
2025年3月、ステーブルコイン「USDC」がSBI VCトレードで購入可能になりました。
USDC(USD Coin)は、米Circle(サークル)社が発行する米ドル連動型ステーブルコインで、安定性と信頼性から、海外送金・資産運用・Web3決済の中核通貨として世界中で利用が広がっています。
この記事では、USDCの基本情報から、日本国内での購入方法(SBI VCトレードの使い方)、そして海外送金やDeFiでの利回り運用など多様な使い道まで、初心者にもわかりやすく解説します。
「今、なぜUSDCなのか?」を理解することで、デジタル資産をより賢く活用できるようになるはずです。
目次
〈SBI VCトレードなら、USDC販売所スプレッドは当社計測時点で約0.5円(約0.352%)と低水準。販売所売買手数料、入出金・暗号資産の出庫手数料も無料。
口座開設と本人確認(KYC)を済ませておけば、新機能やキャンペーン開始時にすぐ参加できます。〉
USDCの概要
USDC(USD Coin)は米ドルの価格に連動するステーブルコインであり、高い流動性を持つ現金および現金同等資産によって裏付けられたデジタル資産。その裏付け資産は信頼性の高い金融機関に保管され、第三者機関による月次の証明報告が実施されることで、高い透明性が確保されています。
指標 | 詳細 |
---|---|
時価総額ランキング | #7(約670億ドル〈約9.8兆円〉) |
日別取引高 | 220億ドル(約3.2兆円) |
リザーブ(裏付け資産) | 647億ドル相当(現金+米国債) |
発行チェーン | 24(イーサリアム、ソラナ、ソラナ、アバランチ、Baseなど) |
主要ウォレット | MetaMask、Coinbase Wallet、Ledger、Trust Wallet |
主要取引市場 | Coinbase、Kraken、Uniswap(DEX)など |
発行会社 | サークル社(Circle/米上場:CRCL) |
監査 | Deloitte & Touche LLP による定期レポート |
USDCは、イーサリアムやソラナなど24以上のブロックチェーンで発行されており、主要取引所やウォレットでも幅広く対応。さらに、リザーブの100%が現金や米国債で裏付けられ、四大会計事務所の1つであるDeloitteが監査を担当しています。
安定性と信頼性を兼ね備えたUSDCは、送金・決済・資産運用の中核通貨として急速に存在感を高めています。

2025年8月時点 出典:Circle
リザーブの内訳は月毎のレポートで詳細に開示され、透明性と安定性を証明しています。
日本では SBI VCトレードがUSDC取扱い
SBI VCトレードは2025年3月26日、「ユーエスディーシー(USDC)」の一般向け取扱いを開始しました。顧客は「販売所」でのUSDC売買や入出庫が可能。
USDCの取扱いで対応するチェーンはイーサリアムのみ。同社は米ドル定期預金を上回る高い運用収益が見込めるUSDCのレンディング(USDCを貸し出して利息を得られるサービス)についても、早期の提供開始を目指しています。
USDCの買い方(国内はSBI VCトレードで購入)
ポイント:2025年8月現在、国内でUSDCを一般向けに取り扱うのはSBI VCトレードのみです。シンプルな操作画面の「販売所」でかんたんに購入可能、売買手数料は無料、スプレッド(売買価格差)も低水準です(当社計測:約0.5円≒0.352%)。
SBI VCトレードでは、以下の4ステップでUSDCを購入できます。
- 口座開設・本人確認(KYC)を完了(スマホで最短当日)。
- 日本円を入金。
- 販売所でUSDCを選択し、購入数量を入力。
- 内容を確認して「購入」をタップ/クリック。

- エイダ(ADA)
- アルゴランド(ALGO)
- エイプコイン(APE)
- アプトス(APT)
- コスモス(ATOM)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティー(AXS)
- バット(BAT)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ビットコイン(BTC)
- チリーズ(CHZ)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- イーサリアム(ETH)
- フレア(FLR)
- ヘデラハッシュ(HBAR)
- リンク(LINK)
- ライトコイン(LTC)
- ポリゴン(MATIC)
- メイカー(MKR)
- ニアー(NEAR)
- ニッポンアイドルトークン(NIDT)
- オアシス(OAS)
- オミセゴー(OMG)
- サンド(SAND)
- シバコイン(SHIB)
- ソラナ(SOL)
- トロン(TRX)
- ユーエスディーシー(USDC)
- エックスディーシー(XDC)
- ステラ(XLM)
- エックスアールピー(XRP)
- テゾス(XTZ)
- ジパング(ZPG)
こんな人におすすめ
運営企業への信頼を重視し、投資を始めて徐々にその範囲を広げたい方、ストレスフリーでUSDCを購入し、レンディング(予定)や積立などの便利なサービスを活用したい方に理想的です。申込は最短5分で完了し、「最短当日」には口座開設が完了します。
口座開設までの手順
口座開設の準備
口座開設をスムーズに進めるために、以下の書類と環境をご用意ください。
- 以下いずれかの本人確認書類
1. 電子証明書付きマイナンバーカード
2. 運転免許証 - NFC対応のスマートフォン
- SMSが受信可能な電話番号
- メールアドレス
- インターネット接続環境
重要:マイナンバーカードを使用する場合は、有効期限や署名用電子証明書パスワード(英数字6〜16桁)を事前に確認してください。
口座開設の流れ(最短5分)
SBI VCトレードの口座開設は、スマートフォンで完結できます。まずは公式サイトからメールアドレスを登録し、アカウントを作成するところから始まります。その後、本人確認(KYC)を行えば、最短で当日中に取引を開始することが可能です。
ステップ1:アカウント登録
最初にメールアドレスとパスワードを登録し、アカウントを作成します。
※この作業はWeb上で完了させてください。
登録完了後、SBI VCトレードから届くメールの案内に従い、パスワード設定とログインを行います。続けて、本人確認用アプリ(推奨)をダウンロードすることで、口座開設手続きを進められます。
ステップ2:本人確認(推奨:マイナンバーカード)
本人確認はWeb上でも行えますが、「マイナンバーで口座開設」アプリを利用すれば、入力の手間を省略でき、よりスムーズに完了します。マイナンバーカードの「公的個人認証サービス」によって、氏名や住所などの情報を自動で読み取ることができます。
- 「マイナンバーで口座開設」アプリをインストール・ログイン
- 電話番号を入力してSMS認証
- マイナンバーカードをスマートフォンでタッチして読み取り
- 基本情報と出金口座を入力
- 審査完了後に取引開始
審査時間の目安:通常、マイナンバーカードを用いた認証を利用すれば、最短5分でが完了します。スマートフォンにタッチするだけで本人確認が完了し、撮影も不要なため、比較的迅速な手続きが可能です。※混雑状況により審査に時間を要する場合があります。
よくある質問と注意点
本人確認(KYC)が完了していない状態では、暗号資産の売買はできません。取引機会を逃さないためにも、早めに本人確認を済ませておきましょう。以下に、各ステップでよくある質問と対処法をまとめています。
-
マイナンバーカードの読み取りができない:
NFC対応スマホでICチップを読み取ります。読み取り位置や角度を調整し、うまくいかない場合はスマホを少し動かしてみてください。
※電子証明書の有効性は「マイナポータル」で事前確認できます。 署名用電子証明書パスワードを忘れた:
6〜16桁の英数字が必要です。
※パスワードを失念した場合は、住民票のある自治体窓口や一部コンビニ端末で初期化できます。 SMSコードが届かない:
電話番号の入力ミスや受信拒否設定が原因の可能性があります。
※通信環境を変更したり、端末のメッセージフィルター設定を確認してください。 出金口座の登録エラー:
登録する銀行口座は、申込者本人名義と完全に一致している必要があります。旧姓や家族名義では登録できません。
入金方法
口座開設を終えたら、SBI VCの取引口座に日本円を入金します。「入出金」と記載がある部分をクリック・タップし、「日本円を入金」を選択しましょう。
入金したい金額と銀行を選択し、「金融機関サイトへ」を選択し、自分の選んだ金融機関のサイトからSBI VCトレードへ入金の操作を行い、既定の振込タイミングまで待てば入金が完了します。
販売所でUSDCを購入
SBI VCトレードでは、「販売所」でUSDCを購入することができます。

販売所の利用画面 出典:SBI VCトレード
「販売所」は、SBI VCトレードが決めた価格で売買が行えます。「販売所」はシンプルで簡単な操作が可能で、初心者でも安心して取引することができるでしょう。使い方は以下の手順です。
- USDCを選択
- 購入する数量を入力
- 購入をクリック・タップ
これでUSDCが購入できます。
USDC販売所のスプレッドは低水準

2025年4月末時点 出典:SBI VCトレード
「販売所」では一般的に、購入価格と売却価格の間に「スプレッド」と呼ばれる価格差が設けられています。USDCの場合、計測時点ではおよそ0.5円のスプレッドがあり、取引価格(例:142円)に対して約0.352%に相当します。なお、このスプレッドは市場の流動性や価格変動に応じて変化する可能性があります。
※販売所の売買手数料は無料です。
〈口座開設とKYC(本人確認)まで済ませておくのがおすすめです。新機能開始やキャンペーン実施時に、すぐに参加できる態勢を整えておきましょう。〉
4. USDCの使い道と今後の展望
ステーブルコインの一種であるUSDCoin(USDC)は、近年、市場規模を大きく回復させています。 2023年末には一時約240億ドルまで供給量が減少しましたが、その後1年間で徐々に回復し、2025年2月時点では約560億ドルに到達しました。現在、USDCはテザー(USDT)に次ぐステーブルコイン市場第2位の規模を誇っています。
出典:VISA 2025年8月時点
海外送金、DeFiでの利回り運用、決済手段などの用途紹介
USDCは、価格の安定性と即時性に優れたデジタルドルとして、さまざまな用途で活用されています。
- 海外送金:従来の銀行送金と比べ、低コスト・短時間での国際送金が可能。USDC対応のウォレットを使えば個人間送金も容易です。
- DeFi運用:AaveやCompoundといったDeFiプロトコルで預け入れれば、年率2〜6%前後の利回りが見込めます。UniswapやCurveでの流動性提供も人気の手段です。
- 中央集権型取引所(CEX):Coinbaseでは「USDCリワード」により、USDCを保有するだけで報酬が得られるサービスを提供しています。
- オンライン決済:Solana Payなどを通じて、USDCでの決済を導入する小売店も増加。高速かつ手数料の少ない支払い手段として注目されています。
関連:USDCの運用方法とは?DeFi・CEXで利回りを得るステーブルコイン活用術を解説
法人・個人ともに使い道が拡大中
USDCは個人ユーザーだけでなく、法人の資金管理・支払い用途としても活用が進んでいます。
特に、Web3関連企業やクロスボーダーEC事業者にとっては、従来の通貨よりもコスト効率が高く、トランザクションの透明性も確保できる点が評価されています。Circleが提供するCCTP(クロスチェーントランスファープロトコル)を活用することで、複数のブロックチェーン間での資金移動もシームレスに実現できます。
こうした機能性の高さから、今後は機関投資家による資金プール運用など、法人領域での導入事例も増加していくと見られます。
日本国内での今後の普及の見込み
2025年3月、SBIホールディングスは、USDCの発行元である米Circle社と、日本市場におけるUSDCの普及を目的とした合弁会社の設立に向けた契約を締結しました。
SBIホールディングスの北尾吉孝代表は、「日本におけるUSDCの普及推進は、金融アクセスの向上とデジタル資産の未来に向けた当社のビジョンと一致する」と述べており、今後の国内展開に強い意欲を示しています。
日本ではすでにBinance JapanやCoincheck、そしてデジタル証券発行基盤Progmatも、USDCに関する取り扱いを開始または計画しており、決済用途など、実用的なユースケースの拡大が期待されています。
今後、合弁会社を中心に、日本におけるステーブルコインの利用環境整備が本格化し、USDCは「日常的に使えるデジタルドル」としての役割を担っていく可能性が高いでしょう。
〈SBI VCトレードなら、USDC販売所スプレッドは当社計測時点で約0.5円(約0.352%)と低水準。販売所売買手数料、入出金・暗号資産の出庫手数料も無料。
口座開設と本人確認(KYC)を済ませておけば、新機能やキャンペーン開始時にすぐ参加できます。〉
よくある質問(FAQ)
Q1. USDC(USD Coin)とは何ですか?
USDCは、米ドルの価値に1:1で連動するステーブルコインです。Circle(米上場:CRCL)が発行し、現金や米国債で100%裏付けられています。第三者監査の月次レポートが公開され、高い透明性と信頼性を備えています。
Q2. 日本国内でUSDCを購入する方法は?
2025年3月からSBI VCトレードでUSDCが購入可能です。口座開設と本人確認(KYC)を完了後、「販売所」で日本円から直接購入できます。現時点ではイーサリアム(ETH)チェーンに対応しています。
Q3. SBI VCトレードでのUSDCスプレッドはどのくらい?
当社計測時点(2025年4月末)で約0.5円(約0.352%)です。販売所の売買手数料、入出金・暗号資産出庫手数料は無料です。スプレッドは市場状況で変動します。
Q4. USDCは海外送金に使えますか?
はい。USDCはブロックチェーン経由で、従来の銀行送金より低コスト・短時間の国際送金が可能です。対応ウォレットを使えば個人間送金も容易です。
Q5. USDCで利回り運用は可能ですか?
可能です。DeFi(Aave、Compoundなど)や一部の中央集権型取引所(CEX)で運用できます。SBI VCトレードでもUSDCレンディングの提供が予定されています。利回りとリスクはサービスごとに異なるため最新情報を確認してください。
Q6. USDCはどのウォレットで保管できますか?
MetaMask、Coinbase Wallet、Ledger、Trust Walletなど主要ウォレットに対応しています。利用チェーン(例:ETH)に合わせた設定が必要です。
Q7. USDCとUSDT(テザー)の違いは?
どちらも米ドル連動型ですが、発行体・裏付け資産・公開情報に違いがあります。USDCはCircleが発行し、裏付けは現金および米国債で100%構成、月次レポートで透明性が担保されています。
Q8. 日本でUSDCの売却益や運用益には税金がかかりますか?
結論:個人は原則、デジタルマネー類似型でも暗号資産型でも雑所得で申告します。
ただし、課税の発生タイミングと計算方法が異なるため、取引ごとに「区分・数量・円レート・取得原価」を必ず記録してください。
日本での区分と具体例
分類 | 代表的な例 |
---|---|
デジタルマネー類似型(電子決済手段) | USDC(USDコイン)/USDT(テザー)/BUSD(バイナンスUSD) |
暗号資産型 | DAI(ダイ)/sUSD(SUSD) |
区分ごとの基本
- 暗号資産型:売却・交換・支払い時に 時価(円) − 取得原価(円)で損益を計算し、雑所得として計上。
- デジタルマネー類似型(電子決済手段):
原則券面額ベース。取得時は通常損益なし(割安取得は差額益の可能性)。売却・償還・支払いは
受取額(円) − 帳簿額(円)で算定。
外貨建(USD連動)の場合は期間中の為替差損益が生じ得ます。 - 運用益(レンディング報酬・利息・ボーナス等): 受領時点の日本円換算額を収入として雑所得に計上。
実務ポイント
- 売却/償還の損益計算には取得原価(購入時の円換算)と数量の記録が必須。
- 米ドル連動でも完全固定ではありません。コイン価格と為替(円)レートの両方を確認して日本円で計算。
- (個人)原則として雑所得内の取扱い。ほかの所得との損益通算・損失繰越は不可。
※最終区分は発行体の仕組み・国内での提供スキーム・取扱業者の登録区分で決まります。最新の公的ガイダンスおよび税理士等にご確認ください。
Q9. USDCの運用益(利息・報酬)の税区分は?
日本では、レンディング報酬やDeFiでの利回り、CEXの利息相当リワードなどは、原則として雑所得に区分されます(総合課税)。受取時点の日本円換算額を収入金額として記録してください。
記事の監修
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