Shiba Inu(SHIB)の概要
Shiba Inuトークン(SHIB)は、20年7月にRyoshiと名乗る匿名の人物により創設。いわゆる「ミーム銘柄」とされるコインのひとつで、イーサリアムブロックチェーン(ERC-20)上に構築されている。
当初、それ自体がミームであったドージコイン(DOGE)へのミームとして始まった冗談半分のプロジェクトであったが、現在ではバイナンスやコインベースなど海外大手取引所への上場を果たしている。
21年1月1日時点の価格は、わずか0.0000000076ドルだったが、21年12月28日時点では0.000037ドルまで(約50万倍)上昇し、21年で最も高騰した銘柄のナンバー1となった。
拡大するSHIBエコシステム
SHIBコミュニティではまた、独自のNFT(非代替性トークン)や、「ShibaSwap」というDEX(分散型取引所)もローンチしている。
またSHIBトークンとは別に、DEXでのステーキングに対してのインセンティブトークン「LEASH」や、保有数に応じて投票権が増すガバナンストークンの「BONE」といったSHIB関連の追加トークンも発行されており、SHIBエコシステムは急拡大しつつある。
その他
SHIBトークン供給のシステムでは「バーン(焼却)」を採用しており、トークン分配で総発行量の50%をイーサリアム基盤の大手分散型取引所UniSwapにロックアップし、残りの50%はイーサリアム創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏のアドレスに勝手に送信していた。
それによってブテリン氏が総供給量の半分を所有していたが、ブテリン氏は送られてきたSHIBを大量売却。売却益をインドの慈善団体などいくつかの非営利組織に寄付したことで、想定していなかった市場のパニック売りに繋がった。
SHIBトークン公式ホームページに掲載されている「WoofPaper」(ホワイトペーパーのパロディ)によると、ブテリン氏は21年5月12日、インドの新型コロナウイルス救済基金に10億ドル(約1150億円)分のSHIBトークンを寄付したとされている。