、中東のホルムズ海峡で、米艦艇がイランの無人機を撃墜したと明らかにした。この報道を受けてゴールドは急騰。ビットコイン価格も一時上昇した。
米連銀総裁「ビットコインはゴールドのように価値貯蔵手段」|米ドル準備通貨制度を弱める可能性も
連邦準備制度理事会の総裁は米国会上院の公聴会にて、ビットコインをゴールドに比較した。仮想通貨が普及すれば国の準備通貨というシステムの必要性を無くす可能性を否定せず。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/16 火曜日
17:08
暗号資産取引関連の損益計算、約15%が「今回が初めて」と回答|Gtaxアンケート
株式会社Aerial Partnersが実施した「Gtax」利用者向けの2024年暗号資産(仮想通貨)確定申告アンケート結果。取引用途が多岐にわたり、計算処理が複雑化する中で、損益計算の計算ツールへの切り替え需要が高まっていることが示された。
16:23
テレ朝グループのBCGアクセラレータープログラム、競走馬育成ゲームを発表
株式会社テレビ朝日と株式会社テレビ朝日ミュージック、extra mileがブロックチェーンゲームアクセラレーター「tv asahi Blockchain Games」を立ち上げ。インキュベーションからパブリッシングまでのサポート。初のゲームタイトル「NEOBRED」も注目。
14:25
リップル裁判、23日の公判前にSECと和解する可能性は
米証券取引委員会対リップル社の公判が4月23日に迫る中、16日に公判前会議が予定されていることから、両者が和解するのではないかとの憶測が広まっている。
12:12
ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる
イランとイスラエルを巡る中東情勢は予断を許さず、仮想通貨相場は米株指数の下落に伴いリスクオフに傾いた。ビットコインの反発も限定的で、アルト市場にも強い下押し圧力が掛かっている。
11:30
アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ
仮想通貨イーサリアムL2アービトラムの開発企業であるOffchain Labsは、テストネットで不正防御プロトコルBOLDを立ち上げたと発表した。
11:10
不動産RWAプロトコル「Parcl」、エアドロップ確認を開始
仮想通貨PRCLエアドロップに関しては現在Parclの公式ページからユーザーへの付与額を確認することができる。取得はまだ始まっておらず、同16日21時59分より始まる予定だ。
09:45
ドイツ最大の州立銀行が仮想通貨取引提供へ、LBBWとBitpanda提携 
仮想通貨取引プラットフォームBitpandaはドイツ最大の連邦州立銀行LBBWとの提携を発表した。法人顧客にビットコインなどの取引・保管を提供する。
08:45
ソラナブロックチェーン、混雑軽減のパッチを導入
今回正式にリリースされた「v1.17.31」は複数のアップデートにおける最初のものとなる。このパッチには、データパケットの処理方法と最適化の改善、特定のノードをその利害関係に基づいて分類する方法の変更、システムのローカルテスト環境におけるデフォルト設定の更新などが含まれている。
07:45
香港の仮想通貨現物ETF、アナリストが影響を分析
香港における仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの流入額は、最大5億ドルだとブルームバーグアナリストは分析。米国のETF市場と規模を比較している。
07:00
ビットコイン半減期まであと4日、コインベースが動画で価値の変遷辿る
米仮想通貨取引所大手コインベースは1週間を切った半減期カウントダウンに合わせて、ビットコイン関連のソーシャルメディアCMを公開した。
06:20
OKX、ソラナミームコイン2銘柄新規上場
これらの仮想通貨銘柄はこれまで価格が大きく上昇してきてソラナの代表的なミームコインとなった。MEWは前日比で25.7%値上がりしている。
05:50
STEPNとアディダス提携、NFTスニーカーリリースへ
NFTの第一段階ラッフルミントは、日本時間4月17日9時よりアローリストのメンバーのみを対象とする。このコラボNFTを保有しているユーザーには、特典が今後付与される予定だ。
04/15 月曜日
16:12
香港当局、ビットコインとイーサリアムの「現物ETF」を上場承認
香港当局は15日、アジア初となるビットコインETFとイーサリアムETFの上場承認を行なった。中国マネーの流入や米SEC(証券取引委員会)におけるイーサリアム現物ETFへの影響が注視される。
13:52
オーストラリア当局、無認可の仮想通貨マイニング企業3社を提訴 
豪当局は仮想通貨マイニング企業3社を提訴した。金融ライセンスを取得せずに、年金ファンドで仮想通貨関連商品に出資するよう勧誘していたとされる。
11:52
ビットコイン急落後の週明け相場、2400億円相当の大規模ロスカットも
イスラエルとイランの対立先鋭化および中東情勢悪化に伴いビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)相場が暴落して迎えた前週末。先物市場では2400億円相当の大規模ロスカットが発生した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア