2020年 仮想通貨・ブロックチェーン業界の見通し|ビットコイン研究所

2020年に入り、アメリカとイランの政治的緊迫状況、Binanceの日本市場参入宣言などすでに色々ニュースが流れてきていますね。

少し公開が遅くなってしまいましたが、今回はビットコイン研究所グループ内で年始に公開した、「2020年の仮想通貨、ブロックチェーン業界予想」を一部かいつまんで紹介します。こちらの予想は各コラムニストの得意分野を中心に、今年一年のビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーン関連の重要トレンドを考察したものです。

より詳細な考察や解説はビットコイン研究所のグループに参加して是非ご確認ください。

(なお、現在ビットコインの業界、技術、トレンドを効果的に学習したい法人向けのプランも公開準備しています。法人の方は詳細はこちらのフォームから是非お問い合わせください)

1. Lightning Networkの技術がさらに進展し、取引所での採用などが進む

技術的なポイントとしては、複数チャネルの流動性を活用するAMP、Invoiceを必要としない支払い、オフライン時の支払い、など。まだ表面的には見えにくいが土台の技術が改善し、ユースケースもさらに増える。

2. ビットコインへのシュノア署名とTaprootの導入

手数料の削減、プライバシーの向上など長期的に見て非常に重要なオンチェーン改善となる。今年に入ってからソフトフォークの方法論などについて議論が再び始まっており、上手く行けば今年中にはシュノア署名とTaprootがビットコインに導入されるだろう。

3. ビットコイン半減期到来と価格の上昇

1年のビットコイン価格を正確に予想することは毎年非常に難しい(というか無理)が、今年は5月にビットコインの半減期という非常に重要なイベントを迎える。

平たく言えば、供給減が好感され、一年を通してビットコインの価格は上昇トレンド、再度2万ドルの最高値の更新を狙うような展開もありえると見る。

4. オプションや先物、仮想通貨のデリバティブ金融商品の多様化

ちょうど先日CMEでビットコインのオプション商品の取引が始まったが、今年は他にも多くのビットコインの金融商品が立ち上がり、取引高も伸びていくだろう。

5. 相互運用可能な独自ブロックチェーンへの関心シフト

企業の注目はCosmos SDKなどを利用した相互互換性のある独自チェーンの利用に移っていき、EthereumのDefi利用などとの住み分けが進む

6. 取引所のStakingビジネスへの参入加速

海外ではBinanceやCoinbaseがすでに参入済み。年始にコインチェックがLiskのStakingサービスを発表、というちょっとした驚きもあった。同時に取引所の参入はPoS/DPoSコインのプールの寡占化の問題なども次第に露呈化させることになる。

7. Stablecoinの更なる盛り上がり

現状Tetherの圧倒的なポジションに、USDCが挑む形。今年も新規Stablecoinの公開や2位以下のStablecoinが伸長し、Tetherから少しづつシェアを奪っていく。Stablecoin圏の拡大は、ビットコインとアルトコインの価格相関の乖離にもつながる

8. Defiのイーサリアム以外のチェーンへの導入

LendingやStablecoinなどイーサリアム上で開発されたDefiサービスが、CosmosやPolkdadot、RSKなどの別のブロックチェーンに移植されていく。同時にネットワーク効果不足でそれらのチェーン上のDefi利用は限定的になるだろう。

9. PoSプロジェクトの増加と淘汰の一年(by Stirチーム

EthereumのPoS移行はPhase0は今年の夏くらいに稼働し、Phase1は来年にずれこむと予想。イーサリアムのPoS移行に時間がかかることで、Polkadot、Dfinityなどへの開発者の移動が一部起きる。取引所以外でもクリプトファンドがPoSにさらに積極的に参入する。プライバシー問題を改善したStakingチェーンが出てきたり、プトロコルだけでなくミドルウェアやアプリケーションレイヤーでもStakingの設計が増える。

一方で、PoSならではの問題が表面化するチェーンや、課題に対応できず実質崩壊してしまうプロジェクトも増え、二極化が進むのでは。Stakingをどういう風に規制していくかという議論や課題も残る。

まとめ

以上です。上記以外にもコラムニストそれぞれの視点からの解説や予想をしています。今年年末にこれらの予想が果たして正しかったのか、ビットコインが今年もどのように進化していくのか振り返るのを楽しみにしています。

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