2022年3月Coindeskは、「1500億ドルの資産を運用するBridgewater Associatesが、暗号投資ファンドに投資し、暗号領域にベンチャー参入する計画である」ことを報道しました。
1975年に設立されたBridgewater Associatesは、著名なVCファンドです。その注目の暗号空間への進出は、投資シグナルと思われています。実際、Grayscale、Sequoia Capital、a16z、Three Arrows Capital、ViaBTC Capitalなどの機関投資家が既に暗号市場に進出しています。これらの機関は、資金が直接暗号産業に流れ込む橋渡し役となっています。
Global Insightsによると、2021年の世界のフィンテック投資の総額は2100億ドルにのぼります。特にフィンテックのサブセクターであるブロックチェーンへの投資は急成長を遂げました。2020年の54億ドルから2021年には300億ドルに急増し、ブロックチェーン投資の総額は、すべてのフィンテックのサブセクターの中で2位にランクされています。
ブロックチェーンは、投資額でInsurTech、RegTech、サイバーセキュリティ、WealthTechを大きく引き離しています。投資の観点からは、暗号分野は2021年にようやく市場価値を獲得しました。一方、無数の企業が暗号資産のブレークスルーを目指しています。
出典 Pulse of Fintech H2’21、Fintechへの投資のグローバル分析、KPMG International（データ提供：PitchBook）、※2021年12月末時点
機関投資家に支持される暗号分野の特徴とは？
従来の投資に限って言えば、ブルームバーグが提供するデータによると、2021年のIPOクラスは約1.6％の上昇にとどまっています。一方2020年に米国で上場した347社は、現在、公募価格から46％上昇しています。
クレディ・スイスの「グローバル投資収益年鑑2021」によると1900年からの122年間で、世界の株式は年率5.3%の実質収益をあげているのに対し、債券は2.0%、紙幣は0.7%となっています。1900年以降、最もパフォーマンスが高く、ボラティリティが低い米国株式市場の年率換算実質リターンは、わずか6.7%に過ぎません。
一方暗号分野では、2021年に立ち上げられたGameFiプロジェクトの代表格AXSが、わずか1年で20,240%の成長を達成しました。AXSに続いて、SOLとMATICという2つのプロジェクトも10,000%以上の成長を遂げています（下図参照）。
出典：98KDAO
AXSに加えローンチ後すぐに急騰したSTEPNも、最も成功した暗号プロジェクトの1つです。2022年1月、STEPNはSequoia CapitalとFolius Venturesが主導し、ViaBTC CapitalとSolanaを含む機関投資家が関与した500万ドルのシードラウンドの完了を発表しました。
STEPNは3月下旬の創業以来、着実な成長を遂げています。これまでのところ、そのROIは29,000%に達しています。
STEPNの成功は決して偶然の産物ではありません。プロジェクトの詳細については、ViaBTC CapitalのSTEPNに関するレポート（ViaBTC Capital｜STEPN: A great example of gamification Web 3.0 application）を参照してください。
ViaBTC Capitalは、ViaBTCグループ傘下の100％出資の投資ブランドで、Web 3.0やLayer 2プロジェクト、DeFi、NFT、DAOの要素を持つDAppsにフォーカスしています。ViaBTC Capitalは昨年設立されたばかりですが、STEPNを含む多くの有望なプロジェクトを特定し、複数の暗号サブセクターをカバーする投資ポートフォリオを持っています。
暗号市場は驚くべき投資ポテンシャルを誇っていることは否定できず、今後、この分野に進出する機関投資家の数が増える可能性があります。
暗号通貨が持つ市場投資の可能性
2021年、多くの機関投資家がブロックチェーンの可能性と潜在性を見出しました。一方、暗号ブームにより多くの新しい投資機関の出現も加速しました。
暗号投資に特化したViaBTC Capitalは、新興の投資機関の中でも傑出した存在です。同機関は設立後すぐに5000万ドルの投資ファンドを設立し、ブロックチェーンのインフラとアプリケーションの開発を精力的に支援しています。
2022年4月6日、マイアミで開催されたBitcoin 2022カンファレンスで、大物投資家Kevin O’Leary氏は、来るべき暗号投資のブームに言及しました。「見たこともないような資本の注ぎ口がこの分野に殺到するだろう」。
今後ブロックチェーン技術は、世界の金融や世界経済をカバーする幅広い分野で応用され、機関投資家が暗号市場に進出することは、抗しがたいトレンドになると思われます。
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