はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

2025年、ビットコインとイーサリアムの最高値は? 予測市場が示す価格予想と注目トピック

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨相場の予測

Polymarket(ポリマーケット)やKalshi(カルシ)といった予測市場では、も暗号資産(仮想通貨)に関連する予測が活発に行われています。本記事では主要な予測市場に基づいた、2025年通期の見通しをまとめます。

予測市場とは

将来の出来事について、人々が「賭け」によって予測を行うことで、集団の知見(集合知)を確率として可視化するプラットフォームです。多くの場合、テーマに対して「Yes / No(二択)」の形式でベットし、その賭け金の分布が「起こる確率=市場の期待値」として反映されます。こうした予測データは、世論調査のように社会的な意思を読み取る指標としても一部で注目されています。

なかでもPolymarket(ポリマーケット)は、仮想通貨を用いて参加できる分散型予測市場として、取引量・ユーザー数で業界最大規模。2025年6月には、2億ドル(約290億円)規模の資金調達ラウンドを計画していると報じられ、主導するのは米著名投資家ピーター・ティール氏が率いるFounders Fund。企業評価額は10億ドル(約1,450億円)に達する見込みとされています。

一方、Kalshi(カルシ)は米国商品先物取引委員会(CFTC)の規制下で運営される中央集権型の予測市場で、合法的に「米ドル」でベットできる点が特長です。ただし、米国外からの参加は制限されており、原則として日本在住者は利用できません。

本記事で取り上げるテーマ

ビットコイン・イーサリアムの年内最高値予測

2025年のビットコイン(BTC)最高値について、予測市場では強気な見方が優勢です。

カルシiでは「125,000ドル(約1,860万円)を超える」とする予測が81%を占め、「150,000ドル(約2,200万円)を超える」とする見方も39%にのぼります。

出典:Kalshi

一方、ポリマーケットでは「130,000ドル(約1,930万円)以上」の確率が76%、「150,000ドル以上」は45%とやや高めに見積もられています。

出典:Polymarket

なお、本記事執筆時点(2025年7月30日)のビットコイン価格は117,000ドル台(約1,740万円)で推移。史上最高値は同年7月14日に記録した123,091ドル(約1,830万円)です(CoinMarketCap調べ)。

関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格展望と押さえておきたい注目材料

イーサリアム(ETH)

2025年のイーサリアム(ETH)最高値に関しては、カルシ市場において4,000ドル(約59.5万円)以上になる可能性が90%と見積もられています。さらに以下の価格帯への期待が高めです:

  • 4,500ドル(約66.9万円)以上:66%
  • 5,000ドル(約74.4万円)以上:53%

ポリマーケットでも傾向は似ています:

  • 4,000ドル以上:88%
  • 5,000ドル以上:55%
  • 6,000ドル(約89.2万円)以上:33%
  • 10,000ドル(約148万円)以上:9%

執筆時点のETH価格は3,700ドル台(約55万円)で推移。史上最高値は2021年11月16日に記録した4,891ドル(約72.7万円)です。

関連:イーサリアムの価格と将来性を解説|今後の注目ポイントと中長期の成長シナリオ

アルトコインETF申請の承認確率は?

2024年には、ビットコインおよびイーサリアムの現物ETFが米証券取引委員会(SEC)に承認されました。2025年には、トランプ政権の発足により仮想通貨に前向きな規制整備が進行、承認機運は一段と高まっています。

有識者の間でソラナやXRP、ライトコインなどの主要銘柄の現物ETF申請の承認確率が特に高い状況です。

関連:米国アルトコインETFの審査状況一覧 ソラナやXRP・ドージなど

こうした中、予測市場ポリマーケットでも高水準の承認期待が示されています。2025年内にSECが承認する可能性について、参加者の予測は以下のとおりです:

これらの予測は、実際にSECに提出されている19b-4申請に基づいており、各ETFの判断期限は2025年7月から12月にかけて順次訪れる見通しです。特にソラナETFに関しては、バンエックやフィデリティなどがステーキング対応を含む内容で申請を進めており、今後2〜4カ月以内の承認可能性が高まっていると報じられています。

関連:XRPの将来性、リップル社の今後の注目点を初心者向けに徹底解説

関連:ソラナ(SOL)の将来性・おすすめ取引所・リスクも総まとめ

米国のビットコイン準備金(政策的な保有・購入)

トランプ政権下で「米国がビットコイン(BTC)を国家準備金として政策的に保有・購入するか」について、2025年中に実現する可能性は、予測市場で以下のように見積もられています。

  • カルシ:32%
  • ポリマーケット:36%

なお、この市場では「押収されたビットコイン」は国家準備金としてはカウントされず、2025年中に米国政府が自発的かつ政策的にBTCを保有するかどうかが判断基準とされています。公式発表のほか、信頼性ある報道による裏付けも判定材料となります。

出典:Kalshi

出典:Polymarket

この予測は、政府が犯罪捜査などで押収したBTCとは別に、明確な政策判断に基づいてBTCを保有・蓄積するかどうかを対象としています。すでに存在する押収BTCは予測市場で「準備金」とはみなされず、国家戦略として正式にBTCを組み入れる姿勢が示される必要があります。

実際、2025年3月には、米ホワイトハウスが「戦略的ビットコイン準備金(Strategic Bitcoin Reserve, SBR)」の創設を正式に発表。これまで売却されてきた押収済みビットコインについて、今後は備蓄資産として維持する方針を示しました。これにより、約20万BTC(2.6兆円相当)が市場に放出されないことになり、供給面でも大きなインパクトをもたらしています。

同月には、ビットコイン推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員(ワイオミング州・共和党)が、トランプ政権の構想を後押しするかたちで「5年間で100万BTCの備蓄を目指す法案」を再提出しました。現在この法案は、上院では「S.954」として提出され、金融・住宅・都市問題委員会に付託されています。さらに下院でも関連法案(HB2032)が提出され、金融サービス委員会に付託中です。

いずれも審議はまだ初期段階の「導入(Introduced)」ステータスにあり、今後の委員会審査と本会議での進展が注目されます。

関連:ビットコイン準備金とは | 米国・各州の法案動向まとめ

リスク・予測市場の留意点

予測市場は、特定のイベントに関連する契約を取引することで成り立っており、その価格は市場参加者の予想に応じてリアルタイムで変動します。「金融商品に近い性質」を持つことから、相場操縦や情報操作への懸念も指摘されています。過去には、特定候補に有利な価格形成を疑われたケースもあり、信頼性と公正性の確保が課題とされています。

実際、Polymarket(ポリマーケット)は、2024年の米大統領選を前後に急成長を遂げた一方で、米司法省および商品先物取引委員会(CFTC)からの調査対象となりました。これは、米国ユーザーがVPNなどを通じて違法にアクセスしていた疑いがあったためで、2022年に和解した際の規制遵守義務との整合性が問われた形です。

2025年7月には、両当局がPolymarketに対する調査を打ち切ったと報じられ、今後はCFTCへの正式登録などを条件に、米国市場への再参入の可能性も示唆されています。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:50
メタプラネット、最大5550億円相当の優先株発行を検討へ
メタプラネットは仮想通貨ビットコインの追加取得のために、発行可能株式総数の増加や永久優先株式の発行を臨時株主総会に付議することを決議。永久優先株式の発行額は最大5550億円である。
08:43
ビットコイン一時11万3000ドル割れ、トランプ新関税発表などで仮想通貨市場に売り圧力=CNBC
トランプ大統領の関税発表などを受けビットコインが3%下落し一時11万3000ドルを下回った。イーサリアムやXRP、ソラナなども下落。専門家は健全な調整と分析。
07:15
ベッセント財務長官、「仮想通貨黄金時代」宣言 
ベッセント財務長官が仮想通貨黄金時代の到来を宣言。トランプ政権が168ページの包括的報告書を公開し、ビットコイン戦略的準備金やDeFi規制緩和を明記。
06:45
英金融当局、10月から仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を解禁
英金融行為監督機構が2021年から禁止していた仮想通貨ETNの個人投資家向け販売を10月8日に解禁。FCA承認取引所での取引が条件、デリバティブ禁止は継続。
06:25
米SECの仮想通貨タスクフォース、全米10都市で巡回ラウンドテーブル開催へ
米SECのヘスター・パース委員率いる仮想通貨タスクフォースが8月から12月にかけて全米10都市を巡回。従業員10人以下の小規模仮想通貨プロジェクトとの対話を重視。
06:00
ストラテジーの「iPhoneモーメント」か、アナリストが目標株価を大幅引き上げ
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの第2四半期決算を受け、ベンチマークとキャンター・フィッツジェラルドが目標株価を上方修正。新優先株STRCを「iPhoneモーメント」と評価し長期成長を予想。
08/01 金曜日
17:45
予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望
仮想通貨市場の未来について、現在もポリマーケットなどで予測が活発に行われている。本記事では、2024年に精度で注目を集めた予測市場が示す2025年後半の仮想通貨相場展望をまとめた。
16:30
韓国Four Pillars、Circle・a16z・S&P参加のTACにアジア初のリサーチ企業として加盟
韓国のFour Pillarsがアジアのリサーチ企業として初めてTACに参加。Circle、a16z、S&P Globalなど大手機関と共にトークン化資産の発展に貢献。仮想通貨市場の国際協力体制が強化。
13:45
9割の北米大企業CFOが仮想通貨利用を想定=デロイトQ2調査
デロイトの最新調査により、北米大企業の最高財務責任者の99%が、長期的に仮想通貨の業務活用を想定していることが明らかになった。投資や決済での利用をはじめ、サプライチェーン管理での利用が高く評価され、2年以内の導入に意欲を見せる企業も多い。
13:00
新構想「リーン・イーサリアム」とは? 今後10年の開発目標=ETH財団
イーサリアム財団リサーチャーが、今後10年の開発構想「リーン・イーサリアム」を発表した。特にトランザクション処理能力について野心的な目標を掲げている。
12:15
初心者・女性・大口が選ぶ|仮想通貨取引所のクチコミ人気ランキング
ユーザー基盤の大きい、ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコイン・コインチェックのクチコミ500件を分析。初心者や上級者別に、おすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所を比較しました。
11:58
クリプタクトがSeiチェーン対応開始、DeFi取引の自動損益計算を実現
暗号資産の自動損益計算サービス「クリプタクト」が2025年8月1日、Seiチェーンへの対応を開始。ウォレットアドレスを同期するだけで、スワップやステーキングなどのDeFi取引を自動識別し、確定申告に必要な損益計算まで一貫して処理可能に。
11:56
ビットコイン高止まり 大口投資家は継続蓄積、MVRV分析では上昇シグナルも
ビットコイン(BTC)は115,990ドルで推移。大口投資家が過去4ヶ月で流通量の0.9%を蓄積し、新規投資家の参入も継続する。MVRV比率分析では次の上昇局面の兆しが示唆されており、市場は健全な成長段階にあると分析した。
11:20
米上場ミル・シティ、688億円調達成功でスイ(SUI)財務戦略を開始
米上場ミル・シティ・ベンチャーズが688億円の私募を完了し、仮想通貨SUIの財務戦略を開始。スイ財団支援を受けた初の上場SUI財務企業として76,271,187枚のスイを取得。
10:40
サークル、HyperliquidにネイティブUSDC導入へ
サークルは、HyperliquidのブロックチェーンでステーブルコインのネイティブUSDCを近くローンチすると発表。ブリッジのリスクをなくしたり、ユーザー体験を向上させたりできるメリットを提供する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧