「お金を儲ける活力を再び」、経済再生にはモチベーションが必要

日本経済の復活には、民間の「お金を儲ける活力」が重要となります。再びその活力を取り戻すのに必要なこととは。

それと、日本でも最初のデリバティブトレーダーであった私が見る仮想通貨の今後は。今回の記事ではそれらについてお話しします。

前回の記事紹介

経済の活性化には、税制の改革が不可欠です。なぜ私が国会での答弁を続けるのか、仮想通貨に対する国税当局の認識の遅れなどを前回記事ではお話ししました。 「仮想通貨には夢がある」藤巻議員が語る魅力、そして政治家としての展望|藤巻議員コラム(3)

初回記事はこちら 日本復活に必要な変革、「官主導」から「民」の経済へ|藤巻議員コラム(1)

「お金を儲ける活力」が必要

仮想通貨の未来は非常に明るいと思っています。

ただし、日本はITでは失敗しているわけで、ブロックチェーンやAIというのはしっかり育成しないといけません。

これは、政府がしゃしゃり出ないで税制を低くして、民間に発展させるような仕組み作りをしっかりしてほしいという話です。

何はともあれ、インドではあれだけITが発展しました。政府に(幸いにも?)知識がなく、過度な規制をしなかったからだと言われています。

お金儲けという話になると抵抗感があるのかもしれませんが、お金を儲けるために働くというのは、非常に高いモチベーションとなります。それを否定してはいけません。

お金を儲けるという活力は生かしていかないといけません。だからこそ、民間に任せないと、日本はみんなが等しく貧乏になってしまいます。

「仮想通貨」で若者が夢を見れる

仮想通貨のいいところとして、若者が夢を見れるというところがあります。

若者は今夢がありません。私がアメリカに留学していたときは、皆が儲けて大きな家に住みたいだったり、ヨットを買いたいなど、とても頑張っていました。

朝起きると、今日も儲かるぞとウキウキして仕事に行っていましたが、今の若者にはそういったものはないと思います。それは日本経済が停滞していることにも原因があるでしょう。

しかし、唯一若者がひょっとするとと思って夢を持てるのは、仮想通貨の世界かもしれないと思っています。そういう夢を持ってもらうという意味でも、仮想通貨というものを国が抑えつけてはいけないのです。

仮想通貨はギャンブルとは異なります。開発する人、そして投資する人にも夢があります。そういう分野も日本には必要と私は思っています。

デリバティブ黎明期と仮想通貨

私はずっと金融界、マーケット界にいましたが、今の仮想通貨の実態は昔のデリバティブのほうが期状態だと思っています。

デリバティブというのは、オプションや先物など色々ありましたが、私は外資系にいたおかげで日本では最初にデリバティブを使いこなしていました。デリバティブを始めた頃は、デリバティブに関わる人たちは奇人変人でした。

デリバティブは5年間で急成長を遂げました。私が覚えているのは、JPモルガンの会長が東京に来たときのスピーチで、「5年前(1985年)に存在しなかった商品が今では我々の利益の4割を稼ぐ」と言っていました。

当時の日本はデリバティブはスタートさえしていなかったのです。今の仮想通貨のステージを見るとまさに同じような状況かなと思っています。

機関投資家参入に必要なもの

仮想通貨でも、まだ足りないものがあります。それはオプションや先物と言ったデリバティブであり、もう一つはカストディアンでしょう。

きちんとしたカストディアンがないと、機関投資家が入ってきません。

カストディアンとデリバティブのようなヘッジ手段がないと機関投資家が入って来ないのです。機関投資家が入って来ないということで、個人だけでやるとモチベーションが同じで、ものすごいボラティリティーになってしまいます。

カストディアンとデリバティブがあれば、機関投資家が入ってくることで全体的に相場が上がると思います。ステーブルに見合うマーケットができることが理想です。

まだまだデリバティブの経験からしても、これからきちんと育てて行かなければいけないですし、育てるためには政府の規制は最低限にしていくことが必要です。

もし今回の参院選で当選できたら、そういったことにも注力していきたいと思います。

藤巻 健史(Takeshi Fujimaki) 参議院議員

日本維新の会政調会長代行。元モルガン銀行(現JPモルガン・チェース)日本代表・東京支店長。元ジョージソロス氏アドバイザー。一橋大学卒、ケロッグ経営大学院修了MBA取得。米News week 誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出。 朝日新聞で「藤巻兄弟」を共に連載していた元伊勢丹バイヤーの故藤巻幸夫の実兄

藤巻 健史Twitter( @fujimaki_takesi)

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