ワールドコイン(World Network)は、OpenAI創設者サム・アルトマン氏が2019年に設立した暗号資産プロジェクトです。虹彩スキャンデバイス「Orb」で個人認証を行い、AI時代の「人間証明」とユニバーサル・ベーシック・インカムの実現を目指しています。
本記事では、ワールドコインの概要に加え、ワールドコインをもらう方法(World IDの取得手順)から、受け取ったWORLDトークンの売却・購入までの具体的な手順をわかりやすく解説します。
ワールドコイン(WORLD)、この記事でわかること
- WORLDのもらい方(Orb認証手順)
日本全国約230箇所(2026年3月時点)に設置されたOrbで虹彩スキャン。2026年1月時点では合計約83WORLDの受け取りが可能(認証完了時に約半数、残りは12ヶ月分割で配布。条件は随時見直しのためWorld Appで要確認)。 - WORLDの売却・買い方
WORLDは国内取引所に未上場。売却はMetaMask→Uniswap→国内取引所の流れ。購入はUniswapでETH経由でスワップ。 - リスクと注意点
データプライバシー・中央集権化・各国規制リスクなど。ZKP・オープンソース化で対策が進む。 - ETH調達はSBI VCトレードがおすすめ
WORLDの売却・購入にはETHが必要。ETH出庫手数料が無料のSBI VCトレードでETHを調達するとMetaMaskへの送金コストを最小化できる
目次
ワールドコイン(WORLD)とは?仕組みと基本情報
ワールドコイン(Worldcoin、World Network)は、2019年にOpenAI共同創業者のサム・アルトマン氏らによって設立された暗号資産プロジェクトです。専用デバイス「Orb」による虹彩認証で一人ひとつの「World ID」を発行し、グローバル規模でのデジタルアイデンティティ確立と、年齢・性別・職業・所得水準に関係なく「人間であること」だけを条件に給付が行われるユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)の実現を目指しています。認証時に配布されるトークンはWORLD(旧WLD)です。
主要情報
- 創業者:サム・アルトマン氏(OpenAI共同創業者)ら
- 運営:World Foundation(独立財団)が主体、Tools for Humanity(TFH)が開発・運用を支援
- 資金調達額:累計約3.75億ドル(株式調達分。2026年7月のトークンセール52.5百万ドルは別枠)
- ユーザー実績:World Network参加者3,900万人超、うちOrb検証済み1,800万人超(2026年7月時点)
- トークン配布:7億3,700万WORLD以上(累計グラント配布分、時点はデータソースにより異なるため参考値)
- Orb設置数:公式は2025年7月時点で「46カ国で利用可能」と発信。設置箇所数は変動するため、最新はWorld公式サイトの「Find Orb」またはWorld Appでご確認ください
提携・活用事例
- 日本:ナナメウエ「Yay!」で不正アカウント防止に活用
- マッチングアプリ:Tinder(Match Group)でWorld IDを使った年齢・本人認証を試験導入
- 金融インフラ:Visaと連携し、暗号資産で支払い可能な「World Card」構想を推進中
さらに2026年1月にはOpenAIが独自のSNSの開発を行っており、ワールドの「Orb」やAppleのFace IDを使用する可能性があることが報じられており、World IDのさらなる活用が期待されています。
関連:オープンAIが生体認証型SNSを開発中、ワールドオーブ利用検討か
ワールドコインのアプリなど
出典:Worldcoin
- Proof of personhood(PoP):シビル攻撃やAI生成コンテンツによる偽装IDの普及を防ぐ仕組み
- World ID:個人の独自性と人間性をオンラインで証明するオープンIDプロトコル
- World Coin Token(WLD):WorldIDに対し無料で配布されるデジタル通貨。イーサリアム・ブロックチェーンで流通
- World App:World IDに対応。WORLDの受け取りや、送金や取引が可能。その機能全てを利用するには虹彩認証が必須
- World Chain:イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン
仮想通貨WORLD(旧WLD)の主要データ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 通貨コード | WORLD(旧WLD) |
| 価格 | 0.4758ドル(約70円) |
| 時価総額・順位 | 約17.4億ドル(45位) |
| 過去最高値 | 2024年3月10日:11.82ドル |
| 市場流通量 | 約36.7億WORLD |
| 総供給量 | 100億WORLD |
World ID/ワールドコインの取得方法(Orb認証)
ワールドコインは、2つの認証方法でそれぞれWORLDを取得することが可能です。それぞれの認証方法で別々にWORLDが付与されるため、両方の認証を完了することでより多くのWORLDを受け取ることができます。
Orb認証(虹彩スキャン)
専用デバイス「Orb」による虹彩スキャン。日本全国約230箇所(2026年3月時点の公式発信)のリラクゼーションサロン(Re.Ra.Ku等)を中心に設置。最新の設置箇所はWorld App内「Orbを探す」で確認可能。
本人確認認証
パスポートまたはマイナンバーカードによる本人確認。Orb認証と本人確認認証の違い、およびマイナンバーカードを用いた手順は次のセクションで解説します。
Orb認証による取得手順
出典:World App
- Orb設置箇所を見つける:公式サイト(world.org)からWorld Appをダウンロードし、「Orbを探す」から位置情報で最寄りの設置場所を確認。予約の要否や対応時間を事前に確認してから来店してください。
- アイリススキャン:専用デバイス(Orb)を介して虹彩スキャンを受け、固有のWorld IDを取得します。
- デジタルIDとトークンの受け取り:アプリでグラント(給付金)としてWORLDを受け取ります。
出典:World App
World App(マイナンバー認証)での受け取り
Orb(虹彩認証デバイス)での認証に加え、スマートフォンアプリ「World App」上でマイナンバーカードによる本人確認を行うことでもWorld IDを発行し、WORLDを受け取ることができます。 必要なのはマイナンバーカードとICチップ読み取りに対応したスマートフォンで、Orbでの対面認証を待たずに手続きできる点が特徴です。
本人確認書類の選び方から読み取りエラー時の対処法まで、マイナンバー認証の詳しい手順は以下で解説しています。
ワールドコインの売却手順(WORLD→日本円)
ワールドコインを売却するには、まずWorldアプリからメタマスクに送金し、ETHに変換。その後、国内取引所へ送金することで日本円に換えることが可能です。
① World AppからMetaMaskへの送金
出典:World App
画像の手順に従い、World AppからMetaMaskへWORLDを送金します。自身のMetaMaskアドレスを入力し、送金を完了してください。(安全のため、少額のテスト送金を推奨します)
② UniswapでETHへ変換
Uniswapでワールドチェーンを選択し、WORLDをETHへ変換します。詳しい手順はWORLDの買い方セクションのUniswap手順をご参照ください。
③ 国内取引所での換金
ETHを国内取引所対応のチェーンに移動し、国内取引所に出金することで日本円への換金が完了です。
ワールドコインの買い方(DEX・Uniswap)
WORLDは、2026年9月時点でも国内登録業者での取り扱いは確認できず、分散型取引所(DEX)での売買が中心です。
- CoinMarketCapで取引量の大きいDEXを探す
- ウォレット(MetaMask)を準備・国内取引所からETHを移す
- UniswapでWORLDをスワップする
① CoinMarketCapで取引量の大きいDEXを探す
WORLDを購入するために、最も取引量の大きいDEXを探すことから始めます。スリッページ(実際の取引価格が予想よりも変動する現象)を最小限に抑えることができます。
- CoinMarketCapの公式サイトにアクセスし、検索窓にWLDを入力します。
- 「市場」→「DEX」タブを選択。さまざまな分散型取引所が一覧表示されます。
- 各DEXの24時間の取引量を確認。Uniswapの「WLD/WETH」ペアで流動性が高いことを確認します。
出典:Coinmarketcap
② ウォレットを準備・国内取引所からETHを移す
メタマスク(MetaMask)は、イーサリアムを含む複数のブロックチェーンに対応している暗号資産用ウォレットです。
関連:メタマスク(MetaMask)の使い方完全ガイド|送金・スワップ・ガス代節約・トラブル対処【2026年版】
③ UniswapでのWORLD購入手順
出典:ユニスワップ
- ウォレット接続:ユニスワップ公式サイトで「Launch App」をクリック→「Connect Wallet」からMetaMaskを選択して接続します。
- トークン交換:「Sell」でETH、「Buy」でWLDを選択します(売却する場合は逆)。交換数量を入力して「スワップ」をクリックし、MetaMaskで取引を承認して完了です。
ユニスワップの詳しい使い方については、Uniswap(ユニスワップ)の使い方をご覧ください。
ワールドコイン(WORLD)の将来性
ここまで解説してきたワールドコインの仕組みや取得・売却方法を踏まえ、今後の展開を左右する材料を整理します。価格に影響しうる要因と、プロジェクトを主導するTools for Humanity・World Foundationの最新動向の2点から見ていきます。
今後の価格見通し・注目材料
ワールドコインの将来性を左右する材料は主に3点あります。
1点目はWorld IDの導入国・提携先の拡大です。2026年4月17日、World公式による発表で企業向けの本人確認基盤「World ID 4.0」が公開され、Zoom・DocuSign・Okta・Vercel・Tinderなど複数のサービスとの統合が進んでいます。企業・AIエージェント向けの実用性が広がるほど、需要増につながりやすい構造があります。
2点目はOrb・World App双方での認証者数の伸びです。World Foundationの公式発表(2026年7月24日)によると、World Networkの参加者は3,900万人超、Orbによる検証済みユーザーは1,800万人超に達しています。ただし従来の目標(2025年末までに5,000万人検証)と比べると成長ペースは鈍化しており、現在は自己サービス型Orbの拡大など実用性強化のフェーズに入っています。
3点目は各国の規制動向です。ケニア・香港・ブラジル・インドネシア・フィリピン・タイ・コロンビアなど複数国で、生体認証データの取り扱いを巡り一時停止・禁止・データ削除命令が出された実例があります。スペイン・ドイツ・韓国でも規制・罰金の対象となっており、プライバシーや同意手続きを巡る懸念は継続的なリスク要因です。
価格材料としては、採用拡大・実用性向上がプラス要因、規制強化や供給量の変化がマイナス要因になりやすい構造は変わりません。なお2026年7月24日にはWorld公式ブログの発表どおり、トークンの日次発行量が約43%削減されています。
Sam Altman氏・World関連プロジェクトの動向
World(旧Worldcoin)は、OpenAI CEOのサム・アルトマン氏が共同創業したTools for Humanity社(CEOはAlex Blania氏、アルトマン氏はChairman)が開発を主導し、非営利のWorld Foundationがプロトコルを管理する体制をとっています。
開発の出発点には「AIの普及に伴う『人間であることの証明』」という課題意識があり、AIエージェントの増加や生成AIによる真偽判定の難しさが、プロジェクト全体の注目度を高める材料になっています。World Foundationの公式発表によれば、2026年7月にはPantera Capital主導で52.5百万ドル規模のトークンセールを実施しており、企業向け統合やWorld ID拡大に充てるとしています。
ワールドコインのリスクと注意点
ワールドコインは、その革新的なデジタルIDシステムと暗号通貨で注目を集めていますが、実験的な取り組みであるがゆえに各国で議論の的となっています。
データプライバシーのリスク
虹彩データの取り扱い
ワールドコインはユーザーの虹彩データを収集してデジタルIDを生成しますが、このデータの取り扱い方法についてプライバシー保護の観点から懸念が存在します。ただし、スキャンされた虹彩データは暗号化・ハッシュ化され、生体データはデバイス内で処理されて外部には流出しません。またセキュアマルチパーティ計算(SMPC)やゼロ知識証明(ZKP)などの暗号技術でデータのプライバシーを保護しています。
中央集権化のリスクと対策
Orbデバイスへの依存
データを収集するための生体認証デバイス「Orb(オーブ)」に対して、中央集権化の問題が指摘されています。イーサリアムの創設者ヴィタリック・ブテリン氏も「Orbに秘密のバックドアがないかどうかを検証するのは難しい」と述べています。これに対し、ワールドコインはOrbデバイスの設計とソースコードをオープンソース化し、分散型検証ネットワークを導入することで対応しています。
倫理的リスク
新興市場でのデータ収集
ワールドコインの初期のユーザー獲得方法、特に規制の弱い新興市場でのデータ収集手法には倫理的な懸念が持ち上がりました。これに対しワールドコインはインフォームドコンセントを強化し、データ収集と利用の目的・リスクについて詳細に説明するプロセスを確立しています。
各国の規制リスクと対応
ワールドコインは、世界各国の規制当局からのデータ・プライバシーと保護に関する調査に直面する中で、2024年3月に「ワールドコインに関する基本事実」を公開。利用可能なすべての地域で合法的に運営しており、データ収集とデータ転送を管理するすべての法律および規制に完全に準拠していると強調しました。
ワールドコインが遵守していると強調する各国の法律や規制(出典:Worldcoin)
これらの課題にもかかわらず、ワールドコインはユーザー基盤を拡大し続けており、2024年5月にはコロンビアに拠点を設立。ケニアでは2023年に一時停止されたOrb活動について、規制当局との協議を経て再開した経緯があります。
よくある質問(FAQ)
最後にワールドコインに関するよくある質問と回答を掲載します。
-
Q
ワールドコイン(WORLD)とは何ですか?
▼ワールドコイン(World Network)は、OpenAI共同創業者のサム・アルトマン氏らが2019年に設立した暗号資産プロジェクトです。専用デバイス「Orb」による虹彩認証で一人ひとつの「World ID」を発行し、AI時代における「人間証明(Proof of Personhood)」の実現とユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)の推進を目指しています。World Networkの参加者は3,900万人超、うちOrbによる検証済みユーザーは1,800万人超に達しています(2026年7月時点)。 -
Q
ワールドコインのWORLDトークンはどうやってもらえますか?
▼WORLDトークンは2つの方法で取得できます。①Orb認証:専用デバイス「Orb」で虹彩スキャンを行いWorld IDを発行する方法。日本全国約230箇所(2026年3月時点の公式発信)のカフェやエステサロン等で認証可能です。②本人確認認証:パスポートまたはマイナンバーカードによる本人確認。両方を完了するとより多くのWORLDを受け取れます。2026年1月時点では合計約83WORLDの受け取りが可能で、認証完了時に約半数が付与され、残りは12ヶ月間にわたり毎月分割で配布されます(配布条件は随時見直し)。 -
Q
ワールドコイン(WORLD)を現金化するにはどうすればいいですか?
▼WORLDの売却手順は次の通りです。①WorldアプリからMetaMask(メタマスク)にWORLDを送金する。②Uniswapでワールドチェーンを選択し、WORLDをETH(イーサリアム)にスワップする。③ETHを国内取引所対応のチェーンに移動し、SBI VCトレードやGMOコインなどの国内取引所に送金・売却して日本円に換金する。ワールドチェーン上の取引にはガス代(ETH)が必要なため、事前にETHを用意しておく必要があります。 -
Q
ワールドコインのOrbは日本のどこにありますか?
▼日本全国約230箇所(2026年3月時点の公式発信)にOrbが設置されており、リラクゼーションサロン(Re.Ra.Ku等)を中心にカフェやエステサロンなどで虹彩認証を受けられます。World App内の「Orbを探す」機能から位置情報を使って最寄りの設置場所を確認できます。設置場所によって予約の要否や対応時間帯が異なるため、事前に確認してから来店することを推奨します。 -
Q
WORLDは国内取引所で購入できますか?
▼2026年9月時点でも、WORLDは国内取引所に上場していません。購入する場合は分散型取引所(DEX)のUniswap(ユニスワップ)を利用します。まずSBI VCトレードやGMOコインなどの国内取引所でイーサリアム(ETH)を購入し、MetaMaskに送金後、UniswapでWORLDにスワップします。スワップ前にスリッページ設定とガス代を必ず確認してください。 -
Q
ワールドコインの虹彩データは安全ですか?プライバシーのリスクは?
▼虹彩データは暗号化・ハッシュ化され、生体データはデバイス内で処理されて外部には流出しない設計です。ゼロ知識証明(ZKP)やSMPCなどの暗号技術でプライバシーを保護し、Orbのソースコードはオープンソースで公開されています。ただし各国の規制当局から調査を受けた事例もあり、引き続き動向を注視することが重要です。 -
Q
1ワールドコイン(WORLD)はいくらですか?
▼WORLDの価格は常に変動するため、最新価格はCoinMarketCapや国内取引所の価格ページで確認するのが確実です。本ページ内の「仮想通貨WORLDの主要データ」セクションでも主要指標を掲載しています。 -
Q
ワールドコインの無料配布はいつまでですか?
▼World IDを新規発行したユーザーへのWORLD配布は、Orb認証・マイナンバー認証のいずれの場合も配布条件・数量が随時見直されています。最新の配布条件はWorld公式サイトまたはWorld Appアプリ内の案内でご確認ください。 -
Q
ワールドコインの将来性は?
▼World IDの提携拡大・認証者数の増加が価格の追い風になりうる一方、生体認証データに関する規制強化はリスク要因となります。詳しくは本ページ「ワールドコイン(WORLD)の将来性」セクションをご参照ください。
ワールドコイン(WORLD)投資判断のポイント
以上がワールドコインの特徴と取得・売却・購入方法の解説でした。AI時代の「人間証明」という独自のコンセプトと、サム・アルトマン氏のブランド力を背景に、世界規模での普及が進んでいます。
- 人間証明(Proof of Personhood)の先駆者:Orbによる虹彩認証でWorld Network参加者3,900万人超、うちOrb検証済み1,800万人超(2026年7月時点)。AI時代のデジタルID基盤として独自のポジションを確立
- WORLDのもらい方:日本全国約230箇所(2026年3月時点)のOrbで虹彩認証。2026年1月時点で合計約83WORLD受け取り可能(配布条件は随時見直し)
- WORLDの売却・購入はDEX経由:国内取引所に未上場のため、MetaMask+Uniswapを使ったDEX取引が必要。ETHの準備が事前に必要
- プライバシーリスクへの対策:ゼロ知識証明(ZKP)・オープンソース化で対応。各国規制への準拠も強調
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