はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン投資の不安をまるごと解消|買い方と取引所選びをやさしく解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

ビットコインを買いたいけれど、どこで口座を開設し、どう注文すればいいか分からない──本記事では、ビットコインの買い方や必要な手順を初心者でも理解しやすく解説します。

さらに、ビットコイン投資の利点とリスク、トランプ新政権が打ち出した「国家ビットコイン準備金」構想などの最新の市場関心までまとめてカバー。購入を検討している方は、まず目次から気になる箇所をチェックしてみてください。

※ビットコインの買い方をすぐ知りたい方は、「口座開設・注文方法」へどうぞ。

ビットコインを買ってみたい方へ

おすすめ1
コインチェック
コインチェック
銘柄数
★★★☆☆
口座数
★★★★★

CM放映中!東証プライム上場
マネックスグループの安心感

おすすめ2
SBI VCトレード
SBI VCトレード
銘柄数
★★★★☆
口座数
★★★★☆

入出金・出庫手数料が無料。
国内大手SBIグループの安心感

おすすめ3
ビットバンク
ビットバンク
銘柄数
★★★★★
口座数
非公開

豊富なアルトコインで板取引可
業界最低水準の取引手数料

仮想通貨ビットコインの投資方法

ビットコインへの投資で最も一般的なのは、暗号資産(仮想通貨)取引所を利用する方法です。株式を扱う証券口座とは異なり、多くの仮想通貨取引所は24時間365日取引可能で、少額からでも投資を始められるなどの特徴があります。

仮想通貨取引所の選び方

ビットコインの購入には、仮想通貨取引所を利用する必要があります。サービスを選ぶ際に重要なポイントには、以下の3点があります。

  • アプリなど取引ツールの使いやすさ
  • 手数料(取引手数料・入出金手数料・スプレッド)の違い
  • セキュリティや運営会社の信頼性

一つのポイントは手数料です。取引だけでなく、入金やBTCの出庫時にかかる手数料も重要です。

他にも、アプリやウェブサイトの画面を見てみて使いやすそうか、安全性や信頼性を高めるためにどのような取り組みを行なっているか、運営会社はどのような企業なのかを確認すると良いでしょう。

ビットコイン購入におすすめの取引所

ビットコインの購入には、金融庁・財務局に登録された仮想通貨交換業者の利用がおすすめです。取引所選びでは、取引手数料やスプレッド(売買価格差)、入出金手数料などのコスト面に加え、取引ツールの使いやすさや会社の信頼性を総合的に評価しましょう。

おすすめビットコイン取引所の比較表
取引所名 ポイント 取引方法 最低取引単位 つみたて レバレッジ取引
初心者向けUI

BTC取引所手数料無料

ビットコイン取引量No.1
販売所
取引所
販売所: 500円相当額
取引所: 0.005 BTC以上
かつ500円相当額以上
1円から取引可能

入出金・出庫手数料無料

レバレッジ取引対応
販売所
取引所
レバレッジ取引
販売所: 0.00000001 BTC
取引所: 0.00000001 BTC
豊富な銘柄

狭いスプレッド

高い流動性
販売所
取引所
信用取引
販売所: 0.00000001 BTC
取引所: 0.0001 BTC

ビットコインの買い方(口座開設・注文方法)

口座開設の流れ(最短即日)

(コインチェックの場合)口座開設は、スマートフォンで完結できます。メールアドレス登録から本人確認まで、オンラインで数分で完了し、最短即日で取引を始めることが可能です。

以下の4ステップで、初心者の方でも簡単にビットコインの購入が可能です。

口座開設の準備

今回は、コインチェックを例に、口座開設手順をご案内します。事前に以下の書類や環境をご用意ください。

  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、運転経歴証明書のいずれか)
  • スマートフォン(アプリ操作用)
  • SMSが受信可能な電話番号
  • メールアドレス
  • 安定したインターネット接続環境

今回の検証ではマイナンバーカードを用いて本人確認を実施します。電子証明書の有効期限や署名用パスワード(英数字6〜16桁)も事前に確認しておきましょう。

KYC(本人確認)は早めに

メールアドレスや基礎情報の登録だけでは、すぐにビットコインを売買することはできません。KYC(本人確認)までは最低限済ませておき、できれば開設した口座に「日本円」を入金しておきましょう。

多くの暗号資産(仮想通貨)取引所が「eKYC(電子本人確認)」を導入しており、これを利用すれば、すべての手続きをオンライン上で完結できます。

免許証やパスポートでもeKYCは可能で、マイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用すれば、即時審査が完了するのでおすすめです。

オンラインで安全に本人確認を行う公的個人認証サービスの場合

ステップ1:アカウント登録

  1. メールアドレスを入力し、届いた認証メールのURLをクリック
  2. ログイン後、重要事項の承諾に同意

以上でアカウント作成が完了します。
※2025年4月時点では、日本国内在住の18歳以上〜74歳以下の方が対象です。

Coincheck アカウント登録手順

 メールアドレス・パスワードの登録からアカウント開設まで、数分の簡単な作業です。

ステップ2:本人確認(eKYC)

Coincheckでは、以下の2つ方法でオンライン上で本人確認(eKYC)が可能です。:

  • 撮影方式:書類3面+自撮り動画を提出
  • かざして確認:マイナンバーカードをスマホで読み取り

ポイント:スマホ対応かつ最短当日で審査完了するため、迅速に取引を始められます。

Coincheck 本人確認ステップ

以下はマイナンバーカードを使った場合の手順です。

  1. 電話番号を入力し、SMS認証を実行
  2. 国籍を選択
  3. 提出書類として「マイナンバーカード」を選択
  4. スマートフォンでICチップを読み取り
  5. 基本情報および銀行口座情報を入力

審査時間の実績:編集部の検証では、わずか数分で本人確認が完了しました。通常は数時間〜1営業日程度で完了しますが、混雑状況によっては2〜3日かかることもあります。

よくある質問と注意点

本人確認が完了するまでは暗号資産の購入・売却はできません。早めにeKYCを済ませることで、スムーズに取引を始められます。

  • SMSコードが届かない:
    電話番号の入力ミスや、SMS受信拒否設定が原因の可能性があります。
    ※通信状況やスマートフォンのフィルター設定をご確認ください。
  • 署名用電子証明書パスワードが不明:
    6〜16桁の英数字が必要です。
    ※パスワードを忘れた場合は、自治体窓口または一部コンビニ端末、専用アプリで初期化手続きが可能です。

日本円の入金方法

Coincheckでは、日本円の入金に以下の3つの方法を用意しています。ここでは、特に利用頻度の高い「銀行振込」と「クイック入金」について解説します。

  • 銀行振込(GMOあおぞらネット銀行、住信SBIネット銀行)
  • クイック入金(Pay-easyによる即時入金)
  • コンビニ入金

Coincheck 入金方法(銀行振込・クイック入金)

1:ウォレット画面から入金メニューを選択

Coincheckアプリにログイン後、「ウォレット」画面の「日本円を入金」ボタンをタップします。次に、入金方法として「銀行振込」または「クイック入金(Pay-easy)」を選びます。

2:銀行振込による入金

  1. 「銀行振込」を選択すると、GMOあおぞらネット銀行または住信SBIネット銀行の振込先情報が表示されます
  2. 入金先口座に、登録ユーザー名義で振込を行います

注意:振込名義とCoincheckの登録名義が異なる場合、入金が反映されない可能性があります。

3:クイック入金(Pay-easy)

  1. 「クイック入金」を選択後、希望の入金額を入力し、支払い情報を発行します
  2. 表示された収納機関番号・お客様番号・確認番号を、ネットバンキングやATMで入力して決済します
  3. 入金は通常、即時で反映されます

ポイント:クイック入金は24時間365日対応しており、反映も速いため、急ぎの入金時に便利です。ただし、決済手数料(例:770円)が発生するため、少額入金時には注意しましょう。

販売所(現物取引)の利用方法

口座開設と入金が完了していることを前提に、Coincheckのアプリでビットコインなどの暗号資産を購入する手順を解説します。

Coincheck 販売所取引手順

ステップ1:通貨の選択

アプリにログイン後、下部メニューの「販売所」をタップします。表示される一覧から購入したい暗号資産(例:ビットコイン)を選び、チャート画面の「購入」ボタンを押します。

ステップ2:購入金額の入力と注文確定

購入画面で金額を入力し、「ビットコイン購入」ボタンをタップすれば、取引が即時に完了します。

ポイント:Coincheckの販売所は、あらかじめ提示された価格で売買を行うため、スプレッド(実勢価格との差)が含まれる点に注意が必要です。価格変動リスクを避けるには、少額からの取引をおすすめします。

まとめ:Coincheckはスマホだけでスムーズに暗号資産を購入できる設計になっています。アプリの操作も直感的で、初心者でもすぐにビットコイン取引を始められます。

ビットコイン投資の必須知識

取引所で口座を開設して売買を行う際に、初心者が知っておくべきことを解説します。

取引所と販売所の違い

仮想通貨の取引には「販売所」と「取引所」の2つがあります。

販売所では、業者から直接仮想通貨を購入するため手続きが簡単ですが、スプレッド(売値と買値の差)が大きい傾向があります。急な価格変動時にはさらに広がることがあるため、頻繁な売買をすると手数料負担が増える点に注意が必要です。

取引所では、自分で売買注文の価格と数量を設定できるため、有利なレートで取引できる可能性がありますが、操作がやや複雑です。

初心者はまず、長期保有や積立を目的とするなら販売所を利用し、慣れてきたら頻繁な売買やトレードに挑戦するときに取引所を検討するとスムーズです。取引所では指値注文や成行注文を活用することで、取引コストを抑えられます。

どれくらいの資金が必要?

ビットコインの価格は高騰しており、現在1BTCあたり約1,000万円を推移しています。

これを聞いて、最低でも1,000万円ないと購入できないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。各取引所で最低売買単位が定められており、SBI VCトレードの取引所は0.00000001 BTC(0.15円)です。コインチェックの販売所に至っては500円となっており、かなり小額から取引が可能です。

これはビットコインに限らずアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)にも同じことが言えます。

セキュリティ対策の基本(二段階認証など)

暗号資産の取引とウォレットの利用にあたっては、適切な取引所選び、取引方法の理解、そして最も重要なセキュリティの確保が不可欠です。

国内の暗号資産交換所では、顧客から預かった資金は経営資本とは別に管理されています。これにより、預かり金が運営資金として使用されることはありません。

二段階認証

2段階認証を設定しない場合、コインチェックに登録したメールアドレスとパスワードを入力するだけでログインすることが出来てしまい、不正アクセスにより赤の他人にログインされてしまった場合、パスワードを変更されログイン出来なくなる、もしくは日本円やビットコインを盗まれてしまうことも起こり得ます。

2段階認証を設定しておくと不正アクセスされそうになっても、OTP(ワンタイムパスワード)と呼ばれる時間制限付きのパスワードも合わせて入力しないとログイン出来ないようになります。

Googleの二段階認証を設定

設定タブの中の「二段階認証」をタップします。

次に、手持ちのスマホの種類がiOSであれば「iOSアプリ」を、Androidであれば「Androidアプリ」をクリックし、アプリのインストール画面に遷移します。

iOSの場合は「Google Authenticator」を、Andoroidの場合は「Google認証システム」という認証用のアプリをインストールすることになります。

認証アプリをインストールしたら、前の画面に戻り「設定する」をクリック。その後は画面の指示に従って設定を完了させてください。

二段階認証設定後は、ログイン画面でメールアドレスとパスワードを入力し、「メールアドレスでログイン」をクリック。認証アプリを起動し、生成されたパスコード(数字6桁)を入力し、ログインして利用していきます。

次からのログインは毎回このアプリに表示される6桁の数字を入力することになります。一定時間毎に数字は変更されますので、同じ数字を入力すればいい、という事にはなりません。

SSL暗号化通信

SBI VCトレードのサイトは、世界基準の厳しい審査を経たEV SSL証明によって保護されており、SSLサーバ証明書を不正に取得することは極めて困難です。SSL(Secure Socket Layer)は、データを暗号化してやり取りするプロトコルです。EV SSLサーバ証明書を導入しているサイトでは、組織名が表示され、安全性が高いことをアピールできます。

暗号化通信が行われているかどうかは、以下の方法で確認できます:

  1. httpsのページを開き、「F12」キーを押してディベロッパーツールを開きます。
  2. 「Security」タブを選択し、「View certificate」をクリックしてSSLサーバ証明書の詳細を確認します。

SSL証明書の詳細確認イメージ

スマホの場合は、Chromeブラウザでは、画面右下の「…」をタップして、「サイト情報」を選択すると、セキュリティ状況を確認できます。Safariブラウザでは、URL左の鍵🔓マークが暗号化されたサイトであることを示しています。

通常、ウェブサーバとブラウザ間の通信はHTTPを使用しますが、HTTPではデータの暗号化やサーバの認証を行いません。SSLを利用した暗号化通信によって、これらのセキュリティリスクを軽減します。

ビットコインとは

ビットコインとは世界で初めて誕生した暗号資産(仮想通貨)です。発行数と価格を掛け合わせた時価総額が157兆円(2024年9月時点)に上り、仮想通貨市場で56%のシェアを占めています。

ビットコインは、2008年に「Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)」と名乗る正体不明の人物・あるいは組織が公開した論文をもとにして誕生しました。

ビットコインは、公開鍵の暗号技術を通じて所有権を管理する構造と、「プルーフ・オブ・ワーク」と知られる、誰がコインを所有しているかを追跡するためのコンセンサスアルゴリズムを組み合わせたものです。

分散型デジタル通貨という概念は以前から存在し、中央管理機関(国や政府など)を必要としない通貨の創造に向けた試みが何度もありました。しかし、その試みが成功を収めたのはビットコインが初めてです。

関連:仮想通貨の仕組み【初心者向け図解】暗号技術と問題点について

ビットコインのユニークな特性

ビットコインは、従来の電子マネーや法定通貨とは根本的に異なる、いくつかの革新的な特徴を持っています。これらの特徴はビットコインのユニークな価値を形成し、その使用方法や投資対象としての魅力に大きく影響を与えています。

  • ピアツーピアでの直接取引:ビットコインはピアツーピアの技術を用いており、中央機関や第三者を介さずに、ユーザー同士で直接取引が可能です。送金時の手数料を削減し、国境を越えた取引を迅速に行うことができます。
  • 価格の変動性:ビットコインは裏付けとなる資産がなく、供給量が限定されているため、需要と供給のバランスによって価格が大きく変動します。これは、一方で大きな投資リターンの可能性を秘めていますが、一方で価格変動のリスクも高いことを意味します。
  • 分散型の管理体制:ビットコインは中央の発行機関や管理者が存在せず、全ての取引はブロックチェーン技術によって記録されます。この分散型台帳技術は、ビットコインネットワークの安全性を高め、プロトコルの変更をコミュニティの合意に基づいて行うことを要求します。

ビットコインの登場以降、多くの研究者やプログラマーがこのアイデアに触発され、志を同じくする人々が集まっての開発が進み、2009年1月3日、初のビットコインが採掘されました。以後、ビットコインのネットワークはこれまで一度も停止することがありませんでした。

2008年の金融危機時に生じた法定通貨に対する不信感を背景に、ビットコインは支持を集め、現在までに複数の国が法定通貨として採用したり、企業が資産として保有したりと採用が拡大しています。主要な機関投資家が代替投資として言及する機会も増えています。

投資対象としてのビットコインの魅力

発行上限が2100万BTCに制限されている

投資対象として見るときに、ビットコインの最大の特徴は「供給量の上限がプログラムによって設定されている」ことです。資産価格は需要と供給のバランスによって決まりますから、新規供給量が限定されている(または減少する)場合、価格には上昇圧力が働きやすくなります。

4年に1度の半減期

さらに、ビットコインの設計には、4年ごとに新規発行量が半減するという特性があり、マイニング報酬として新たに市場に供給されるビットコインの数量が半減します。この特性はビットコインの価値を保持するメカニズムとして機能します。このビットコインが持つデフレ的な構造は、米ドルやその他の法定通貨が直面するインフレ傾向とは対照的であり、法定通貨のインフレに対抗する一因とされています。

ビットコインの半減期と価格推移:
日付 BTC価格 ブロック報酬 (BTC)
2012/11
(第1回半減期)
12.31 USD
(約1,000円)
50 → 25
2016/07
(第2回半減期)
650.63 USD
(約67,000円)
25 → 12.5
2020/05
(第3回半減期)
8,800 USD
(約94万円)
12.5 → 6.25
2024/04
(第4回半減期)
64,000 USD
(約980万円)
6.25 → 3.125
2028
(第5回半減期予想)
未定 3.125 → 1.5625

※円表記は各時点の概算レートを使用しています。
報酬バーは初期報酬(50 BTC)を100%としています。

換金性が高い

ビットコインは、その高い換金性によっても魅力的です。特に、ビットコインの時価総額が仮想通貨の中で最も高く、また取引量も非常に多いため、市場の流動性が非常に高いという特徴があります。これは、投資家がビットコインを容易に購入または売却できることを意味し、価格の安定性とアクセスの容易さを提供します。

BTCを保有する上場企業 25年6月23日時点 出典:BitcoinTreasuries.NET

この高い流動性は、大企業がビットコインに投資する重要な理由の一つです。例えば、テスラやメタプラネット、マイクロストラテジーなどの企業は、資産の多様化とインフレリスクからの保護を目的として、大量のビットコインを購入しています。

関連:ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説

さらに、ビットコインのグローバルなアクセス性は、地理的な制限や通貨の変換なしに、世界中どこでも資金を移動させることができるという利点を提供します。これは、国際的な取引や投資において大きな利便性をもたらし、ビットコインを法定通貨では得られない独特の価値を持つ投資対象として位置づけています。

ポートフォリオ・ヘッジとして

ETFの登場によりアクセス性が向上したことで、ビットコインはインフレヘッジとしての役割に加え、ポートフォリオの潜在リターンと分散を最大化するヘッジ手段としての役割も強化されました。他の資産クラスと独立した相関性を持つとされ、伝統的な投資資産に対するユニークなヘッジ手段と見なされています。ビットコインをポートフォリオに組み込むことで、全体のリスクを分散しつつ、潜在的なリターンを向上させる考え方が拡大しつつあります。

米国上場のビットコイン現物ETF(11銘柄)に対する、24年1月~25年3月の累積純流入額は360億ドル(5.3兆円)に達している。出典:SoSo Value

米ヘッジファンド大手ミレニアム・マネジメントは、2024年第1四半期(3月末まで)の時点で20億ドル相当の現物ビットコインETFを保有していたことが確認されました。具体的には、19億4000万ドルを5銘柄に分散して保有しています:

  • iShares Bitcoin Trust:IBIT(8億4400万ドル)
  • Fidelity Wise Origin Bitcoin ETF:FBTC(8億ドル)
  • Grayscale Bitcoin Trust:GBTC(約2億200万ドル)
  • ARK 21Shares Bitcoin ETF:ARKB(約4500万ドル)
  • Bitwise Bitcoin ETF:BITB(約4500万ドル)

これらの保有銘柄の価値は、ミレニアムの運用資産640億ドルの約3%に相当します(SEC四半期13F提出書類より)。


ビットコイン投資のリスク

一方で、ビットコインの投資には急激な価格変動セキュリティなどの課題がつきまといます。2021年には、1BTCあたり約690万円付近から300万円台まで暴落したケースもあり、短期的に大きな損失を被る可能性がある点は念頭に置かねばなりません。また、過去にはMt.Gox事件(2014年)のような大規模ハッキングや、ウォレット管理の不備による資金消失事例も報告されています。

さらに、日常決済手段としての実用性はまだ十分に整備されていません。手数料や処理速度の問題が残されていることから、ビットコイン本来の「P2P電子通貨」という機能は限定的です。ただし、Lightning Networkなどの技術が普及し始め、少額決済や高速送金のハードルが下がってきているのも事実です。加えて、規制面の不確実性も意識する必要があります。2024年に米国で現物ETFが承認された背景には業界の成熟が見られますが、先行きは依然として不透明な部分が残っています。

  • 価格変動(ボラティリティ)の高さ:急騰・急落で資金管理が難しい
  • 過去のハッキング事件:ウォレット管理と二要素認証が欠かせない
  • 規制・税制の変化:予期せぬ法改正による影響リスク

以上を踏まえると、ビットコインはインフレへの対抗策企業の財務戦略としての側面に大きな魅力がある反面、ボラティリティやセキュリティ対策に細心の注意を払わなければならない資産クラスといえます。投資に踏み切る際には、余剰資金で行う、信頼できる取引所を選ぶなど、リスクコントロールを徹底することが重要です。


米国の「国家ビットコイン準備金」構想とは

米国では、政府が押収したビットコインを“戦略的資産”として保有する構想が議論されています。これまでは押収後にオークションで売却されることが多かったビットコインですが、国家の金融政策や債務返済に活用できる可能性があるとして、一部の議員が「ビットコインを国家備蓄として保持する法案」を提案しています。

ただし、ボラティリティ(価格変動)の大きい資産を政府が買い支えるリスクを懸念する声も強く、今後の法案成立は不透明です。とはいえ、米国の方針が暗号資産市場全体に大きな影響を与える可能性があるため、世界中の投資家が注目しています。

関連:仮想通貨を戦略備蓄に?米国のビットコイン準備金構想まとめ

ビットコイン(BTC)に投資したい方はこちらをチェック

おすすめ取引所の詳細

初心者でも簡単に使いやすい「Coincheck」
Coincheckは、国内でも屈指の使いやすいアプリを提供する仮想通貨取引所。シンプルなUI/UXと充実したサポート体制で、初心者でも迷わずビットコインの購入が可能。2012年創業、東証一部上場のマネックスグループの傘下に、経営基盤とセキュリティも強化。
おすすめポイント
アプリDL数累計700万超|国内トップクラスの使いやすさ
初心者向けの直感的なUI/UX|初めての取引もスムーズ
マネックスグループ傘下の信頼性|大手金融グループの安心感
コインチェックの主なスペック
取扱い通貨 ビットコイン、イーサリアム、リップルなど35種類銘柄
取引方法 販売所 取引所
最低取引単位 販売所・取引所:500円相当額
投資サービス 積み立て 貸仮想通貨 ステーキング NFT IEO
各種手数料 取引所のBTC取引手数料無料
アプリの使い勝手 シンプルで直感的な操作性|スマホ1つで取引完結
金融ノウハウを活かした安心の取引所「SBI VCトレード」
SBI VCトレードは、東証プライム上場のSBIホールディングス傘下の暗号資産取引所。SBI証券やSBI銀行を手掛ける金融グループの知見を活かし、安全性と利便性を兼ね備えた取引環境を提供している。
おすすめポイント
金融グループならではの安心感|SBIホールディングス傘下
入出金&暗号資産の出庫手数料が無料|無駄なコストを抑えられる
1円単位で投資可能|少額から気軽に始められる
SBI VCトレードの主なスペック
取扱い通貨 ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど39銘柄
取引方法 販売所 取引所 レバレッジ
最低取引単位 販売所: 0.00000001 BTC
取引所: 0.00000001 BTC
投資サービス 貸暗号資産 積立 ステーキング
各種手数料 入出金・暗号資産の出庫手数料無料。取引所のメイカー取引では「マイナス手数料」を導入。
アプリの使い勝手 シンプルなUIで、初心者でもスムーズに取引可能。
板取引&手数料の安さが魅力の「ビットバンク」
bitbank(ビットバンク)は、2014年から暗号資産事業を運営している実績ある取引所。関東財務局長(暗号資産交換業者)登録番号第00004号ミクシィ社とセレス社の持ち分法適用関連会社、ビットバンク株式会社が運営。
おすすめポイント
全銘柄「取引所形式」で売買OK|スプレッドを気にせず取引可能
国内屈指の現物取引量|出来高が多く注文が通りやすい
セキュリティ評価No.1|ハッキング被害ゼロの実績
ビットバンクの主なスペック
取扱い通貨 ビットコイン、イーサリアム、リップルなど43銘柄
取引方法 販売所 取引所
最低取引単位 販売所: 0.00000001 BTC
取引所: 0.0001 BTC
投資サービス 信用取引 貸暗号資産
各種手数料 取引所のメイカー取引で「マイナス手数料」を採用。
アプリの使い勝手 本格的なトレード機能を備えつつ、シンプルな操作性。

投資後に知っておきたい

ビットコインの保管方法

本節では、購入したビットコインを保管・管理する方法を紹介します。

まずは、交換業者にそのまま預けておくという方法があります。その場合は口座に2段階認証を設定することをお勧めします。

また、仮想通貨には交換業者に預けておく以外に、自身で管理する方法もあります。仮想通貨のウォレットサービスを提供している企業があるので、自身でサービスを選び、登録手続きをすることで仮想通貨を自身で保管・管理できます。

ウォレットとは、仮想通貨を保管するための電子上の財布のこと。ビットコインに対応するウォレットを選べば、自身で資産管理を行うことができ、交換業者のハッキングリスクや倒産リスクを回避することができます。

ウォレットにはハードウェアウォレットといってオフラインで仮想通貨を保有できるタイプのものなどがありますが、どのウォレットも自身で保有しておくには「秘密鍵」という長い文字列などを管理する手間がかかります。

最も安全といわれるハードウェアウォレット(イメージ)

秘密鍵などの必要な情報を紛失してしまうと資産を失ってしまうことになりますが、自身で資産を管理できるということも仮想通貨の大きなメリットの1つなので、ウォレットの種類を簡単にご紹介しておきます。

  • モバイルウォレット:スマホのアプリで保管
  • ウェブウォレット:サービス企業のウェブサイトで保管
  • デスクトップウォレット:パソコンで保管
  • ハードウェアウォレット:オフラインの専用機器で保管
  • ペーパーウォレット:紙で保管

税金・確定申告の注意

仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やレンディングなどで得た報酬も課税対象となります。

雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁

仮想通貨の損益計算に関して、届け出を出さない限り取得価額は「総平均法」で計算することになります。「総平均法」は簡単に説明すると、年度末に購入した価格をすべて足して購入数量で割り、そこから算出された平均価格と売却価格との差額を損益にする方法になります。

「ガチホ」のようにビットコインを長期間保有している場合、年度ごとに平均取得額を出しておかなければ、いざ売却して大きな利益を得たときに正しい損益額を出すことが難しくなるため、注意が必要です。

届け出を出せば、取引ごとに暗号資産の平均単価を算出する「移動平均法」での計算が認められます。総平均法・移動平均法のどちらを利用しても、最終的な損益額は同じに収束しますが、年度ごとの損益額は変わるうえ、一度使用した計算方法は原則3年間変えることができません。

関連【確定申告特集1】知っておきたい仮想通貨にかかる税金を税理士が解説|Aerial Partners寄稿

ビットコイン(BTC)の買い方に関する質問

質問1. ビットコインの将来性は?

回答1. ドルの信用力が揺らぐ中、2025年は米国の州政府と上場企業がビットコインを「戦略準備資産」として組み入れる動きを加速させています。ベンチャーキャピタル大手パンテラ・キャピタルの創設者ダン・モアヘッド氏は「2028年に74万ドル到達」という長期目標を掲げています。

関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格展望と押さえておきたい注目材料

質問2. ビットコインは最低いくらから買える?

回答2. ビットコインは1BTC(約1,000万円)を丸ごと買う必要はありません。たとえばコインチェックでは500円から、SBI VCトレードでは0.00000001 BTC(約0.15円)から購入できます。少額から気軽に始められる点が初心者にも人気です。

質問3. 「販売所」と「取引所」は何が違う?

回答3. 販売所は仮想通貨業者から直接買う方式で、操作が簡単な反面、スプレッド(売買価格差)が大きめです。取引所はユーザー間で売買を行うため、レートが有利になりやすいですが、操作にはやや慣れが必要です。長期保有なら販売所、トレード志向なら取引所が適しています。

質問4. セキュリティ対策はどうすればいい?

回答4. 必ず二段階認証(2FA)を設定しましょう。取引所アカウントの乗っ取り被害を防ぐため、Google Authenticatorなどの認証アプリを使ったログイン保護が推奨されます。また、資産を自分で管理したい場合は、ウォレット(特にハードウェアウォレット)を利用する方法もあります。

質問5. ビットコインを購入する企業の目的は?

回答5. 2025年5月現在、世界の上場企業や機関投資家85社が保有するビットコインは合計80万BTCを超えます。これらの背景には、パンデミックによる米国の大規模な金融緩和やインフレへの警戒感があり、法定通貨に代わる「価値保存手段」としてビットコインを採用しています。

関連:ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説

まとめ

以上がビットコインの買い方に関する解説です。どんな金融商品にもメリットとデメリットがあり、それはビットコインも同様です。

過去には日本の交換業者がハッキングに遭ったり、ビットコインなどの価格が大きく下落したりしたことがあるので、投資のリスクが高すぎるという印象もあるかもしれません。

一方で、本記事で述べてきたようなメリットもあります。資産として未成熟な点があるからこそ、投資家の数が株式などに比べるとまだ少なく、早く市場に参入できるというメリットもあります。

取引所の口座開設は時間と手間はかかりますが、費用はかかりません。利益を得るチャンスを逃さないためにも、まずは交換業者に口座だけ作ってみてはいかがでしょうか。

ビットコイン(BTC)に投資したい方はこちらをチェック

記事の監修者

藤村 大生
暗号資産の損益計算ツール「Gtax」等を提供する株式会社Aerial partnersのビジネス開発部長であり、公認会計士・税理士資格を所持。監査法人でデューデリジェンス、原価計算導入コンサルなどの業務を中心に従事。 また、証券会社の監査チームの主査として、分別管理に関する検証業務も行う。暗号資産事業者に対する経理支援を行っており、暗号資産会計・税務の知見に明るい。Aerial Partnersでの公式ブログでもさまざまな暗号資産に関する税金・確定申告の情報を発信している。

監修記事:
・仮想通貨(暗号資産)の税金とは?計算方法から確定申告の流れまでを税理士がわかりやすく解説!【2024年最新】
・仮想通貨(暗号資産)取引で損益とみなされるのはいつ?課税対象となるタイミング8選

監修:株式会社Aerial Partners
仮想通貨の損益計算ツール「Gtax」をはじめ、Web3事業者向け経理サポートツール「Aerial Web3 Accounting(AWA)」や金融事業者向け会計・データ管理ソリューション「Aerial Data Management(ADM)」など、デジタルアセット時代におけるデータ管理インフラを提供する企業。「Gtax」は個人向け・法人向けの両方で提供されており、確定申告における申告額算出のほか、日々の損益を把握するのにも活用できるツールとなっている。
・公式ホームページ
・Gtax公式ブログ

    企業詳細

  • 企業名: 株式会社Aerial Partners
  • 設立: 2016年12月27日
  • 資本金: 234百万円
  • 本社所在地: 東京都港区六本木五丁目2番1号 ほうらいやビル4F
  • 代表者名: 沼澤 健人
  • グループ会社: Aerial法律事務所/Atlas Accounting/税理士法人堀口会計

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。