TezosJapan、形式検証の重要性について

TokenSoftでは、中小企業(SMEs)やアセットマネージャーがブロックチェーンを活用して、国際的に資金調達を行い、アセットマネジメントを自動化、投資家体験を向上させるための支援を行っている。ブロックチェーンは、紙ベースの手続きでは実現不可能だった多くの利点を提供可能であり、紙ベースの業務に関連するコストの削減や効率化、およびプライベートマーケットの流動性の向上を実現する。

例えば、プライベートマーケットでのセールスは一般的に紙ベースで行われるため、セール後の投資家追跡やコミュニケーションは困難であった。そうした際にブロックチェーンを利用すれば、すべての投資家のアイデンティティ情報を1つの場所で管理して、常に投資家の身元を適切に確認しながら財務上のコミュニケーションを維持できる。

さらに、スマートコントラクトを使用して投資家と財務上のやり取りを行うことで、会計処理を自動化することができる。既存の仕組みでは投資家への配当には非常にコストがかかる。投資家の銀行情報が最新ではない場合もあり、トランザクションが失敗した際には多額の手数料が発生してしまう。ブロックチェーンを導入すれば、トランザクションは口座情報よりもむしろ投資家のアイデンティティ情報と紐づけられるため、送金情報が古くなることはない。

ブロックチェーンは改ざん耐性を持ち、企業、アセットマネージャー、投資家の間で信頼性の高いやり取りを実現するため、規制当局も将来はブロックチェーン上で取引を行うことを要請するようになるかもしれない。ブロックチェーン上では、取引相手が法律や規制を守ることを期待する必要はなく、正当なトランザクションとそうではないトランザクションの区別はスマートコントラクトによって実行できるようになる。

法律や規制に関わる処理をブロックチェーン上に移行することは容易ではない。信頼性の高い情報とデータ処理プロセスを確保するためには、高度なテクノロジーを採用することが重要だ。

このことを可能にする様々なブロックチェーンを検討した結果、形式検証を備えたブロックチェーンが適切だと判断した。ソフトウェアコードを使用して、そうしたシステムを規定することができるがソフトウェアの使用に関する問題点は、改ざん防止対策がされておらず、第三者による監査が容易でないことだ。またブロックチェーン自体は簡単に使用することができるが、スマートコントラクトには高度なスキルとサードパーティによる監査が必要である。形式検証を可能にするTezosのブロックチェーンは、規制に関する処理を行うシステムをサポートするのにふさわしい高度な信頼性を提供する。

毎日数十億または数兆件におよぶ大量のトランスファーを処理するシステムでは、Tezosブロックチェーンを検討することをおすすめしている。Tezosは、ブロックチェーン上のプライベートマーケット取引を仲介するために必要な、高レベルの信頼性と品質を提供してくれる。