CoinEx ｜NFTと対話しよう!

NFTの発明はアートの普及とブームの扉を開きました。NFTコミュニティに参加して創作や投機を行うアーティストが増え投資家も積極的に参加するようになり、市場が活況を呈しています。多くのNFT所有者にとって、NFTは写真、曲、またはビデオかもしれません。

NFTはコレクションとステータスの象徴です。しかし業界の進歩に伴い、NFTの中にはより柔軟で相互作用的（インタラクティブ）なものが増えてきました。本日はそのようなNFTを分類し、レビューします。

インタラクティブNFTは、その名の通りインタラクションを特徴とします。一部のインタラクティブNFTは、これらのNFTの固有の要素を追跡し、保有者が特定の要素を変更できるようにするスマートコントラクトを通じて、対応するメインネットに保存されます。

例えば新しいNFTが鋳造される一方で、元のNFTはプロトコルに従って破壊または保持されるため、保有者は一部のNFTをアップグレードすることができます。さらに、新たに鋳造されたNFTはアップグレード／変更された要素を保持します。

このようなNFTはアップグレード可能なNFTと呼ばれます。また非所有者が関与できるインタラクティブNFTも存在します。

このような相互作用の背後にある論理は、IPFSのような分散型ストレージプロトコルにコード片（プログラム）を格納し、プログラムと参加者の間の相互作用を可能にすることです。ただしこうした相互作用によってNFT全体のコードが変更されることはなく、次の参加者がNFTを開くと、デフォルトの状態に戻ります。このようなNFTは、アップグレード不可能なNFTと呼ばれています。

1. Mutant Ape Yacht Club

BAYCは今やNFTの代表的なプロジェクトの一つです。2021年末、Mutant Apeはこの機会を捉え、Bored Ape NFTの保有者に、Bored Ape NFTからMutant Ape NFTへの変異を促進するMutant Serumsを無償で提供したのです。

ただしこれはそれぞれレアリティが異なり、得られる変異も異なります。もちろん、「Mutant Ape」が誇大広告であるという根拠はいくらでもあります。

例えばイーサリアム財団の共同創設者で元CTOのTaylor Gerring氏は、未使用のMega Mutant Serumを888ETHという高値で購入し、ライブストリームでMutant Apeを作成しました。Mutant Serumを使用しても元のBored ApeのNFTには影響がなく、新たにMutant ApeのNFTを作成するため、典型的なアップグレード可能なインタラクティブNFTと言えます。

Openseaリンク:

https://opensea.io/collection/mutant-ape-yacht-club?search[sortAscending]=false&search[sortBy]=PRICE

2. CryptOrchid

CryptOrchidはあまり知られていませんが、花をテーマにした魅力的なNFTプロジェクトで、鉢植えの花を植えるよう依頼されます。このプロジェクトでは、まずCryptOrchidの種を入手し、よく世話をして発芽させる必要があります。

7日に一度は水をあげないと枯れてしまいます。一度枯れてしまったOrchidは、売却や譲渡はできません。

また各CryptOrchidには水位計が付属しており、リアルタイムで更新されるオン・チェーン・インジケーターとなっています。さらに水やりのたびにガス代がかかり、CryptOrchidは保有者本人しか水やりをすることができません。

取引量も少なく、人気とは程遠いプロジェクトです。MATICに移行してガス代が安くなったとはいえ、効果的なプロモーションや新規参入がないため、多くのCryptOrchidsが枯れてしまいました。一方、このプロジェクトはいかなるアップグレードも導入していません。

公式サイト：https://Cryptorchids.io/

Openseaリンク：https://opensea.io/collection/Cryptorchids

3. Workchop Blue

Workshop.Blueは、相互作用的なNFTプロジェクトを構築しており、Crypto Slotsというゲームを発売しています。プレイヤーは真ん中の「SPIN」ボタンを押してスロットを転がすことができ、その動的な抽選過程がページ上に表示されます。

特に、新しいアドレスに取引されると、各抽選の結果が変化します。従って、Workshop.BlueのNFTはアップグレード可能なNFTでもあるのです。

公式サイト：https://workshop.blue/

Openseaリンク：https://opensea.io/workshop_blue?tab=created

4. NFFGAME

空戦型NFTゲーム「NFFGAME」は、プレイヤーが機体を操作して敵の弾を避け、敵に当てることでボーナスポイントを獲得するゲームです。このゲームは携帯電話／パソコンで楽しむことができます。NFFGAMEのNFTはアップグレード不可のインタラクティブNFTのため、1ゲーム終了ごとに機体は初期状態に戻り、記録は残りません。

Openseaリンク：https://opensea.io/collection/nffgame

ETHやPolygon以外にも、相互運用可能なNFTプロジェクトは他のチェーンでも増え続けています。

5.OLTA

AR上の優れたインタラクティブNFTプラットフォームであるOLTAは、アニメーションの巨匠Terence Reillyによって制作されました。またプラットフォーム全体はARネットワークに格納されています。

巨匠のデザインノウハウと華麗なアニメーション技術、そして独自のARストレージ機能とブロックチェーン技術に支えられ、OLTAの各NFTは繊細にデザインされており、高い芸術的価値と楽しいインタラクションの両方を実現することができます。

例えば、アルゼンチンのアーティストLaurenanoが制作したOLTA NFT「Meanwhile」では、マウスのズーム操作で子供の行動や背景環境を変化させることができます。しかも、NFTを好きな角度に調整することも可能です。

子供は夜中に一人で歌い、音符に合わせて体を揺らします。夕暮れ時には蚊に悩まされ、夜には雨に打たれて落ち込む。

さまざまなシーンに切り替えて、NFTを鑑賞する角度を選ぶことができます。美しいエフェクトと楽しいインタラクションで、色彩の変化と流れるようなシーンの変化が印象的なNFTアートワークです。

創始者Terence Reillyが自ら製作したインタラクティブなNFTボット「Athru」は、ロボットエンジニアになったつもりで、ボットの各パーツを調整し、ボット全体を再構築することも可能です。さらに、NFTは一時保存／読み込み機能にも対応しており、ボットに加えた変更を一時的に保存することが可能です。

OLTAでは、この2つの代表作に加え、独創的なデザインと高い芸術的価値を持つプレミアムインタラクティブNFT作品を集め、掲載しています。アート作品を鑑賞しながらインタラクションを楽しめる、通常のNFTとは異なる体験ができる有望なプラットフォームです。

6. TEIA

偉大なアーティストに支えられたOLTAとは異なり、TEIA（ウェブサイト：https://teia.art/ ）は、どんな開発者でもNFTをプラットフォーム上に置いて展示・販売することができます。TezosをベースにしたNFTプラットフォームであるTEIAでは、ミントNFTに写真、ビデオ、音楽、HTMLをアップロードすることができます。

最も重要なのは、このプラットフォームが非常に開発者に優しいということです。開発者であれば、ZIM（javaScriptをベースにしたオンラインエディター）を使って直接NFTを生成し、アップロードさせることができます。

初歩的なプログラミングスキルを持つユーザーでも、TEIA上で簡単にHTMLのインタラクティブなウェブページを作成し、NFTを生成することができるのです。TezosのNFTに対する強力なサポートと低いガス料金のおかげで、多くの小売ユーザーがTEIAに参加してNFTの造幣や収集を行っています。

リンク：https://zimjs.org/kids/slate.html

7. DOGAMI

GameFiやメタバースといった分野でのNFTも、インタラクティブなNFTの代表格です。スムーズな運用と楽しいゲームプレイを実現するため、ほとんどのGameFiプロジェクトでは、プレイヤーの行動ではなくチェーン上のアセットを保存しています。

このようなゲームでは、キャラクターを操作したり、ゲーム内アイテムを使用することで他者と交流することができます。キャラクターはアップグレードや変更が可能で、ゲーム内アイテムは随時生成・破棄されます。

ARを使ったペット育成ゲームとして、DOGAMIは最近発売されたGameFi NFTの中で最もインタラクティブなゲームの1つです。このゲームでは、プレイヤーは携帯電話でNFTの犬と対話し、ペットの友好度を上げることで報酬を得ることができます。

公式サイト：https://dogami.com/

結論

インタラクティブNFTは、静的なNFT市場に実用的な価値とインタラクティブなシナリオをもたらしました。インタラクティブNFTはそれぞれ独自の面白さがあり、ハイプ-購入-価格高騰-売却のサイクルに新たな楽しみを加え、NFT投資家でない参加者をより多く引き寄せています。

そうした参加者は、NFTの芸術的価値を鑑賞するだけでなく、NFTを動かすこともできるのです。将来的には、アップグレード可能なNFTやアップグレード不可能なNFTが登場し、NFTのインタラクションはより生き生きとした興味深いものになり、インタラクティブなシナリオの幅が広がるかもしれません。