CoinPostで今最も読まれています

丸紅とみずほ銀行、ブロックチェーン活用のサプライチェーンファイナンスを実施

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BC技術利用のサプライチェーンファイナンス

丸紅株式会社と株式会社みずほ銀行は16日、丸紅の仕入れ先(サプライヤー)に対するサプライチェーンファイナンスを実行したと発表した。

丸紅の業務提携先であるシンガポールのBlockchain Solutions Pte. Ltd.(以下、BSG )と構築したブロックチェーン技術を用いた金融プラットフォームを利用して行われたという。

サプライチェーンファイナンスとは

サプライチェーンファイナンスは、銀行が企業の売掛債権を購入することで売り手企業が早期に現金を回収することをサポートする仕組みのこと。

▶️仮想通貨用語集

早期現金化を実現

今回のサプライチェーンファイナンスは、丸紅の取引先である電気自動車用機器メーカーに対し、初めての取引を8日に完了したという。

同プラットフォームでは、データの改ざんを防ぎつつ、オンライン上のデータを基にサプライチェーンファイナンスの利用申請・承認を実行できる。従来の金融機関との取引における貿易書類の受け渡し方法と比べ、サプライヤーからの早期現金化したいというニーズに応えることが可能になると説明。今後も、本プラットフォームによるサプライチェーンファイナンス取引を拡大していく予定であるとした。

丸紅のブロックチェーン関連の取り組み

丸紅は、ブロックチェーン技術の活用を次世代事業開発のテーマの一つとして位置付けており、他にもブロックチェーン関連の取り組みを行っている。

2020年3月には、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社の鋼管トレードにおいて、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティの実証実験を実施。伊藤忠丸紅鉄鋼にて調達した鋼管を対象に、鋼管に関わる各種データをブロックチェーンに連携することで、トレーサビリティに関連する情報の信用性を高めることを目指すとしていた。

なお、この実証実験において使用されたシステムの構築も、前述のBlockchain Solutions Pte. Ltdが担当した。

また、同社は2021年2月、オランダ企業Circularise B.V.(サーキュライズ)との間で、サーキュライズ社が開発するトレーサビリティ管理プラットフォームを日本およびアジアの化学品市場向けに展開していくために業務提携契約を締結。

同プラットフォームは、ブロックチェーン技術とゼロ知識証明をベースにサーキュライズ社が独自開発した「Smart Questioning」技術により、製品の仕様、加工条件、リサイクル履歴等のトレーサビリティ関連情報や、資源効率を示すデータなどを、機密性を保ちつつ選択的に開示することでサプライチェーンの透明化に貢献すると説明されている。

みずほの取り組み

みずほ銀行の親会社であるみずほフィナンシャルグループも、以前からブロックチェーン関連事業に取り組んでいることで知られる。

同社は2020年2月、ブロックチェーン技術を活用した「個人向けデジタル社債」の発行およびシステム基盤構築に向け、実証実験を開始。

個人向けデジタル社債プラットフォームでは、ブロックチェーン上で社債原簿を管理することで、社債発行体が直接投資家の情報を獲得し、投資家の需要を効率的に把握することができる。

関連:みずほFG、ブロックチェーン活用した「個人向けデジタル社債」発行を実証実験

また、同社は2021年1月、日立製作所と共同でブロックチェーンを技術を利用したプラットフォームで物流データを共有する実証実験開始。この実証実験では、主に関東の物流企業の営業所や運送企業が参加し、「発注、納品、支払いに関わるやりとり」においてシステムを活用。業務の具体化や検証、運送会社へのアンケートやインタビューも実施されるとしていた。

関連:日立とみずほ、共同でブロックチェーン活用の実証実験開始へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧