ビットコインは今後どうなる?
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は2025年10月6日に史上最高値12万6,272ドル(約1,900万円)を更新した後、調整局面に入りました。2026年4月現在は約7万1,000ドル(約1,000万円)前後で推移しています。最高値から約40%の下落ですが、米イランの停戦合意や継続的なETF資金流入を受け、下値を固めつつある局面です。
2024年から続く上昇を支える構造的な追い風は依然として健在です。米国の戦略的ビットコイン準備金(SBR)創設、州政府や企業のBTC備蓄拡大、機関投資家マネーの定着、そしてドル信用低下による代替資産需要の高まりが、ビットコインを「デジタルゴールド」の地位へ押し上げています。
ビットコイン上昇を支える5つの注目材料
2025年3月、トランプ大統領が押収BTCを国家準備金に充当する大統領令に署名。米政府が世界最大規模のBTC保有者となった。
ブラックロックのIBITを筆頭に、米現物ETFへの累計流入は数百億ドル規模。年金基金や機関投資家の恒常的な買い手として定着しつつある。
ムーディーズの米国債格下げ(2025年5月)やドル覇権への懸念から、無国籍資産BTCへの代替需要が高まっている。
ニューハンプシャー・テキサスなど複数州が関連法を成立。ストラテジー(旧MicroStrategy)は76万BTC超を保有し、企業備蓄の旗手として牽引。
2024年4月の第4回半減期(報酬3.125BTC)後の需給引き締まりが続く。次回2028年に向けたサプライ減少が中長期の上昇圧力となる。
2025〜2026年のビットコイン相場を振り返る
2025年のビットコインは、過去最高値更新と大幅調整という両面を見せた激動の年でした。1月に仮想通貨に肯定的な第二次トランプ米政権が誕生したものの、4月には米中貿易摩擦に伴う乱高下を経験。10月には過去最高値12万6,272ドルを更新しましたが、その後、過去最大規模のフラッシュクラッシュが発生し、年末にかけて低迷が続きました。
トランプ政権発足。親暗号資産政策への期待で10万7,000ドルに上昇。
戦略備蓄施策の進展が遅れ、失望売りで7万7,000ドルまで下落。トランプ大統領、押収BTCを国家備蓄に充てる大統領令に署名(3月6日)。
米中貿易摩擦の激化で乱高下。ETFへの大規模資金流入(4月16日以降で約51億ドル)が相場を支える。
ムーディーズが米国債をAAA→Aa1に格下げ。ドル安観測でBTCへの資金流入加速、11万ドル台に上昇。
12万3,000ドル台に到達。金との相関係数+0.55へ上昇し、「準安全資産」化が鮮明に。
史上最高値12万6,272ドル(約1,890万円)を記録。ETF大量流入・ドル不信・米政府機関一部閉鎖が重なりリスクオフマネーが流入。
トランプ関税ショックやFRBの利下げ期待の後退などから大幅下落。史上最大規模のフラッシュクラッシュが発生し、11月には8万1,000ドルまで下落。2025年全体では陰線で終了。
約7万1,000ドル前後で推移。中東情勢の地政学リスク急悪化で株式・仮想通貨相場が下落するも、米イランの2週間停戦合意でリスクオンが戻りつつあり、底値固めの局面。
ビットコイン相場を支える3つの中核要因
2025年5月16日、ムーディーズが米国債をAAA→Aa1に格下げし、三大格付け機関すべてで最上位格を失う事態となりました。10年債利回りが4.5%近辺に上昇し、ドル安観測が一気に拡大。S&Pが2011年に「AA+」へ格下げ、フィッチが2023年8月に「AA+」へ格下げしており、ムーディーズの格下げで三大格付け機関すべてが最上位格を失う歴史的局面となりました。無国籍資産であるビットコインや金への資金シフトが加速しています。
2025年7〜8月にかけてBTC–Gold相関 +0.55、BTC–S&P500相関 0.44まで乖離が拡大し、「株と連動するリスク資産」から「金に近い逃避先」への転換が市場で意識されるようになりました。ブラックロックは2025年2月公表のモデルポートフォリオで、IBIT(iシェアーズ・ビットコイン・トラストETF)を1〜2%組み入れる方針を示し、「ごく少量でも分散効果が大きい」とその意義を強調しました。
2025年3月6日、トランプ大統領が押収済みBTCを国家戦略準備金に充当する大統領令に署名。米政府は約20万BTCを保有し、世界最大規模のBTC保有主体の一角を占めています。
州政府サイド
- ニューハンプシャー州:公的資金最大5%でデジタル資産を取得可能とするHB302が成立(2025/5/7)。
- アリゾナ州:「州ビットコイン準備金口座」を創設するHB2749が成立(2025/5/13)。
- テキサス州:州戦略的ビットコイン準備金設立のSB21が可決・成立(2025/5月末)。
- オクラホマ州:州年金基金でのBTC投資を許可するHB1203が下院通過(2025/3/25)。
企業サイド(2026年4月時点)
- ストラテジー(旧マイクロストラテジー):76万BTC超を保有。年初来で約9万BTC追加取得。
- メタプラネット:国内企業として備蓄を拡大、2026年末21,000 BTC目標。
- ムバダラ投資公社(アブダビ):BTC ETF保有額が750億円を突破。
ビットコイン価格予測:機関・アナリスト(2026年4月更新)
| 予測機関・アナリスト | 予測価格 | 予測時期 | 主な根拠 |
|---|---|---|---|
| アーサー・ヘイズ » 関連記事 |
$1,000,000 | 2028年 | 米国の量的緩和再開→ドル流動性増加→リスク資産全体に追い風 |
| ARK Investment 「Big Ideas 2025」 » 関連記事 |
$300,000〜 $1,500,000 | 2030年 | 弱気30万・基本71万・強気150万の3シナリオ。機関投資・デジタル金・国家備蓄・オンチェーン金融の5軸で試算 |
| スタンダードチャータード銀行 » 関連記事 |
$500,000 | 2028年末 | ETF需要・半減期効果・機関投資家参入の複合効果 |
| Pantera Capital ダン・モアヘッド氏 » 関連記事 |
$740,000 | 2028年4月 | 年複利成長率88%継続。世界金融資産500兆ドルの一部流入でも非現実的でないと主張 |
📌 ARKの2030年 3つのシナリオ詳細
- 弱気($300,000):世界金融資産の浸透率1%想定。機関採用は限定的。
- 基本($710,000):浸透率2.5%。「デジタル金」需要が主要ドライバー。
- 強気($1,500,000):浸透率6.5%。金のシェア(3.6%)を上回る採用が実現するシナリオ。トランプ政権の親暗号資産政策と州・企業の備蓄拡大が鍵。
Pantera Capitalのダン・モアヘッド氏は「現在(7万ドル台)でもまだ割安だ」と強調します。①インフレとドル価値の低下、②親暗号資産政策、③機関投資家マネーの本格流入の3点を追い風に、長期強気トレンドは継続するとの見解を示しています。
業界有識者7名の2026年末価格予想
2025年末の調整局面を経て、2026年のビットコインはどこへ向かうのか。業界を代表するアナリスト・トレーダー7名の価格予想と根拠をまとめた。
| 回答者 | 予想価格 (2026年末) |
理由・コメント |
|---|---|---|
仮想NISHI X-Bank 専務取締役 暗号資産アナリスト |
$150,000 | 法整備が進み機関投資家の参入障壁が下がるうえ、FRBの金融緩和政策、ステーブルコイン拡大が市場の基礎流動性を押し上げる。実需と投資が同時に回り、相乗効果を生みやすくなる。 |
Joe Takayama 投資系YouTuber 外資系金融機関出身 |
$120,000 | 市場からの資金流出により回復には時間がかかる。証券のトークン化によるオンチェーン上の資金量増加の可能性はある。株式市場の底堅さが続く恩恵を受けて、ビットコインにも徐々に資金が戻ると予想。 |
長谷川友哉 ビットバンク 暗号資産アナリスト |
$120,000〜 $150,000 |
FRBのバランスシート拡大と米TGA(政府預金口座)の取り崩しによる流動性供給が追い風。史上最高値を更新すれば「半減期サイクル崩壊」で上昇が加速し、20万ドルも射程圏内。ただし年後半は米中間選挙とFRBの政策転換がリスク。 |
東晃慈 Diamond Hands 代表 Blockstream Japan リード |
$100,000(約1,500万円) | 機関投資家の影響力拡大により、以前ほどのボラティリティや爆発力は見られなくなっている。前半は軟調が続き後半に小幅上昇、年間を通じ横ばいに近いイメージ。DAT(暗号資産トレジャリー企業)の破綻リスクやマクロ悪化が重なれば、1,000万円(約64,000ドル)を割るシナリオも。 |
ひろぴー トレーダー 暗号資産アナリスト |
$50,000〜 $110,000 |
2025年Q4の影響が色濃く、2026年Q1も軟調で下値が拡大。その後200日移動平均線付近まで回復しつつも反落し、9〜10月ごろボトムアウト後に年末にかけて回復する展開を予想。世界経済は再インフレに突入し、各国が利下げを実行しにくい状況が続くと見る。 |
松嶋真倫 マネックス証券 暗号資産アナリスト |
$180,000 | 金融緩和継続・金融機関の本格参入・機関・企業需要の持続が流動性と需給を支え、年内最高値更新を予想。国家需要が顕在化すれば20万ドルも視野。一方、米中間選挙の不透明感・インフレ再燃・AI半導体バブル崩壊・DATの統廃合が重なれば想定以上の下落も。 |
ヨーロピアン トレーダー |
$98,000 | 半減期サイクルによる調整が意識されるものの、景気減速に合わせた金融緩和がサポート。長期個人ホルダーの売りをETF等の資金が吸収する構図は継続し、YTDで小幅プラスに落ち着く。節目10万ドルが強く意識され、センターピンは9万8,000ドル。 |
※五十音順、敬称略。予想は2025年12月下旬時点での個人的見解であり、投資助言ではありません。
予想の分析:コンセンサスは「約40%上昇」
7名の平均予想は約127,000ドルで、調査時点(2025年12月末)の約89,000ドルから約43%の上昇を見込む計算となった。最も強気な松嶋氏は18万ドル、最も慎重なひろぴー氏は5万〜11万ドルと予想には開きがある。
FRBの金融緩和継続と機関投資家の本格参入が鍵。松嶋氏は金融機関・機関・企業需要の持続が需給を支えると指摘し、国家需要が顕在化すれば20万ドルも視野。長谷川氏はFRBバランスシートの拡大とTGA取り崩しによる流動性供給に注目し、最高値更新すれば「半減期サイクル崩壊」で上昇が加速し20万ドルも射程圏内と予想した。
ひろぴー氏は世界経済の再インフレ突入で各国が利下げを実行しにくい状況が続くと指摘。2026年前半は軟調で9〜10月にボトムアウト後、年末にかけて回復するシナリオを提示。東氏は機関投資家の影響力拡大で爆発力がなくなったと分析し、DATの破綻リスクとマクロ悪化が重なれば約64,000ドルを割るシナリオも排除できないと警鐘を鳴らした。
複数の回答者が共通して挙げたリスクは2026年後半に集中している。松嶋氏と長谷川氏は米中間選挙の不透明感を共通のリスク要因として挙げており、FRBの政策転換やAI半導体ブームの反動、DATの統廃合も視野に入れる。
海外機関の見通し
国内アナリストの予想と同様に、海外の主要機関・著名人も2026年の市場見通しで強気派と慎重派に分かれている。共通して注視されているのは、①米国の利下げペースと金融政策の動向、②機関投資家の参入スピード、③各国の規制環境の整備状況、④地政学的リスクの4点だ。
- ファンドストラット・ショーン・ファレル氏:2026年前半に仮想通貨市場が大幅下落すると予想。ビットコインの目標価格を6〜6.5万ドルに設定。
- フィデリティ・ジュリアン・ティマー氏:ビットコインの4年サイクルにおける強気局面が終わる可能性を指摘。2026年は調整の年になり得るとし、サポートラインは6.5〜7.5万ドルと予測。
- ファンドストラット・トム・リー氏:ビットコインが数カ月以内に25万ドルに達するとの強気予想。RWA(現実資産)のトークン化がイーサリアムを中心に市場全体を押し上げるとの見方も示した。
- グレースケール:最新レポートで4年周期理論が現在の市場には当てはまらないと主張。ETPやDATからの資金流入増加による構造変化を根拠に、2026年新高値更新の可能性を分析。
- ビットワイズ・マット・ホーガンCIO:機関投資家の参入により従来のサイクルパターンが崩れると予想。構造的な需給変化を強気見通しの根拠とする。
特に日本においては、金商法への移行や税制改正の進展が国内投資家の動向を左右する要因として注視されている。申告分離課税の導入が実現すれば、国内からの新規資金流入も期待できる。2026年のビットコイン市場でも従来のサイクル論が通用するのか、それとも新たな市場構造へと移行するのか、引き続き注目を集めることになりそうだ。
よくある質問(FAQ)
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まとめ
2026年4月時点のビットコイン(BTC)相場まとめ:
- 現在価格は約7万1,000ドル(約1,000万円)。2025年10月の史上最高値12万6,000ドルから調整局面。
- 米国の戦略的BTC準備金・ETFへの機関資金・ドル安・企業備蓄という4つの構造的追い風は継続。
- 業界有識者7名の平均予想は2026年末約127,000ドル(約43%上昇)。強気派と慎重派で大きく見解が分かれる。
- 主要機関は2028〜2030年に向けて$50万〜$150万という強気見通しを維持。
- 次回半減期(2028年予定)に向けた需給引き締まりが中長期の上昇圧力となりうる。
日本の投資家にとって注目すべきは税制改正の議論です。現物取引の最高55%から、ETF並みの20%申告分離課税への移行が検討されており、実現すれば国内市場は大きく変わる可能性があります。
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