主な発表内容
Chainstackは、Suiのインターフェースをすべてカバーするようになった。2026年9月28日、Mainnet Global NodesにおけるSuiサポートにGraphQLが追加され、gRPCおよびJSON-RPCと並んで利用可能となった。2026年10月時点で、3つのインターフェースはすべて同一のエンドポイントと認証トークンを共有しており、リクエスト1件あたりのコストは1 request unitとなっている。
また、ChainstackはDedicated NodesおよびChainstack Self-Hostedを通じてもSuiを提供しており、SOC 2 Type IIとISO 27001の両認証を取得している。
SuiがJSON-RPCを廃止していく中でRPCプロバイダーを選定するチームに向けて、Chainstackは、この組み合わせがSuiネットワーク上での本番運用において最も充実した選択肢の一つであると主張している。
具体的には、3つのインターフェースすべてに対応する単一のエンドポイント、履歴データに関する明確な仕様、一律の料金体系、分離型およびセルフホスト型のデプロイ、そしてベンダー審査で求められる認証の取得である。
背景と詳細情報
Suiにおける本番運用に対応したRPCプロバイダーの条件とは?
JSON-RPCは廃止に向かっている。Sui Foundationは2026年7月27日の週に公開エンドポイントでのJSON-RPCを停止しており、Suiは10月中旬にフルノードのコードからJSON-RPCを削除する予定で、代替としてgRPCとGraphQLが用意されている。
Suiでの本番運用に対応したプロバイダーかどうかを分ける基準は、以下の5つである。
- 単一のエンドポイントでgRPCとGraphQLに対応:gRPCは、フルノードへのアクセス、トランザクションの実行、ストリーミングをカバーする。
GraphQLは、フィルタリングやページネーションが可能なクエリ向けにSuiが推奨する手段であり、Chainstackはアドレス別のトランザクションやタイプ別のイベントをGraphQL経由で提供している。
Suiの移行ガイドでは、大半の取引所やインデクサーが両方を利用していると記されている。Chainstackは、2026年10月時点でJSON-RPCも含め、これらすべてを単一のエンドポイントと認証トークンで提供している。 - 履歴データに関する明確な仕様:SuiのGlobal Nodesには「Extended」ラベルが付与されている。これは、標準的なフルノードよりも多くの台帳履歴を保持しているものの、完全なアーカイブではないことを意味する。
ChainstackのSuiノードは一定範囲のチェックポイントを保持し、最も古いチェックポイントをランタイムで報告する。
また、GraphQLによるトランザクションおよびイベントのフィルタークエリでは、直近最大90日分までさかのぼることができる。それより古いデータは、Sui独自のアーカイブサービスでカバーされる。 - 予測可能な料金体系:Chainstackの料金は1コールあたり1 request unitである。Suiにはアーカイブデータに対する別料金の区分がないため、履歴の上限までさかのぼるクエリも、チェーンの最新部分(chain tip)に対するクエリと同じコストとなる。
- 分離環境とセルフホスト:Chainstackは、リクエスト単位の課金がないDedicated Nodes(Proプラン以上)と、顧客が管理するインフラ上でSuiノードを稼働させるChainstack Self-Hostedを提供している。
- コンプライアンス:Chainstackは、SOC 2 Type II(2025年12月)およびISO 27001(2026年7月)を取得している。
Suiにおける3つのデプロイ方式
Global Nodes Dedicated Nodes Chainstack Self-Hosted インフラ 弾力的なスケーリング、ロードバランシング対応 分離されたノードインスタンス 自社で管理するインフラ 課金 request unitによる従量課金 リクエスト単位の課金なし 自社インフラ上で稼働 ロケーション 世界中、最寄りのロケーションにルーティング ロケーションを選択可能 任意の場所で稼働 最適な用途 大半のアプリ:標準的な選択肢 継続的な高負荷、カスタム構成、分析 ノードとデータを自社管理のインフラ上に置きたいチーム GraphQLはMainnetのGlobal Nodesで利用可能であり、Self-HostedノードはJSON-RPCとgRPCに対応している。Dedicated NodesはProプランから利用できる。
Chainstack Self-Hostedでは、Chainstackのコントロールプレーンが、顧客自身のインフラ上でのデプロイ、モニタリング、アップデート、復旧を自動化する。
移行方法
3つのインターフェースはすべて同じSuiノード上で稼働しているため、別のプロバイダーを用意する必要も、再同期の必要もない。チームはコールを1つずつ移行できる。
大半のJSON-RPCメソッドにはgRPCの直接的な対応メソッドがあり、対応するものがないクエリはGraphQLに移行できる。まだ移行していない処理については、2026年10月時点でChainstackのエンドポイントがJSON-RPCを引き続き提供しているため、そのまま動作する。
Suiに最適なRPCプロバイダーとは?
Chainstackは、Suiにおける最適なプロバイダーとは、2社目のベンダーを必要とせずに5つの基準をすべて満たすプロバイダーであるとの立場を示している。
Chainstackが2026年10月9日に6社のプロバイダーのSuiに関する公開ドキュメントおよび料金ページを調査した結果、gRPC、GraphQL、SOC 2 Type II、ISO 27001をすべて掲載していたのはChainstackともう1社のみであり、Sui向けのセルフホスト型オプションを掲載していたのは6社中Chainstackのみであったという。
プランや機能は変更される可能性があるため、各プロバイダーの最新ドキュメントを確認することが推奨される。
Chainstack for Suiの概要
項目 詳細 インターフェース gRPC、GraphQL(Mainnet)、JSON-RPCを単一のエンドポイントで提供(2026年10月時点) ネットワーク Sui MainnetおよびTestnet 履歴データ チェックポイント範囲を持つExtended Global Nodes(完全なアーカイブではない) デプロイ Global Nodes、Dedicated Nodes(Proプラン以上)、Chainstack Self-Hosted(JSON-RPCおよびgRPC) 料金 1コールあたり1 request unit、無料プランは月間300万request units(毎秒25リクエスト)、Growthプランは49ドルで2,000万request units 認証 SOC 2 Type II(2025年12月)およびISO 27001(2026年7月) ツール Claude、Cursor、Windsurf、ChatGPT、Codex、Gemini向けのModel Context Protocol(MCP)サーバー 開発者は、Chainstackのアカウントを作成し、数分でSui MainnetのGlobal Nodeをデプロイすることができる。
会社概要
Chainstackは、70以上のブロックチェーンネットワークにわたり10万人以上の開発者に利用されているWeb3インフラプラットフォームであり、SOC 2 Type IIおよびISO 27001の認証を取得している。
低レイテンシのRPCアクセス、専用ノードのデプロイ、セルフホスト型ノードインフラを提供しており、世界中でトレーディング、DeFi、フィンテック、RWAアプリケーションを構築するチームを支援している。
対応ネットワークには、Ethereum、Solana、Base、Arbitrum、Polygon、BNB Smart Chain、Sui、Robinhood Chainなどが含まれる。



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