ブロックチェーンゲーム普及のためには

ブロックチェーンゲーム普及のためには

ゲームというは、ブロックチェーン業界において未開拓の大きな市場コミュニティを期待できるポテンシャルを秘めています。現実世界における投資からブロックチェーンへ興味をもってもらうことは開発者の求めるところですが、ではどのようにして昔ながらのゲームファンをブロックチェーンの世界に導けば良いのでしょうか?そのためには、ブロックチェーンゲームにおいても、プレセールの段階でプレイヤーにどのようにアプローチするか、どのようなゲームがウケが良くて、どのようなメカニックが魅力的なのかということが大切になってきます。

ゲームDappsでのICO

ゲーマーでありブロックチェーン支持者でもある私にとって最も好ましくないのは、ランダムでノンファンジブルトークン(NFT)がついてくるプレセールのルートボックスです。私としては、特にブロックチェーンにおいてプレセールというのは、開発者にとってゲームを構築し資金を得る上でとても重要なことだと認識しています。これは昔ながらのゲーム開発者が資金調達のためにKickstarterを利用するのとは訳が違うのです。NFTは収集できるので、お金をつぎ込めばつぎ込むほど、レアでプレセールでしか手に入らない「伝説」アイテムを獲得することができます。ブロックチェーンゲームが誇る違いは、それらのアイテムは持ち主固有のものとなり、当人の一存で売ったり交換したりすることができるということです。他に管理主体はおらず、ただ単にゲームの中でアイテムを保管する訳ではないのです。

しかし、現在も世界のゲームコミュニティに溢れるルートボックスの問題は未解消のままです。20ドルで皆が欲しがるようなアイテムを得ることもありますが、ありきたりのアイテムが連続で出てくることもあるのです。これはブロックチェーンゲームでも同じです。それでは、市場におけるプレセールについて見てみましょう。ほとんどのルートボックスは0.2~0.8イーサリアムの範囲内で取引されます。多くのゲームにおいて、これらのNFTを購入しないとプレイすることができません。現在の市場において十分に価値のあるレアアイテムを獲得しプレイするためには、少なくとも50~220ドルはかける必要があるでしょう。

このようなギャンブルは、暗号通貨とNFTの境界を曖昧にします。ブロックチェーン通からしてみれば当たり前のことでしょうが、かつて2万ドルだったビットコインの急落しか知らないほとんどの人にとっては好ましいことではなく、とりわけ、子供のゲームにお金を費やしている親にとっては大きな痛手であるということを忘れてはいけません。そしてその中には学費やローンに追われ、さらには所帯を持つ16~28歳の人々も含まれています。かつてのゲーマーが慣れていたような環境は、コアなゲームコミュニティにいるプレイヤーにとっては魅力的には映らないのです。

それに関連して、ゲームコミュニティの富裕層問題があります。これはブロックチェーンだけに言えることではありませんが、ゲーム開発者とっては厳しい現状です。例えばプレセールで100体限定の伝説アイテムが出回ったとして、それらを得られる確率が高いのは誰でしょうか?毎月6万ドル稼いでる人か、ゲームに熱心ではあるが学校のために週3でしか働けない人か?ここで原点に立ち返りたいと思います。高確率でレジェンドアイテムを手に入れられるルートボックスが0.8イーサリアムだったとしたら、ゲームに熱心な子供に残された選択は、貯金の半分を崩すか、一切ゲームをやめるか、二つに一つとなってしまうのです。では、富裕層の介入と大量購入、それによる市場価格の支配を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?

ブロックチェーンのゲーム会社は、高価なルートボックスを安価にし、固定の法定通貨で価格設定することで利益をあげることができます。暗号通貨はボラティリティの差によって、たとえ今日0.2イーサリアム(~50ドル)だとしても明日には70ドルになり得ます。なので、ゲーム自体に重きを置いているなら、60ドルのゲームを購入しその内容を楽しんだ方がより現実的といえるでしょう。

王道のゲーム

ブロックチェーンゲームでは、固定価格を設定してゲーム内アイテムにアクセスしたり、プレイヤー同士で交流することができません。そのため開発者は、購入時の価格を調整するという方法をとります。私が最近始めたプレアルファ版のゲーム・Forgotten Artifactsは、初回プレイ時に2パック購入することができ、25ドルと100ドルに価格設定されています。当然、高価な方が高い確率でレジェンドアイテムを獲得できます。一つは手頃な価格で、もう一つは従来のゲームにおける特別版と同じような仕様になっており、言うまでもなく、全てのゲーマーがアクセスしやすい米ドルで決済可能です。いずれを選んでも、追加でNFTを購入せずにダンジョンやRPGで遊ぶことができます。

ゲーム内で購入できるペットはトレードしたり自分で保持したりすることが可能ですが、課金が必要です。スキンや装飾品、その他開発中のメカニックなどを手に入れることができます。いちゲーマーとして、このゲームは従来と同様に初回アイテムでプレイでき、必要に応じて課金することでカスタマイズできるため、とても簡単です。ゲーム中に使用できるコンテンツは限られていますが、固定価格でブロックチェーンの名のついたAAAクラスゲームのポテンシャルを示しています。ゲームプレイやコンテンツが豊富なゲームは従来、ダウンロード可能なコンンテンツの課金のバランスが難しいと言われているので、アイドルランナーやゲームプレイのないコレクティブルを目指しているブロックチェーンゲームは、このゲームを見本にすると良いでしょう。

それに加えて、カードゲームのジャンルはブロックチェーンやNFTとの相性が良く、大きな成功を収められると思います。収集好きなコレクター気質は、現実の世界でもカードゲームと親和性が高いように、Steem MonstersSplinter Landsのようなゲームはたった2ドルでワクワクするブースターパックを購入できるので、私も好んでプレイしています。すぐに遊べて、ランクを上げたりカードを売買したりできるのです。

Mythereumもまた、競争率の高いコレクティブルの気質をうまく利用していると思います。私はこのゲームにかなり深入りしているのですが、それはブロックチェーンゲームにおける次世代のメカニックが搭載されているからです。

「Play to win」が成功のカギ

あらかじめ言っておくと、私はMythereumのスポンサーですが、私の発言がゲームのために影響を受けるということはありません。私はより多くのブロックチェーンゲームを実現させるためにこのゲームを取り上げるのです。Mythereumには、他のブロックチェーンゲームが取り入れるべきメカニックが豊富に搭載されているからです。まずは「勝つために遊ぶ」という仕組み。例えば、Mythexというゲーム内通貨には様々な用途がありますが、これは購入するものではありません。Mythereumにも他のゲームと同様に先行販売があり、現在は購入可能な新しいエディションも出ていますが、本来はお金をかけることなくプレイすることができます。サインアップ後30枚のフリーカードがもらえて、バトルの際にチェーン上に置くことですぐにゲームを始めることができるのです。

つまり、バトルを通してゲーム内通貨を稼ぐことはできても、それを使って何かを買うことはできないということです。ただ、それらの通貨でトーナメント大会を開催したり、同盟を組んだり、チェーン上のカードをアップグレードしたり、OpenSeaで他のカードと交換したりすることは可能です。そしてこれらは全てEthereum上で行うことができます。

この業界ではプルーフ・オブ・プレイと呼ばれていますが、購入可能なゲーム内通貨はゲームプレイに有利に働くように使用することはできません。そうでなければ「Pay to win」になってしまい、スキルではなく財布の大きさでゲームが左右されてしまいます。Mythereumには、イーサリアムでカード・パックを購入するというオプションもありますが、ゲーム自体を楽しむための課金は一切必要ありません。自分専用のコレクションを作りプレイヤー同士で取引し合うには十分でしょう。

互換性

さらにMythereumは、これまでブロックチェーンゲームコミュニティで求められていたことを実現しました。互換性はブロックチェーンゲームがもたらす最も魅力的な特徴です。ブロックチェーンの互換性というのは、あるゲーム内のNFTを別のゲームでも使用することが可能になるというもので、スキンや武器から、ファッション雑貨、ゲーム用カードまで幅広く対応しています。例えばMythereumでは、CryptoKittiesからゲーム用カードを作り出すことができます。これらはCryptoKitties上の特徴を引き継ぎ、カードの能力や数値が決まります。そしてチェーン上に配置され、いつでも売買することが可能になるのです。もし気が変われば、このプロセスをやり直してCryptoKitties上に戻すこともできます。

どのようなゲームにおいても、この互換性によってNFTの価値は高まり、より使いやすくなります。ゲーマーとして、自分のHalo Armorが他のゲームでも使ってみたいと思いませんか?さらにConan Exilesのようなシールドも追加できたとしたら?開発者とコミュニティが一緒になれば、このような無限の可能性が広がるのです。

じっくりと時間をかけて

私の目標は、開発者とブロックチェーンコミュニティで「レディ・プレイヤー・ワン」のオアシスを作り上げることです。ジェームズ・ハリデイによってデザインされた仮想世界はまさにゲーマーたちの夢でした。ゲーム内のアイテムが実際に存在し触れることができる、互換性の極みだと思います。しかし、Decentralandやその他の開発者がそれ実現させるとしても、私たちはまだ業界の黎明期にいることを忘れてはいけません。ブロックチェーンはすでに大きな役割を果たしていますが、まだ先は長く、まずは現在普及しているゲームに取って代わることが必要です。

Dappsは急速に普及しており、その大部分はゲームが占めています。ブロックチェーンは金銭的にアクセスしやすく、NFTに頼らずともコンテンツが充実し、手頃にゲームを始めることができるということを我々は証明しなければなりません。私たちはまだ黎明期にいますが、必ず実現できると信じています。

あなたが考える理想のゲーム、そして本記事への感想をお寄せください。黎明期のブロックチェーンゲームが向上する上で開発者にとって重要な要素があれば、是非お伝えください。

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