
「ゴールデンビザ」の続報
テレグラム関連レイヤー1ブロックチェーン「TON」を運営するTON財団が、マーケティング担当副社長(VP)の緊急募集を開始した。アラブ首長国連邦(UAE)の「ゴールデンビザ」プログラムをめぐる批判を受けての対応とみられる。
7日の求人情報によると、新役職は「TONエコシステムを強化する高インパクトなマーケティング戦略の策定・実行」が主な職務となる。TikTok、インスタグラム、YouTubeなどのSNS向け動画コンテンツ制作も担当する。
問題の発端は7月6日のTON財団発表にある。10万ドル相当のトンコインを3年間ステーキングし、3万5,000ドルの手数料を支払えば、UAE10年間ゴールデンビザを取得可能としていた。
しかし7日、UAE政府系通信社WAMが同プログラムを公式に否定した。UAE当局は「ゴールデンビザ対象に仮想通貨投資家は含まれない」と明言し、TONプログラムは政府の認可も規制も受けていないと指摘した。
プログラム発表後、トンコイン価格は2.7ドルから10%以上急騰し3ドルに達したが、政府否定後反落し2.7ドル台で推移。TON財団は未だ政府否定に対する正式な説明を行っていない状況だ。
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