仮想通貨のレバレッジ取引を徹底解説
レバレッジ取引は、仮想通貨を保有せずに価格変動を取引する方法です。
現物取引とは利益の出し方・リスクの現れ方・取引の終わり方がすべて異なります。
この記事では、仕組みの理解から取引所選び、リスク管理、実践のコツまでを順を追って解説します。
レバレッジ取引と現物との違い
レバレッジ取引を理解する第一歩は、 「仮想通貨を保有する取引」から「価格差を取引する取引」へ視点を切り替えることです。まずは、現物取引とレバレッジ取引が「どういう取引なのか」を比べてみましょう。
| 項目 | 現物取引 | レバレッジ取引 |
|---|---|---|
| 取引の本質 |
仮想通貨を実際に保有し、 売却時の価格差(キャピタルゲイン)を狙う ※保有中のコストは原則なし |
仮想通貨は保有せず、 エントリーと決済の価格差のみを取引(差金決済) ※ポジション保有中はキャリーコストが発生 |
| レバレッジ倍率(国内) | 1倍(レバレッジなし) | 最大2倍 |
| 取引できる量の違い(想定)
BTC価格:1,000万円 |
資金10万円 → 0.01 BTC |
証拠金10万円(2倍) → 0.02 BTC相当 |
| 売り(ショート) | 不可(原則「買い」のみ) | 可能(下落相場でも利益を狙える) |
| 主なコスト | 売買時の手数料・スプレッド |
ポジション保有期間に応じた キャリーコスト(資金調達料) |
| ロスカット / 追証 |
なし ※価格が下がっても保有し続けられる |
あり ※証拠金維持率低下で強制決済 |
ポジションの変動で利益を得る
レバレッジ取引は「差金決済取引(CFD)」方式とも呼ばれ、株の信用取引やFXと同じ仕組みです。買い(ロング)または売り(ショート)のポジションをとり、その後の価格変動に応じて損益が決まります。値動きの差額だけが利益・損失として計算され、仮想通貨そのものを受け取るわけではありません。
注文は2回(オープン → クローズ)
レバレッジ取引は、次の2ステップで進みます。
- ポジションを建てる(オープン)
例:10万円の証拠金で20万円分の「買い」または「売り」ポジションを持つ - 反対売買で決済する(クローズ)
オープン時との値動きに応じて損益が確定します
レバレッジ取引は差金決済・オープンとクローズ・保有コスト という3つの特徴が組み合わさった仕組みです。
下落で利益を狙える「売り(ショート)」
次に、レバレッジ取引によって可能になる「売り(ショート)」について見ていきます。 現物取引は、基本的に価格が上昇する局面で利益を得やすい取引ですが、 レバレッジ取引では、価格が下落すると利益になる 売り(ショート)から取引を始めることができます。
ショートの例(1倍)
- 1BTC = 1000万円のときに、0.01BTC相当の「売りポジション」を建てる
- 価格が950万円に下落
- 950万円で0.01BTC相当を買い戻して決済
- 差額の50万円が利益
なお、レバレッジをかけずに「1倍(ノンレバ)」で 売り(ショート)を利用することも可能です。 この方法は、保有している現物BTCの価格下落リスクを抑える目的で使われることもあり、 「ヘッジショート」と呼ばれます。
売りポジションのメリット・注意点
ここまでの内容を、利益を狙える相場局面という視点で まとめると、次のようになります。
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| 下落相場でも利益を狙える | 上昇リスク: 価格が上昇すると損失になる |
| 現物保有の下落リスクをヘッジできる | スリッページ: 急変動でロスカットが間に合わず、 証拠金を超える損失が出る可能性 |
初心者はまず「買い(ロング)」から始め、 取引の流れに慣れてから 売りポジションを検討するのが安心です。
【コラム①】ボラティリティから考える”適正レバレッジ
「レバレッジ2倍は安全、それ以上は危険」──そう思われがちですが、 適正なレバレッジはボラティリティ(価格変動性)から考えるのが合理的です。
ボラティリティとは、価格変動の度合いを数値化したもの。 数値が大きいほど値動きが激しく、リスクも高くなります。
上のグラフは2025年のビットコインのボラティリティ推移です。 252日(年率換算)で見ると30〜40%程度で推移しています。 一方、ドル円(USDJPY)のボラティリティは10〜15%程度。 つまり、ビットコインはドル円の約3〜5倍の価格変動があります。
bitFlyer創業者でゴールドマン・サックス出身の加納裕三氏は、 この比較から次のように指摘しています。
- 外国為替(個人向け)のレバレッジ上限:25倍
- ボラティリティが3〜5倍なら、同じ論理で5〜7倍程度が適正
- 現在の国内規制2倍は、かなり保守的な水準
つまり、2倍だから安全というより、 「ボラティリティに対して証拠金に余裕があるか」が本質です。 倍率の数字だけで判断せず、値動きの大きさと自分の許容損失を照らし合わせましょう。
参考:加納裕三「ビットコインの適切なレバレッジについて」(2019年)
レバレッジ取引はそもそもどんな場面で使う?
このような特徴から、レバレッジ取引は 短期間の値動きを狙いたい場面で 使われることが多くなります。
たとえば、ビットコインの1日の値幅が2%程度のとき、 1週間で20%のリターンを狙うのは 現物取引では困難です。 しかしレバレッジ2倍であれば、 同じ値動きでも資産の変動率は2倍になり、 目標達成の可能性が高まります。
一方で、レバレッジ取引は 「ゼロサムゲーム」とも呼ばれ、 多くの投資家が損失を被っているとされています。 利益が出る可能性が高まる反面、 損失も同じ倍率で拡大するため、 リスク管理を徹底した上で臨む姿勢が欠かせません。
つまり、取引所を選ぶ際も 「手数料の安さ」だけでなく、 自分の取引スタイルに合ったリスク管理ができるか が重要になります。
仮想通貨取引所の比較
選ぶときのポイント
取引所を選ぶ際は、次の4点を比較すると失敗しにくいです。
- ロスカット基準:早めに清算されるか、ギリギリまで粘れるか
- 対応銘柄:BTCのみか、アルトコインも取引できるか
- 流動性:注文が通りやすく、スプレッドが安定しているか
- 手数料体系:保有コストやロスカット手数料の有無
短期売買メインなら流動性とスプレッド、 複数銘柄を試したいなら対応銘柄数、 リスクを抑えたいならロスカット基準を優先して選ぶと失敗しにくいです。
国内でレバレッジ取引に対応している主要取引所、 bitFlyerとGMOコインの2社について、 以下の比較表で違いを確認してください。
| 比較ポイント | ![]() bitFlyer Crypto CFD |
![]() 暗号資産FX/取引所(レバ) |
|---|---|---|
| 取引できる銘柄 | ビットコインのみ | 11銘柄以上に対応 |
| 最小発注数 | 0.001 BTC *1 | 0.001 BTC |
| 強み |
・国内BTC取引量9年連続No.1 *2 ・大きな注文でも「板が厚く、スリップしにくい」 ・BTCを証拠金(担保)にできる |
・取扱い銘柄が豊富 ・アプリでの利用に最適 ・チャートが見やすい |
| 弱み |
・レバレッジはBTCのみ ・アプリ非対応 ・初心者にハードルが高め |
・証拠金は日本円のみ ・ロスカット手数料あり |
| ロスカット条件※強制決済されるライン | 維持率 50% 以下 | 維持率 75% 以下 |
| 取引コスト |
取引手数料:無料 保有コスト:0.04%/日 ※ファンディングレート変動あり |
取引手数料:無料 *3 保有コスト:0.04%/日 |
| ロスカット手数料 | 無料 | 建玉ごとに0.5% |
| チャート・ツール | 高機能でプロ向け | 「TradingView」採用、注文画面見やすさ〇 |
| 出金手数料 | 220〜770円 | 無料 |
| 口座開設 |
*3 BTC, ETH, BCH, LTC, XRPは無料、以外の銘柄はTaker:0.03%
* 流動性が高いと、注文が通りやすく、スプレッド(売値と買値の差)も安定しやすくなります。短期売買では特に重要な要素
* ファンディングレートはユーザー間で授受され、状況により受け取る側になることもある
【コラム②】日本は「追証型」── ゼロカットではない理由
海外の仮想通貨取引所では、証拠金がマイナスになっても 取引所が損失を補填してくれる「ゼロカット」制度が一般的です。 しかし、日本の取引所にはこの仕組みがありません。
理由は、金融商品取引法で「損失補填」が禁止されているため。 取引所が顧客の損失を肩代わりすることが、法律上できないのです。
そのため、急激な暴落が起きた場合には、
- ロスカットが間に合わない
- 証拠金を超えるマイナス残高が発生する
というリスクがわずかに残っています。
2019年、レバレッジ上限を4倍から2倍に引き下げる議論が行われた際、 業界からは次のような声が上がりました。
- 「低レバでも追証がある限り、借金リスクは残る」
- 「レバレッジを下げすぎると流動性が枯渇し、板が薄くなる」
- 「スプレッドが広がり、かえってロスカットが起きやすくなる」
ゼロカットが導入できない日本では、代わりに 秒単位のリアルタイムロスカットが 借金リスクを減らすための仕組みとして整備されてきました。 実際、2019年の4倍規制以降、国内取引所全体の「赤算(マイナス残高)」はほぼゼロとされています。
とはいえ、リスクがゼロになったわけではありません。 だからこそ、損切りラインを前もって決めておくことの意味が一層大きくなります。 取引所のロスカットに頼るのではなく、自分で守る姿勢が大切です。
参考:CoinPost「国内仮想通貨市場に深刻な危機感、ビットコイン(BTC)のレバレッジ2倍規制問題で」(2019年)
https://coinpost.jp/?p=119079個別企業の特徴解説
国内でレバレッジ取引に対応している代表的な取引所として、
bitFlyer と GMOコイン の2社を紹介します。
両社とも手数料体系は近く、安全性も高いですが、
「得意とする領域」「向いているユーザー層」に違いがあります。
レバレッジポイント:日率0.04%
ファンディングレート:8時間ごと(上限±0.375%)
ロスカット:50%以下で執行
こんな人におすすめ
BTC中心にレバレッジ取引を始めたい方、スプレッドや約定の安定性を重視する方、BTCを証拠金に活用したい方におすすめです。
レバレッジ手数料:日率0.04%
ロスカット手数料:建玉の0.5%
ロスカット:75%以下で執行
こんな人におすすめ
アルトコインでもレバレッジ取引をしたい方、両建てで柔軟な戦略を取りたい方、スピード注文で素早く売買したい方におすすめです。
レバレッジ取引の「清算リスク」を理解する
レバレッジ取引で多くの人が不安に感じるのは、 損失の大きさそのものよりも、 ポジションが清算されるかどうかではないでしょうか。
一般に使われる「退場」という言葉は、 全額でポジションを取るような極端なケースや、 清算が重なって資金が大きく減った 結果として起こり得る状態を指すことが多く、 レバレッジ取引の仕組みそのものを表した言葉ではありません。
暗号資産取引所では、 証拠金や評価損益といったデータに加え、 リスクの度合いに応じて段階的に対応できる安全措置が あらかじめ組み込まれており、 ポジションが突然すべて失われるような事態を 防ぐ仕組みになっています。
まず見る:証拠金維持率(ポジションの余力)
証拠金維持率は、 いま持っているポジションに、どれくらいの余力が残っているか を示す指標です。
多くの取引所では、 証拠金維持率や取引余力が ダッシュボード上に常時表示されており、 計算式を意識しなくても、 「余裕があるか」「警戒が必要か」を 一目で確認できるようになっています。
左右にスワイプして切り替え
重要なのは数値そのものよりも、 その変化の速さです。 レバレッジをかけている場合、 価格が少し逆行しただけでも、 証拠金維持率は急激に低下します。
特にフルレバレッジに近い状態では、 数%の値動きで 「余裕のある状態」から 一気に警戒ラインに近づくことがあります。
この段階ではまだ、 ポジションを減らす、あるいは 証拠金を追加するといった対応が可能です。 まずは証拠金維持率がどの程度の余裕を保っているかを、 常に確認することが重要になります。
警告から清算まで:追証とロスカットの違い
証拠金維持率が一定の水準を下回ると、 取引所から警告として表示されるのが 追証(追加証拠金)です。
追証は、 「まだ自分で立て直せる段階」を示しています。 この時点では、 次のような対応を取ることが可能です。
- 証拠金を追加して余力を回復させる
- ポジションを一部または全部減らす
しかし、価格の急変動などにより これらの対応が間に合わない場合、 取引所はロスカット(強制清算)を実行します。
ロスカットは、 それ以上の損失拡大を防ぐための最終的な安全装置です。 この段階になると、 ポジションは取引所の判断で自動的に決済され、 トレーダーが操作する余地はありません。
重要なのは、 追証からロスカットまでが 連続した一つのプロセスであることです。 証拠金維持率が下がるほど、 選択肢は段階的に減り、 最終的には清算に至ります。
そのため、 「追証が出てから考える」のではなく、 追証が出る前の段階で余力を管理する ことが、清算リスクを抑えるうえで最も重要になります。
【コラム③】なぜ取引所は追証・ロスカットを行うの?
追証やロスカットは、トレーダーにとっては「強制的に資金を失う仕組み」に見えるかもしれません。 しかし、これらはマイナス残高(借金)を防ぐための安全装置です。
マイナス残高が発生する仕組み
急激な相場変動が起こると、ロスカットが間に合わず、 証拠金を超える損失が発生することがあります。
例(極端なケース)
- 証拠金:10万円
- 暴落により −12万円の損失
- → マイナス2万円(借金)が発生
特に仮想通貨市場はボラティリティが高く、 サーバー遅延やサーキットブレイカー発動時には ロスカットが想定通りに執行されないリスクがあります。
取引所が追証・ロスカットを行う理由
- 顧客保護:支払い能力を超える借金を抱えさせない
- 市場秩序の維持:大量の未回収債権が発生すると、取引所の運営や市場全体に影響が及ぶ
取引所は証拠金維持率を常に監視し、 一定の基準を下回った時点で段階的に対応することで、 最悪の事態を未然に防ぐ仕組みを整えています。
ロスカットは「最後の砦」
ただし、ロスカットは万能ではありません。 発動した時点で証拠金の大部分を失うことに変わりはなく、 急変時にはマイナス残高が発生する可能性もゼロではありません。
だからこそ、取引所のロスカットに頼るのではなく、 自分で損切りラインを決めて先に守ることが重要です。
ロスカットは「損失拡大を止める最後の安全装置」ですが、発動した時点で証拠金の大部分を失います。
証拠金は余裕を持って預け入れることで、追証・ロスカットのリスクを大きく減らせます。
始め方と注意点
ここでは、レバレッジ取引を始める際に知っておくべき「注文方法」「手数料」「損切りの考え方」を解説します。
取引の基本操作
証拠金の預入れ方法
レバレッジ取引を始めるには、規定の「証拠金」を預け入れる必要があります。現金(日本円)のほか、暗号資産を担保にできる取引所もあり、現物を売却せずにレバレッジ取引ができる点がメリットです。
注文方法(成行・指値・ストップ)
レバレッジ取引では、3つの注文方法を使い分けます。基本は指値でエントリーし、すぐにストップ注文で損切りラインを設定する流れです。
| 注文方法 | 特徴 | 用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 指値注文 | 価格を指定して売買 | 狙った価格でエントリー・決済 | 指定価格に届かなければ約定しない |
| 成行注文 | 現在価格で即時約定 | ニュース発表時など急ぐとき | スリッページが発生しやすい |
| ストップ注文 | 指定価格で成行が発動 | 損切りラインの設定(必須) | 急変時はスリッページの可能性 |
手数料の仕組み
レバレッジ取引は売買手数料が無料のケースが多い一方、ポジション保有中に発生するコストがあります。これは現物取引にはない概念です。
| コスト種類 | 発生タイミング | 目安 |
|---|---|---|
| スプレッド | 売買時(買値と売値の差) | 流動性が低い時間帯・急変動時に拡大 |
| レバレッジ手数料 (建玉管理料) |
毎日(保有期間に応じて累積) | 日率0.04%(年率約14.6%) |
| ファンディングレート (bitFlyer CFDなど) |
8時間ごと | 市況により支払い or 受取り |
具体例:100万円のポジションを3か月保有 → 100万円 × 0.04% × 90日 = 36,000円
横ばい相場では手数料だけでマイナスになるため、レバレッジ取引は長期保有に向きません。
値動きに振り回されないコツ
仕掛けどころを見極める
レバレッジ取引では「いつエントリーするか」が損益を大きく左右します。「ヘッドアンドショルダー」「二番底」「三角保ち合い」などのチャートパターンを押さえておくと、タイミングを予測しやすくなります。
ただし、レバレッジ取引(FX)は約9割の投資家が損失を被っているとされる「ゼロサムゲーム」です。誰もが勝てる市場ではないことを理解し、リスク管理を徹底して臨む姿勢が求められます。
関連記事:覚えるべきチャートパターン3選 / トレンド転換点の見極め方
損切りラインの決め方
レバレッジ取引で最も大切なのは、エントリー前に「どこで損切りするか」を決めておくことです。
「もう少し待てば戻るかも」「今切るのはもったいない」──こうした心理が、損失を拡大させる最大の原因になります。
| ルールなし | ルールあり | |
|---|---|---|
| 行動 | 「戻るかも」と先延ばし | エントリー前に−10%で損切りと決定 |
| 結果 | −20%まで損失拡大 | −10%で自動決済、資金を守る |
許容損失の目安(証拠金に対して):初心者 5〜10% / 中級者 10〜15%
この目安をもとに、ストップ(逆指値)注文を必ず設定しておきましょう。損切りは”負け”ではなく、資金を守るための最も堅実な判断です。
【コラム④】なぜ人は損切りできないのか?(心理の落とし穴)
「損切りが大事なのは頭では分かっている。でも、いざとなると手が動かない」
これは意志の弱さではなく、人間の脳に組み込まれた心理的な仕組みが原因です。 行動経済学の「プロスペクト理論」がこのメカニズムを説明しています。
プロスペクト理論が示す4つの心理バイアス
1. 参照点依存性
人は「絶対的な損益」ではなく、「自分の買値からの変化」で判断します。
含み損が出ると「買値に戻るまで待ちたい」と思うのはこのため。
市場の状況ではなく、自分のエントリー価格に縛られてしまいます。
2. 損失回避
同じ金額でも、得る喜びより失う痛みの方が約2倍強いとされています。
だから「損失を確定させる」損切りは、本能的に避けたくなります。
3. 感応度逓減
損失が大きくなるほど、追加の損失への感覚が鈍くなります。
−5万円が−10万円になるのは耐えられなくても、
−50万円が−55万円になっても「もう同じ」と感じてしまう。
これが損切りの先延ばしを加速させます。
4. 確率加重
人は小さい確率を過大評価します。
「戻るかもしれない」という低い可能性に賭けて、損切りを見送ってしまうのです。
リスクは「倍率」ではなく「心の余裕」で決まる
これらの心理バイアスは、ポジションが大きいほど強く発動します。
- 全財産を投入 → 損失への恐怖が強まり、冷静な判断ができなくなる
- 余剰資金の一部だけ → 「最悪失っても大丈夫」と思えるから、ルール通りに動ける
同じレバレッジ2倍でも、投入額次第でリスクはまったく違います。 投入額をコントロールすることが、感情をコントロールすることにつながるのです。
今日からできる3つのこと
- 損切りラインは絶対に動かさない
「あと少し待てば」と思ったら、それが心理バイアスの発動サイン - トレード日記をつける
エントリー理由・損益・そのときの感情を記録し、自分のパターンを把握する - 「損切り=成功」と認識する
小さな損失で済ませることは、次のチャンスに資金を残す成功行動
FAQ(よくある質問)
質問1. レバレッジ取引で一番大事なポイントは?
回答1. 損切りラインをエントリー前に決めておくこと です。
特に初心者は、逆指値(ストップ)注文を必ず設定してください。
→損切り方法の詳しい解説はこちら(※関連記事)
質問2. どれくらいのレバレッジ倍率が安全ですか?
回答2. 「安全な倍率」は一律ではなく、自分が落ち着いて見ていられる範囲かどうか が基準になります。
1倍・2倍の問題ではなく、
- 画面から目を離せなくなる
- 損失が気になりすぎて冷静でいられない
という状態なら、それはすでに”高すぎるレバレッジ”です。
初心者は 控えめな倍率(1.1〜1.3倍など) から始めると安定します。
質問3. レバレッジ取引は長期保有に向いていますか?
回答3. 向いていません。
建玉管理料(レバレッジ手数料)が 毎日かかるため、保有期間が長いほど不利 になります。
→ 手数料の具体例を見る(※関連記事)
質問4. 追証(追加証拠金)はいつ発生しますか?
回答4. 証拠金維持率が100%を下回ったとき に発生します。
期限までに追加で入金するか、ポジションを減らして維持率を戻す必要があります。
質問5. 日本の取引所にゼロカット制度がないのはなぜ?
回答5. 金融商品取引法で「損失補填」が禁止されているため、
取引所が利用者の損失を肩代わりできません。
そのため急変時には、まれにマイナス残高が発生することがあります。
→ ロスカット・追証の仕組みはこちら(※関連記事)
質問6. 税金はどうなりますか?
回答6. レバレッジ取引の利益は 雑所得(総合課税) となり、
給与所得と合算して計算されます。税率は所得に応じて変わります。
→ 仮想通貨の税金まとめを見る(※専門家寄稿記事)
質問7. 現物とレバレッジ取引はどちらを先に始めるべき?
回答7. 初心者は現物取引から始めることをおすすめします。
レバレッジ取引は値動きが大きく、現物で相場感をつかむと理解が進みます。
関連:ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】は
質問8. どの取引所が初心者向けですか?
回答8. bitFlyerはビットコインの流動性も高く、最初の1社として扱いやすいです。
アルトコインも試したい人はGMOコイ が適しています。
まとめ
本記事では、仮想通貨レバレッジ取引の基本的な仕組みから取引所の選び方、実践的なリスク管理手法まで解説しました。
レバレッジ取引は現物を保有せず、価格変動の差額のみを取引する「差金決済」方式です。買い(ロング)だけではなく、売りポジション(ショート)からも取引できるため、下落相場でも収益機会がある一方、ポジション保有中は資金調達手数料等のコストが発生するため、長期保有には適していません。
取引所選びでは、レバレッジ倍率だけでなく、ロスカット基準や手数料体系、取引ツールの使いやすさなど、総合的に比較検討することが重要です。自身の取引スタイルに合った取引環境を選びましょう。
リスク管理で最も重要なのは、エントリー前に明確な損切りラインを設定し、ストップ注文を活用することです。「相場が反転するまで待つ」という塩漬けの判断が想定以上の損失につながるケースは少なくありません。
レバレッジ取引では、高倍率よりも適切な資金管理と冷静な判断が成功の鍵となります。まずは低倍率・少額から始めて取引の流れを理解し、段階的に経験を積んでいくことをお勧めします。
本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。



はじめての仮想通貨
TOP
新着一覧
チャート
学習
WebX
















