仮想通貨トロン(TRX)は、2017年に設立された分散型ブロックチェーンプラットフォームのネイティブトークンです。当初はエンターテインメント分野のデジタルコンテンツ配信に特化していましたが、現在は分散型金融(DeFi)・ステーブルコイン発行・現実資産トークン化(RWA)など多角的な展開を見せています。
特にUSDT(テザー)流通量の約42%を担うステーブルコインインフラとして世界最大級の地位を確立しており、時価総額はスマートコントラクトセクターで5位圏内に位置します。本記事ではトロンの仕組み・特徴・買い方を初心者にもわかりやすく解説します。
この記事のポイント:トロン(TRX)は毎秒2,000件以上の高速処理・低手数料(約0.03円)を実現するDPoS型ブロックチェーン。USDT流通量の約42%(約770億ドル)を担い世界最大級のステーブルコインプラットフォームを形成。国内ではBITPOINT・ビットバンク・OKJで購入可能。将来性・価格評価の詳細は将来性解説ページをご参照ください。
トロン(TRX)に投資したい方に
トロンとは
トロンは、2017年にジャスティン・サン氏によって設立されたブロックチェーンプラットフォームです。最初はイーサリアムのERC-20トークンとしてスタートし、2018年5月に独自のメインネットを立ち上げました。
2021年にTRON DAOへ移行し、27のスーパー代表ノードによるコミュニティガバナンス体制を確立。DPoS(Delegated Proof of Stake)というコンセンサスメカニズムにより、高速かつ低コストな取引を実現しています。
2021年4月以降、ステーブルコインUSDT(テザー)の流通量でイーサリアムに次ぐ規模を維持し、世界最大級のステーブルコインプラットフォームとしての地位を確立しています。また2022年10月には、ドミニカ国で法定通貨として採用されるなど国際的な実用化も進んでいます。
世界シェア
アカウント数
手数料
ジャスティン・サンとは
ジャスティン・サン氏は中国出身の著名な仮想通貨業界のリーダーです。北京大学とペンシルバニア大学で学んだ後、SNSアプリ「Peiwo」を立ち上げ、その功績によりフォーブス中国の「30 Under 30」に選出されました。
リップル社での経験を経て独自の仮想通貨プロジェクト「トロン(TRON)」を創設し、主要開発者およびCEOとしてプロジェクトを成功に導きました。2021年12月には、トロン財団を解散してCEO職を退き、プロジェクトをコミュニティ主導型のTRON DAOへと移行させました。
その後、グレナダ政府の世界貿易機関(WTO)常駐代表および特命全権大使に就任。仮想通貨業界での影響力を維持しながら外交・企業アドバイザーとしても活躍しています。
関連:トロン(TRX)創設者が語る、FTX騒動の教訓と業界再起への道筋
トークンの発行と分配状況
出典:cryptorank
トロンの初期発行量は約860億TRXです。2017年8月〜9月のICOでは1TRX=0.0019ドルにて合計400億TRX(全体の約40%)が販売されました。残りはプライベートセールに約15%、トロン財団に34%、創設者関連企業に10%が分配されています。
バイナンスコイン(BNB)などと同様、定期的なバーン(焼却)によって市場供給量を減少させる仕組みが導入されており、希少性を担保しています。メインネットローンチ時には総供給量の1%(10億TRX)がバーンされました。
トロンの3つの特徴
高いスケーラビリティ
ネットワークは1秒あたり2,000件以上のトランザクションを処理でき、イーサリアムの処理速度(15件/秒)と比較して大幅に優れています。送金手数料は約0.03円と業界最低水準で、2025年8月にはさらに60%削減。並列処理とARMアーキテクチャ対応を推進し、6秒以下という高速なファイナリティの実現を目指しています。
世界最大級のステーブルコインインフラ
トロンは世界のステーブルコイン供給量の約42%(約770億ドルのUSDT)を担う主要プラットフォームです。独自ステーブルコインUSDDは120%の過剰担保により価値の安定性を確保し、約7.5億ドルの流通量を維持。2025年1月にはTRON DAOが26億ドルの準備金を活用したUSDD 2.0を発表しています。また、TRON-Peg USDコインの導入によりイーサリアムとのシームレスなクロスチェーン取引も実現しました。
グローバルな戦略的パートナーシップ
2022年10月にドミニカ国で国家ブロックチェーンとして正式承認され、同国初の法定デジタル通貨「ドミニカコイン(DMC)」の発行を実現。2025年1月にはトランプ一族主導のDeFiプロジェクト「WLFI」との連携を強化し7,500万ドルを投資しました。東南アジアではイオングループのAEON Payが約2,000万店舗・1万ブランド規模でTRX/USDT決済を提供しています。
関連:ドミニカ国、トロン(TRX)など国家通貨として承認 ビットコイン以外では初
出典:Allium USDTの流通量
トロン(TRX)に投資したい方に
仮想通貨トロン(TRX)の買い方
国内の暗号資産取引所でTRXを購入する手順は以下の5ステップです。取引所によっては最短当日中に口座開設が完了します。
取引所の口座を開設する
本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)と携帯電話番号を準備して口座を開設します。国内でTRXを取り扱う取引所はBITPOINT・ビットバンク・OKJなどです。
日本円を入金する
銀行振込またはコンビニ入金などで取引所に日本円を入金します。BITPOINTは出庫手数料無料で、月1回出金手数料も無料です。
TRXを購入する
取引所の販売所または取引所(板取引)でTRXを購入します。販売所は手軽に購入できますが、板取引のほうがスプレッドが小さく有利な価格で取引できます。
ステーキング・積立・貸し出しを検討する
BITPOINTやSBI VCトレードではTRXのステーキングサービスを提供しています。保有するだけで報酬が受け取れるため、長期保有を検討している方はあわせて確認しましょう。
関連ガイド
トロンの取扱いのある国内取引所比較
国内でTRXを取引できる主要3取引所の条件を比較します。スプレッドコストを抑えたい方はビットバンク・OKJの板取引、手間なく始めたい方はBITPOINTの販売所が使いやすいでしょう。
| 取引所 | 特徴 | 取引所手数料 | 最低取引単位 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
高い流動性 狭いスプレッド |
メイカー:〜0.07% テイカー:〜0.14% |
販売所:0.00000001 TRX 取引所:0.000001 TRX |
無料(振込手数料は自己負担) | 400円〜1,320円 | TRX 5〜10 |
|
現物・積立・貸暗号資産・ステーキング対応 | 無料 | 販売所:0.000001 TRX 取引所:0.01 TRX |
無料(振込手数料は自己負担) | 月1回無料 (2回目以降330円) |
無料 |
|
国内アルトコイン取引量No.1 | 無料 | 販売所:0.000001 TRX 取引所:0.0001 TRX |
無料 | 550円(3万円未満) 770円(3万円以上) |
3 TRX |
※ 手数料・条件は各取引所の公式サイトで最新情報をご確認ください。
関連ガイド
よくある質問(FAQ)
2017年にジャスティン・サン氏が創設したブロックチェーンプラットフォームで、ネイティブトークンがTRXです。DPoSを採用し毎秒2,000件以上の高速処理を実現。USDT流通量の約42%を担う世界最大級のステーブルコインプラットフォームであり、時価総額はスマートコントラクトセクターで5位圏内に位置します。
DPoS(委任型プルーフ・オブ・ステーク)というコンセンサスメカニズムを採用しています。TRXホルダーが投票で27のスーパー代表ノード(SR)を選出し、そのSRがブロック生成と検証を担います。処理速度は毎秒2,000件以上、ファイナリティは6秒以下を目指しており、イーサリアム(15件/秒)と比較して大幅に高速です。
国内ではBITPOINT(現物・積立・ステーキング対応)、ビットバンク(国内最大級のアルトコイン取引量)、OKJ(板取引・流動性が強み)で購入できます。口座開設には本人確認書類と携帯電話番号が必要で、最短当日中に開設できる取引所もあります。
初期発行量は約860億TRXで、2017年のICOで400億TRX(約40%)が1TRX=0.0019ドルで販売されました。バーン(焼却)機能が導入されており、定期的に市場供給量を減少させることで希少性を維持しています。メインネットローンチ時には10億TRXがバーンされました。
将来性・価格評価・P/F比などの詳細は専用ページ「トロン(TRX)の将来性【2026年最新】」で解説しています。USDT流通量42%・年間手数料収入21億ドル・P/F比約10倍の割安評価など、データに基づく分析をまとめています。
2021年12月にトロンのCEOを退任し、TRON DAOへ移行後はグレナダ政府のWTO常駐代表・特命全権大使に就任しています。2025年1月にはトランプ一族主導のWLFIプロジェクトに7,500万ドルを投資するなど、仮想通貨業界での影響力を維持しながら外交・企業アドバイザーとしても活躍中です。
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