トンコイン(TON)とは
トンコイン(TON)は、メッセージングアプリ「Telegram」で利用可能な暗号資産(仮想通貨)。Telegram開発者であるニコライ・デュロフ氏によって作成され、2019年11月に発行が開始された。現在は非営利団体であるTON Foundationによって運営されている。
TONコンセンサスアルゴリズムはProof of Stake(PoS)とシャーディング技術(データベースを分割し負荷を軽減する技術)を採用しており、処理速度が非常に高い特徴がある。Telegramと連携しており、送金におけるUXの向上や分散型アプリケーション(dApps)など幅広いユースケースに対応している。
価格
- 現在価格(2025年7月29日時点): 3.25ドル(約483円)
- 年初来高値(2025年1月): 5.82ドル(約864円)
- 年初来騰落率(YTD): -40.79%
- 過去最高値(2024年6月): 8.24ドル(約1,223円)
価格予想
24年6月 : トンコイン(TON)が過去最高値を更新 テレグラム・エコシステムでの成長が後押し
24年8月 : バイナンス、トンコイン(TON)の成長性を評価:テレグラム連携と機能性に注目
時価総額|関連銘柄
トンコイン(TON)の時価総額は2025年7月時点で約78~79億ドルであり、「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」セクターでは 16位前後に位置します。同セクターで3位のソラナ(SOL)は約984億ドル、約28~29億ドルのカルダノ(ADA)は5位に追従する。
主な出来事
- 2019年8月:人気トークアプリ「テレグラム」TONが9月1日より公開テスト | イーサリアムdAppsにも対応
- 2023年9月:テレグラム、TON基盤の仮想通貨ウォレット「TON Space」を正式リリース
- 2024年8月:テレグラム、TON基盤の分散型ウェブサイトをサポート
- 2024年8月:テレグラム創業者逮捕で時価総額10位の暗号資産TON急落 ロシア当局らが抗議
- 2025年3月:テレグラムCEO、フランスからドバイへ一時出国許可獲得 トンコイン急騰
エコシステム支援組織
The Open Network Foundation(TON Foundation):2023年にスイスで設立された非営利団体。TONコミュニティの内の1つとして、助成金制度の運営、開発者向け支援、プラットフォーム開発を推進している。
2025年には支援プログラムを5つの重点分野(決済/DeFi/GameFi/Telegram内エコノミー/AI)に特化し、TONブロックチェーン上の新しいプログラミング言語のTolk 1.0による開発環境強化や、5億ドル規模のTelegram Bond Fund(TBF)のトークン化プロジェクトを実施。
トークンアロケーション

出典: ICODROPS
トンコインのICOは2018年に実施し、個人投資家から約17億ドルを調達した。投資資金の内訳はTONブロックチェーンの開発資金とトンコインをTelegramエコシステムへの統合に使用した。
2019年11月にThe Telegram Open Network(TON)のテストネット2がラウンチされ、50億コインがミントされた。そのうちの1.45%が開発者とテスターに割り当てられた。2024年9月現在の総供給量は51億トークンである。
Total Value Locked(TVL)
Total Value Locked(TVL)はDeFi(分散型金融)プラットフォームやプロトコルの価値を評価するための重要な指標。2025年7月現在、トンコインのTVLは約1.58億ドル。プロトコル別TVLトップ3は以下の通り。
- Tonstakers(約1.59億ドル ※TONチェーン全体のTVLを上回っているが、DefiLlamaなどの集計では一部サブプロトコルが除外されているため): リキッドステーキング。TONをステーキングし、tsTONで利回りを得られる。
- STON.fi(7,000万ドル): 分散型取引所(DEX)。分散型自動マーケットメーカー(AMM)で実質的に手数料がなく、スリッページが低い。またTONウォレットと統合されている。
- Stakee(2,600万ドル): TONのリキッドステーキングを提供するDeFiプロトコル。収益性の高いステーキングサービスを提供。
- 資金調達総額 : 約2400万ドル
- 大規模な投資ラウンド : 2022年11月、1000万ドルの私募トークンセール
- リードインベスター : DWF Labs



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