はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインは長期的なトレンド転換の局面に、中期以下で上昇トレンドを継続|仮想通貨市況(クリプトキツネ)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインは長期的なトレンド転換の局面に
4時間足レベルのMACDダイバージェンスを一旦解消し再び続伸したビットコインは、日足レベルの逆行を起こしつつ、長期〜超長期のトレンド転換局面に突入している。

前回記事において、上昇トレンドが継続する場合、直近最高値は63万3000円、調整水準価格は55万3000円付近とお伝えしていたが、実際の値動きは63万2000円(天)—56万0000円(調整底)を付けた後、再び上昇を継続している。詳細は前回記事を参考にされたい。

今回記事も長期的な分析を行うため、例のごとくマルチタイムフレーム(MTF)分析である。

MTF分析の注意点に関しては、2019年4月7日付(前々回)の記事を参考にしていただきたい。直近最高値を更新しているビットコインの現在置かれた状況を詳しく見ていこう。

現在の値動きと価格水準

MACD観測

4時間足レベルでは、前回の56万付近までの調整による下落で約20日間に渡るダイバージェンスが解消され、短期的には順行状態にあるものの、最高値を更新したことにより、日足レベルの逆行状態は解消できない状態である。

また、3日足以上の時間足では画像の通り順行が継続しているため、日足レベルでのダイバージェンス解消により、大きな押し目を作り、上位足のMACDが引きずられなければ、長期〜超長期的に上昇トレンドが継続する可能性は残されていると言える。

ただし、3日足レベルの200単純移動平均線(以下、SMA)と300SMAが接触している状態であるため、日足レベル以下のトレンドが3日足以上のトレンド初動形成に大きな影響を及ぼす可能性を孕んでいるため、下位足の動向によって長期的なトレンドが決定する重要局面であるという捉え方もできよう。

OBV観測

依然として過去記事で触れてきた4時間足OBVサポートラインからは乖離している状態である。ただし、3日足レベルでは2017年12月6日および2018年3月2日から続くレジスタンスラインを突破しているため、やはり長期的なトレンド形成において重要な局面であると結論づけて問題ないであろう。

今後のシナリオ

4時間足レベルの上昇トレンドが継続する場合

やはり最直近の上値ターゲットは、2018年2月や2018年6月にサポートとして長い間機能していた64万5000円である。4時間足レベルでも記事執筆時点で3度の挑戦を行なっている。64万円を上抜けたとしても、64万〜69万円までは過去にかなり意識されたレートとなるため、上昇にはかなり苦戦を強いられるはずである。

4時間足〜日足レベルのダイバージェンスはまだ解消されていないことから、日足レベルの調整も常に想定しておきたい。調整が入る場合は2017年9月の高値であり、日足の300SMA付近の価格水準である56万6000円付近までは見積もっておきたい。

3日足以上の時間足MACDを引きずらず、他指標でも上昇トレンドを示唆する場合は、上述した通り長期〜超長期レベルのトレンド転換に繋がるであろう。

レンジ入り、ないしは4時間足レベルの下降トレンド初動になる場合

こちらの場合も、一旦の下落のターゲットは日足上昇トレンドの調整価格水準となりうる56万6000円付近になる。ここからの値動き次第では64万0000円〜56万6000円付近を天底にするレンジ相場に派生したり、4時間足レベルでの下降トレンドの初動に発展したりし得る。

どちらの場合にせよ、上位足MACDと下位足MACDが0ライン付近で一旦揉むことが考えられる。

総括

長期的なトレンドの過渡期であるため、大きな値動きも考慮したトレードを読者の皆さんには心がけていただきたい。

自身の時間足に合ったトレードを十分に心がけ、適切な資金管理下でのストップ設定のもと、今後の値動きに注目されたい。

Twitter:(@crypto_kitsune

CoinPost関連記事

米中貿易戦争によるドミノ効果がビットコインにも波及か、L比率は2017年末水準に|仮想通貨市況
海外取引所Bitfinexのショートポジションがさらに拡大する中、GW中に年初来高値更新した仮想通貨ビットコインの今後の焦点は?
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/09 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルの770億円調達やジーキャッシュ高騰の背景分析など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
週明けから急落のビットコイン、相場復調の前提条件は?|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場は続落の見通し。AIバブル崩壊や景気後退懸念から1560万円周辺まで下落。ただし短期筋の97%が含み損となっており、下値余地は限定的との指摘も。bitbankアナリストが今後の展望を解説。
11:00
週刊ニュース|金融庁の仮想通貨ETF関連デリバティブ国内提供への見解に高い関心
今週は、暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供に対する金融庁の見解、ビットコインの10万ドル割れ、仮想通貨の最新市場分析に関する記事が関心を集めた。
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧