CoinPostで今最も読まれています

中国で偽造品対策にブロックチェーン 大手酒類卸売業者が導入実験を開始へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手卸売業者、ブロックチェーン技術を実験
中国に拠点を置く酒類卸売業者Orancoが、取扱商品の正当性を証明するために、ブロックチェーン技術の導入実験を行なう。中国における偽造対策に強い期待感を寄せる。

大手卸売業者、ブロックチェーン技術を実験

中国に拠点を置き、アルコール飲料「汾酒」や輸入ワインを扱う卸売業者Orancoが現在、取扱商品の正当性を証明するために、ブロックチェーン・ソリューションの導入実験を行なっていることが明らかとなった。

公開されたプレスリリースによれば、同社はブロックチェーン企業の「Guangzhou Silicon Technology (GSTC)」とおよそ一年前に提携を結んでいたとのことで、両社は共同で偽造品への対策へ向けたシステムの開発を進めていたと伝えている。

世界的に問題視される模倣品(偽造品)や海賊版は、中国国内でも大きな問題となっている。富裕層の増加で飲食に対する意識が高まる中で、対価に対する正当な商品の受け渡しに対する需要は大きく高まっているという。

ブロックチェーン技術の特徴である取引記録の追跡性や改ざんの困難性を利用することで、正当性の証明を図るとのことだ。具体的には、変更不可能なデジタルIDをOranco社のプレミアム製品に配布するとしている。

Oranco社の代表を務めるPeng Yang氏は、「ブロックチェーンの証明能力を利用することで、我々のプレミアムアルコール飲料の産地や正当性を確実に保障することが可能となるだろう」と語り、そのブロックチェーン・システムに強い自信をのぞかせた。

ブロックチェーンの活用例

米有力紙「ニューヨークタイムズ」も『フェイクニュース』の対策を目的として、ブロックチェーンの導入に動いている。

同紙がIT大手IBMと共同で設立した出版プロジェクト「The News Provenance Project」は、IBMが開発した企業向けブロックチェーン「Hyperledger Fabric」を活用し、ニュース写真の真偽を認証する事業だ。

ロシアが2016年の米大統領選に干渉するためにネット上で偽情報や偽画像を流布させていたことや、トランプ大統領が保身のためにNYタイムズなどのニュースメディアを「フェイクニュースメディア」と批判していることが発端で、NYタイムズは政治的利害関係を目的とした偽造サイトや偽ニュースから、出版自由を守るために、同プロジェクトを立ち上げたという。

テクノロジーの進化などに伴い、偽造する技術も高度化しているが、それらに対抗し、真正性を示すための手段としてブロックチェーン技術の導入を検討するという事例は散見されている。

CoinPostの関連記事

日本オラクル、ブロックチェーン技術で地域活性化へ|過疎エリアの次世代交通
日本オラクルは、過疎地域の次世代交通などに取り組む『ISOU PROJECT』での地域通貨の流通・管理プラットフォーム基盤として「Oracle Blockchain Platform」が採用されたと発表した。地域活性化や少子高齢化といった課題に取り組む。
有価証券の取引をブロックチェーンで管理 野村HDと野村総研が共同開発へ
野村HDと野村総合研究所は8月にも新会社を設立し、社債などを対象に有価証券の取引をブロックチェーンで管理する仕組みを共同開発する。日本経済新聞が報じた。業界内でどのように協力が進んでいくのかが注目される。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07:30
ソラナ混雑原因のOreマイニング、v2に向けて採掘活動を停止
仮想通貨OREマイニングの停止は永久的なものでなく、システムを最適するためのバージョン2をリリースするために一時的に休止するものだ。
06:50
14年動かなかったビットコイン、4.8億円相当が移動
3日後に半減期を迎える中、2010年4月から動いていなかったビットコイン4.8億円相当が送金された。送金先は仮想通貨取引所コインベースだと指摘されている。
06:30
10万円のイーサリアムOS搭載スマホ「ethOS」、一般販売開始 
ブロックチェーン基盤のethOSフォンは、グーグル「Pixel 7a」機種にイーサリアムのOSがプレインストールされた端末で、分散型のメッセージ機能や決済機能の利用が可能だ。
06:00
a16zが新ファンドで1.1兆円調達、Web3ゲームにも投資か
調達した資金がどのように投資されるかは不明だが、同社のゲーム・ベンチャーは以前、Web3・ブロックチェーンゲーム分野に関心を示したことから、関連の仮想通貨銘柄にも投資すると期待されているようだ。
04/16 火曜日
17:08
暗号資産取引関連の損益計算、約15%が「今回が初めて」と回答|Gtaxアンケート
株式会社Aerial Partnersが実施した「Gtax」利用者向けの2024年暗号資産(仮想通貨)確定申告アンケート結果。取引用途が多岐にわたり、計算処理が複雑化する中で、損益計算の計算ツールへの切り替え需要が高まっていることが示された。
16:23
テレ朝グループのBCGアクセラレータープログラム、競走馬育成ゲームを発表
株式会社テレビ朝日と株式会社テレビ朝日ミュージック、extra mileがブロックチェーンゲームアクセラレーター「tv asahi Blockchain Games」を立ち上げ。インキュベーションからパブリッシングまでのサポート。初のゲームタイトル「NEOBRED」も注目。
14:25
リップル裁判、23日の公判前にSECと和解する可能性は
米証券取引委員会対リップル社の公判が4月23日に迫る中、16日に公判前会議が予定されていることから、両者が和解するのではないかとの憶測が広まっている。
12:12
ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる
イランとイスラエルを巡る中東情勢は予断を許さず、仮想通貨相場は米株指数の下落に伴いリスクオフに傾いた。ビットコインの反発も限定的で、アルト市場にも強い下押し圧力が掛かっている。
11:30
アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ
仮想通貨イーサリアムL2アービトラムの開発企業であるOffchain Labsは、テストネットで不正防御プロトコルBOLDを立ち上げたと発表した。
11:10
不動産RWAプロトコル「Parcl」、エアドロップ確認を開始
仮想通貨PRCLエアドロップに関しては現在Parclの公式ページからユーザーへの付与額を確認することができる。取得はまだ始まっておらず、同16日21時59分より始まる予定だ。
09:45
ドイツ最大の州立銀行が仮想通貨取引提供へ、LBBWとBitpanda提携 
仮想通貨取引プラットフォームBitpandaはドイツ最大の連邦州立銀行LBBWとの提携を発表した。法人顧客にビットコインなどの取引・保管を提供する。
08:45
ソラナブロックチェーン、混雑軽減のパッチを導入
今回正式にリリースされた「v1.17.31」は複数のアップデートにおける最初のものとなる。このパッチには、データパケットの処理方法と最適化の改善、特定のノードをその利害関係に基づいて分類する方法の変更、システムのローカルテスト環境におけるデフォルト設定の更新などが含まれている。
07:45
香港の仮想通貨現物ETF、アナリストが影響を分析
香港における仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの流入額は、最大5億ドルだとブルームバーグアナリストは分析。米国のETF市場と規模を比較している。
07:00
ビットコイン半減期まであと4日、コインベースが動画で価値の変遷辿る
米仮想通貨取引所大手コインベースは1週間を切った半減期カウントダウンに合わせて、ビットコイン関連のソーシャルメディアCMを公開した。
06:20
OKX、ソラナミームコイン2銘柄新規上場
これらの仮想通貨銘柄はこれまで価格が大きく上昇してきてソラナの代表的なミームコインとなった。MEWは前日比で25.7%値上がりしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア