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ビットコイン上昇の背景を10x Researchが解説、シバイヌ(SHIB)は前週比30%超に

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マクロ経済と金融市場

前週末27日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比137.8ドル(0.33%)高の42,313ドル、ナスダック指数は70.7ポイント(0.39%)安の18,119で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前週末比1,848円(4.66%)安の37,981円と急落した。

自民党の総裁選で石破茂氏が勝利したことを受け、これまでの発言や政策方針において、積極的な財政出動や大規模な金融緩和を支持する立場を取り利上げに否定的な高市早苗氏への期待が剥離した。

前週末の大引け時点では、決選投票で逆転される前の高市氏優勢が伝えられ株が買われていたが、石破氏の勝利が伝わると日経先物が急落した経緯がある。

石破氏に対しては、これまでの発言内容から金融所得課税の強化や緊縮財政を志向するとの懸念があり、株売りが広がったものと見られる。

一方、29日に臨時出演した報道番組では、「現在の金融緩和路線は維持する必要がある」としたほか、早期の追加利上げに慎重な見方を示した。

今年8月の暴落局面では、日銀の植田総裁が、金融政策決定会合後の記者会見で追加利上げをしたことに起因するとの見方もあり、解散総選挙に向け、マーケットとの対話を重視するかどうかも意識されることになりそうだ。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比1.8%安の1BTC=64,381ドルに。

BTC/USD日足

利益確定売りが優勢となった。

リサーチ企業IntoTheBlockによると、ビットコインと米国株指数S&P500の相関関係は2年以上ぶりの高水準に達した。FRB(米連邦準備制度)の利下げの影響もあり、マクロ経済と暗号資産(仮想通貨)相場の連動が強まりつつある。

Coinbase Institutionalは新たな調査レポートで、最近のマクロ経済環境の変化により、ビットコインおよび仮想通貨市場は第4四半期に急騰する準備ができていると述べている。

今年7月以来初めて、ビットコイン現物ETFへの週間流入額が10億ドルの大台を超えたことも追い風だろう。

10xリサーチの責任者であるマルクス・ティーレン氏によれば、7月31日のFOMC会合後にアルトコイン取引高およびステーブルコイン発行量が大幅に増加し、中国のOTCブローカーは、直近の6四半期で1200億ドル以上の流入を記録した。

現在採掘されているビットコインの55%が中国のマイニングプールから来ていること、全盛期にはビットコイン取引の90%を中国が独占していたことを考慮すると、米国当局が利下げを開始したタイミングで発表された中国による2,780億ドル規模の景気刺激策は、暗号資産市場への多額の資本流出を引き起こす可能性がある。

100億ドル相当のステーブルコインが市場に参入し、ビットコインETFのフローを大幅に上回る勢いで流動性を高めたという。

リスク資産と逆相関傾向にある債券利回りが急低下し、米国10年国債利回りが1週間で4.16%から3.7%に低下したことを受け、DeFi(分散型金融)活動が再び活発化し、「DeFiルネッサンス」と呼ばれるようになったと指摘した。

さらに、大幅利下げを決定付けた先週のFOMC会合後には、市場の優位性を示すビットコイン・ドミナンスが後退し、イーサリアムの取引手数料(Gas代)が上昇したことを特筆すべき点として挙げた。

出典:レポート

足元では、65,000ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)を突破したことで、過去最高値を目指すのではないかと予想した。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

ネガティブ要因

無論強気一辺倒ではなく、慎重な見方もある。

adam氏は、ビットコイン先物市場におけるOI(未決済建玉)の急増を挙げた。

「Funding Rate(資金調達率)はほぼフラットであるが、現物の板は66,000ドル付近で売り注文に傾き始めている。明確な反発で下髭を付けずに64,000ドルを下回ればショートすることになるだろう」との見立てを示した。

Alex Becker氏は、20年3月のコロナ・ショックでの暴落を経て過去最高値を大幅に更新した2020年〜2021年の強気相場水準と現在を比較すると、投資家の感情(市場心理)は遠く及ばないと指摘。

その理由として、Googleの検索ボリュームの衰退を挙げた。

また、オンチェーン・メトリスクスのDAA(Daily Active Addresses)ダイバージェンスでは、ネットワーク活動が低下し、価格が一時的に調整局面に入っている可能性を示唆する。

緑のバーとビットコイン価格がともに上昇している場合は、アクティブアドレス数も増加していることを示しおり、価格上昇は健全であり、ネットワークの活動が活発であると解釈される。

その一方、赤いバーはアクティブアドレス数の減少を示す。

アルトコイン相場

ミームコインのシバイヌ(SHIB)が前週比32.1%高となり、上位20銘柄で最も高いリターンを記録した。年初来騰落率は80.6%高に達している。

ドージコイン(DOGE)とカルダノ(ADA)が、それぞれ12.4%高、14.5%高と続いた。

ShibariumのDeFi(分散型金融)プロジェクトK9 Financeが提供する流動性ステーキング・プラットフォーム「Bone Crusher」を19日にローンチしていた。

Shibariumエコシステム内で動作するBone Crusherは、BONEトークンをステーキングする際に流動性を維持したまま報酬を得ることができるものであり、運用開始1週間でShiba Inuの「Total Value Locked(TVL)」が過去最高額の364万ドルに達したという。

10xリサーチのレポートによれば、シバイヌ(SHIB)は韓国市場における取引量でトップの座を奪還し、投機熱の高まりを示している。

関連:仮想通貨シバイヌ(SHIB)の買い方とおすすめ取引所|価格動向を解説

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